折りたたみiPhoneのバッテリー容量は5,000mAhを大きく上回り5,500mAhに達するのではないかと海外で話題になっていますが、メインディスプレイサイズがほぼ同じと噂のiPad mini (A17 Pro)のバッテリー容量と比べると、過大な期待に感じます。
サイズの近いiPad mini (A17 Pro)でも5,000mAh弱
折りたたみiPhoneのメインディスプレイサイズは約7.8インチと噂されており、iPad mini (A17 Pro)のディスプレイサイズである8.3インチと0.5インチ違いです。
iPad mini (A17 Pro)のバッテリー容量は5,000mAh弱ですので、バッテリーセル容量に関する技術革新を考えれば、折りたたみiPhoneにも同程度の容量を持つバッテリーを搭載することは可能なようにも思えます。
折りたたみiPhoneの部品点数はiPad miniよりも多い
しかし、メインディスプレイのサイズが近いだけで、折りたたみiPhoneのスペックが噂通りだとするとiPad mini (A17 Pro)とは下記の点で内部構造や部品配置が異なることになります。
折りたたみiPhone | iPad mini (A17 Pro) | |
リアカメラ | 2眼 | 1眼 |
フロントカメラ | 2カ所(メインディスプレイおよびカバーディスプレイ) | 1カ所 |
生体認証機構 | Touch ID | |
バッテリー配置 | 分割して配置 | 一体型 |
ヒンジ(蝶番) | あり | なし |
更に、本体の厚さもiPad mini (A17 Pro)が6.3mmなのに対し、折りたたみiPhoneは展開時に5mm以下と噂されており、この点でもバッテリー容量が減少する可能性があります。
下記のiPad mini (A17 Pro)の内部部品配置を見るとスピーカーなどを小型化してバッテリー搭載スペースを拡大する余地がありそうですが、折りたたみiPhoneでは中央にヒンジを搭載する必要がありますので、それと相殺されてしまうでしょう。

Galaxy Z Fold7のバッテリー容量は4,400mAh
これらのことを鑑みると、iPad mini (A17 Pro)と同じ5,000mAhの確保すら難しく、5,500mAhというのは非現実的ではないでしょうか。
折りたたみiPhoneよりもディスプレイサイズが大きいGalaxy Z Fold7のバッテリー容量は4,400mAhです。
折りたたみiPhoneのバッテリーがシリコン負極材を使用する最新のものだとしても、実現できる最大容量は5,000mAh弱で、5,500mAhに達することはないように筆者には思えます。
省電力性能に優れたApple自社設計モデルを搭載と噂
ただし、折りたたみiPhoneのセルラーモデムは省電力性能に優れたC1の後継品であるC2になり、搭載されるA20 ProはTSMCの2nmプロセスで製造される見通しですので、こうした部品で消費電力を削減すればバッテリー容量に依存しすぎることなく妥当な駆動時間を実現できるはず、と期待します。
Photo:Apple Hub/Facebook, iFixit
- Original:https://iphone-mania.jp/apple-596466/
- Source:iPhone Mania
- Author:FT729
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