知らない番号からの電話に出たら不要な営業電話や詐欺が疑われる迷惑電話で、イライラした経験はありませんか?iOS26では、そうした電話のストレスを大幅に軽減できる新機能「着信スクリーニング」が追加されます。この「着信スクリーニング」を、iOS26のパブリックベータで試してみたのでレポートします。
iOS26期待の新機能「着信スクリーニング」
iOS26の新機能「着信スクリーニング」は、連絡先にない番号からの電話に対して、iPhoneが自動応答し、名前と用件を言うよう求める機能です。ユーザーは、相手の名前や用件を確認した上で電話に出るか出ないかを決められるので、迷惑電話によるストレスを軽減することができます。
この機能は、Apple Intelligence非対応モデルでも動作するほか、iOS26公開当初から日本語が対応言語に含まれているので、秋にiOS26正式版が公開されればすぐに使うことができます。
なお「着信スクリーニング」は、iPhone Maniaが7月下旬に実施した読者アンケートで、iOS26で期待している新機能として3位にランクインするほどの注目を集めています。
パブリックベータは、初期ベータで確認された不具合を修正していますが、あくまでも開発途中のバージョンであり、動作が不安定になったり、最悪の場合はデータが消失する可能性もあります。メインで使用するデバイスにはインストールしないようにしましょう。
どうやって使う?着信スクリーニングの設定方法
iOS26のパブリックベータをインストールしたiPhone14 Proで、実際に着信スクリーニングを試してみます。iPhone14 ProはApple Intelligence非対応モデルですが、着信スクリーニングは利用可能です。
着信スクリーニングを使うには、「設定」で「アプリ」>「電話」を開いて設定が必要です。
本稿執筆時点でのパブリックベータではこの項目が英語のまま「Screen Unknown Callers」で、説明も英語のままですが、日本語にすると「未知の発信者をスクリーニング」といったところでしょうか。
着信スクリーニングの種類には、以下3つの選択肢が提示されています。
- しない(Never):連絡先にない番号からの電話は着信音が鳴ります。応答しなかった着信は、履歴に表示されます。
- 理由を尋ねる(Ask Reasons for Calling):連絡先にない番号からの電話は、iPhoneの着信音を鳴らす前に情報を求められます。通話料金とデータ通信料金が発生する場合があります。
- 無音(Silence):連絡先にない番号からの電話は着信音が鳴らず、留守番電話に転送され、履歴に表示されます。通話料金とデータ通信料金が発生する場合があります。
発信者の名前と用件を確認したうえで電話に出るには、2番目の「理由を尋ねる」を選択しておく必要があります。筆者が試したパブリックベータでは、「理由を尋ねる」が初期設定になっていました。

気になる動作を徹底検証!迷惑電話は本当に防げるのか?
実際に電話をかけて、着信スクリーニングを試してみました。
比較対象:連絡先に保存された相手からの電話
まず比較対象として、連絡先に保存された番号からかけてみます。
しばらく発信者の名前が表示されてiPhoneが鳴り、出ないまま放っておくと留守番電話に転送されます。
留守番電話に録音されているメッセージの内容は、「設定」アプリの「電話」で「ライブ留守番電話」(iOS17で導入、iOS18で日本語対応)がオンなら、相手のメッセージが画面上に文字起こしされて表示されます。留守番電話対応中に電話に出ることもできます。
文字起こしの精度は、多少の誤認識はあるものの、相手の言いたいことを把握するには十分なレベルだと感じました。
連絡先にない番号からの電話には名前と用件を確認!
連絡先に登録されていない番号、あるいは番号非通知の電話がかかってくると、iPhoneは着信音を鳴らすことはなく、画面には「通話をスクリーニング中 iPhoneが発信者に名前と通話理由を求めています」と表示されます。
iPhoneを使用中の場合に着信があると、iPhone14 Proの場合はDynamic Islandに受話器のアイコンで通知が表示され、表示をタップすると画面が着信中の画面に切り替わりました。通知をタップして表示を切り替えただけでは、電話には出ません。

「表示」をタップすると、iPhoneの自動応答の内容と、発信者が残している録音の内容がリアルタイムで表示されます。
録音中に、「応答」をタップすれば、電話に出て通話を開始できます。「停止」をタップすると、そのまま電話が切れます。

発信者にはこう聞こえる
着信スクリーニングが機能している時、発信者には「名前と用件を録音してください。発信先が応答できるかどうか確認します」とSiriの声が流れます。呼び出し音がほぼ鳴らずにSiriの声が再生されるので、自分のiPhoneが話し出したのかと思って、少し驚きました。
また、名前と用件を求めるSiriの音声のあとに「プーッ」というような発信音は鳴らないので、話し始めて良いのか、少し戸惑います。なお、Siriの音声の途中で話し始めてみても、その内容は文字起こしされました。
着信から約20秒後に着信音が鳴動開始
Siriが応答してから20秒ほど経つと(メッセージが何も残されなくても)、iPhoneが発信者に「ありがとうございます。通話を切らずにこのままお待ちください。」と伝えるのと同時に、iPhoneから着信音が鳴り始めます。
iPhoneがロックされている場合は、ロック画面に着信が通知されます(下の画像左)。この状態で「通話の理由」をタップすると、録音された名前と用件を表示できます。
iPhoneを使用中の場合は、iPhoneの着信音が鳴っている状態で通知バナーに「通話の理由」と電話を取るか、電話切るかのボタンが表示されます(下の画像右)。
相手が録音している内容がリアルタイムでiPhoneの画面に表示されるのと、相手が話している声が聞こえないのは、ライブ留守番電話と同じです。

iPhoneの着信音が鳴っている間に「停止」をタップすると、相手には「この人は現在電話に出ることができません。追加のメッセージを残す場合、発信音のあとで録音してください」とSiriの声が流れて、ライブ留守番電話で対応します。

「無音」を設定しておくとダイレクトに留守番電話に録音
着信スクリーニングの設定画面で「無音」を設定して、連絡先にない番号から電話がかかってきた場合は、着信音がなることもなく、Siriの声で「この通話は、留守番電話に転送されました。発信先は、現在電話に出ることができません。発信音の後にメッセージを録音してください。録音が完了したら、電話を切ることができます」と流れて発信音が鳴ります。
この時、着信側のiPhoneでは通知は何もなく、「電話」アプリに着信履歴が残るだけです。
着信の通知が表示されることがないので、着信があったことに気付く方法は、履歴の見です。
仕事などで、連絡先に登録していない番号から、大事な電話がかかってくる可能性がある方は、間違ってこの設定にしてしまうと、電話に気付くのが遅れるので注意が必要でしょう。
iPhoneの自動応答の声は変更可能
着信スクリーニングでiPhoneが自動応答する声は、iPhoneに設定されたSiriの声が使われます。
Siriの声は、「設定」アプリの「Siri」(対応機種では「Apple IntelligenceとSiri」)メニューから変更できます。
日本語のSiriの声は、声1(男性風)と、声2(女性風)の2つから選択可能です。

実際に使って気になった点は改善に期待
着信スクリーニング機能がライブ留守番電話に対して優れている点は、iPhoneが相手の名前と用件を求めてくれる、という点にあります。
iPhoneが相手の名前と用件を求めてくれることで、電話に出るかどうかの判断がしやすくなりそうだと期待できる一方で、iOS26の公開後、この機能を有効にする人が多くなるであろうことを踏まえると、以下の3点が少々気になりました。
- 電話をかける側としては、Siriが応対を開始する前に、1コールだけでも呼び出し音が聞こえた方が、電話がかかっていることが分かりやすい気がします。
- 電話をかけて、名前と用件を録音するよう求められた後に発信音が鳴ると、(実際にはSiriが話している途中でも録音が可能であっても)合図になり、話し始めやすいと感じます。
- 電話がかかってきた時の通知が控えめなので、着信音が鳴るまで電話に気付きにくいです。ただ、発信者が知り合いなら通常の着信が鳴るので、知らない番号から重要な電話がかかってくることが多い方は、この機能をオフにしておくと良いでしょう。
まとめ:不要な営業電話、迷惑電話によるストレスから解放されそう
iOS26が公開されて「着信スクリーニング」が利用できるようになれば、知らない番号からの電話に出ると、不要な営業電話だった、というようなストレスを軽減できそうです。
また、詐欺のような怪しい電話に時間を奪われることもなくなりそうで、迷惑電話によるストレスを感じている方にとって待望の新機能となりそうです。筆者はiOS26正式版が公開されたら、オンにして利用したいと思っています。
iOS26の着信スクリーニング機能、あなたは使ってみたいですか?使う上で気になることがありますか?そのほか、iOS26の新機能でレポートを読みたい記事などがありましたら、コメント欄でお聞かせください。
- Original:https://iphone-mania.jp/ios-596765/
- Source:iPhone Mania
- Author:hato
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