バイクのライディングが上手くなるためには!? 楽しみながら上達できる方法3選

バイクに乗っている人なら「ライディングが上手くなりたい」と思ったことがあるはず。乗り始めたばかりの初心者だけでなく、ベテランライダーだって「もっと上手くなりたい」と感じることは少なくないでしょう。それだけバイクの運転は奥深く、長く成長を楽しめるものでもあるのです。

上手く操ることができれば、街乗りやツーリングでの安全性や安心感が高まるだけでなく、ちょっとしたお出掛けやツーリングの移動も楽しめるようになるのがメリット。筆者の周りでもバイクを長く楽しめているのは、ライディングを通して自身の成長を味わえているライダーばかりです。そこで、楽しみながらライディングテクニックを高められる方法をいくつか紹介します。

 

1. ライディングスクールに参加する

バイクに乗るスキルを高めようとしたとき、まず考えつくのがライディングスクールに参加することでしょう。国内の4大メーカーはそれぞれ独自のライディングスクールを開催していて、ノウハウが蓄積されています。筆者も過去に取材したことがありますが、全く乗れなかったペーパーライダーの人が、午後には公道のショートツーリングに出掛けられるようになっているのを目にして驚いた記憶があります。

▲ヤマハの「ヤマハ バイクレッスン

ただ、メーカー各社の開催するライディングスクールは人気が高く、募集開始とともにすぐに枠が埋まってしまうくらいの状況。その点、手軽に参加できるのが各地の警察などが開催するライディングスクールです。地域によって名称や料金は異なりますが、数百円の保険料のみで参加できるものもあるので調べてみると良いでしょう。急制動などの基本的な技術から、教習所のようなコースでのスラローム走行などもあり、意外と楽しめるものでリピーターも多くいます。

パイロンで仕切られたコーススラロームなどが好きなら、ジムカーナの練習会もおすすめです。走行する速度域が公道と似ているので、ツーリングなどで役立つスキルを高めることもでき、転倒してしまってもダメージが少ないことがメリット。排気量を問わず、様々なバイクで参加しているライダーがおり、普段乗っているバイクで参加できます。速度域が低いといっても、技術の差が明確に出るので上手なライダーのスキルを目にすると、ライディングの奥の深さを感じることもできるでしょう。

▲初心者でも参加できるナントカジムカーナ練習会

 

2. オフロードを走ってみる

2つめは、オフロードを走ってみること。未舗装の路面は滑りやすいので、雑な操作をするとすぐにタイヤが滑ってしまいます。ハンドルだけでなく、アクセルやブレーキなどすべての操作を丁寧にする必要があるので、自身の操作を見直すことに繋がります。

できれば専用のオフロード車で走りたいところですが、ホンダの「CT125・ハンターカブ」など意外とオフロードを走れるマシンは多いので、そういったマシンに乗っているなら未舗装路を見つけて最初はゆっくりした速度で走ってみることから始めてみるのもありです。ただ、前述のように転倒しやすいのでプロテクターなどはきちんと装着しておきましょう。オンロード向けのマシンしか所有していないのであれば、マシンを貸し出してくれるオフロードスクールなども存在するので、そうしたイベントに参加してみると、一気に世界が広がるはずです。

オフロードを走れるようになると、ツーリング先で未舗装路に遭遇した際も焦らずに済むようになるだけでなく、普段の公道走行でも雨で滑りやすくなっているシーンなど多くの場面で役立つ技術が身につきます。何よりオフロードを走るのは、低い速度域でもバイクを操っている実感が強いのでハマる人が多いジャンル。まだ走ったことがないのなら、一度経験してみることをおすすめします。

 

3. ミニサーキットを走ってみる

スポーツタイプのバイクに乗っているライダーなら、サーキットを走ってみたいと考えたことがあるはず。そんな人には、いきなり本格的なサーキットを走るのではなく“ミニバイクコース”や“カートコース”と呼ばれる小さいサイズのコースを走ってみるのがおすすめです。革ツナギなどの装備は必須になりますが、本格的なコースに比べて速度域が低く、ライセンスが不要だったり、走行料金もリーズナブルなのがメリットです。

排気量の大きなバイクに乗っていたりすると、小さくて速度の低いサーキットなんて…、と思うかもしれませんが実際に走ってみればテクニカルなコースでアクセルを開けることの楽しさが味わえます。何より対向車も歩行者もいない専用コースで“走る”ことに集中できる魅力はサイズの大小に関わらず実感できるはずです。

実はミニバイクコースを含めると、日本は面積当たりのサーキットの数は世界でも有数の多さなのだとか。関東圏だけでも「サーキット秋ヶ瀬」「桶川スポーツランド」「茂原ツインサーキット」「トミンモーターランド」「富士宮白糸スピードランド」など結構な数のコースが存在します。富士スピードウェイの中にもカートコースがあったり、筑波サーキットにも「コース1000」と呼ばれる小さめのコースがあるので、そういったコースで慣れてから本格的なサーキットデビューを考えるのもアリ。大きなサーキットを走ったことがある経験豊富なライダーでも、普段はミニバイクコースに通っているという人も少なくありません。

*  *  *

ライディングのスキルを高めることに目覚めると、安全運転を心がけるようになるだけでなく、街中でバイクに乗っているときもブレーキングや交差点を曲がるだけでも「上手くできた」「もう少し上手くできたはず」ということを考えるようになり、バイクの楽しみが深まります。今回紹介した方法を試してみると、そんな扉を開くことに繋がるかもしれません。

<取材・文/増谷茂樹

増谷茂樹|編集プロダクションやモノ系雑誌の編集部などを経て、フリーランスのライターに。クルマ、バイク、自転車など、タイヤの付いている乗り物が好物。専門的な情報をできるだけ分かりやすく書くことを信条に、さまざまな雑誌やWebメディアに寄稿している。

 

 

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