iOS26では、新機能「レンズクリーニングのヒント」が追加されています。これは、カメラレンズの汚れをiPhoneが検知すると、レンズを掃除するよう促すメッセージが表示されるもので、レンズの汚れによる失敗写真を防いでくれます。今回は、この機能がどの程度の汚れで作動するのかを検証しました。
iOS26の新機能「レンズクリーニングのヒント」
iOS26には、カメラレンズに汚れがあると撮影前にレンズを掃除するよう案内する新機能「レンズクリーニングのヒント」が利用可能です。この機能が利用できるのは、iPhone15以降のモデルです。
この機能は、「設定」アプリの「カメラ」メニューの下の方に表示されます。初期状態ではオン(緑)になっているはずです。

どの程度の汚れなら警告が出る?写真への影響は?
iOS26をインストールしたiPhone16 Proのカメラレンズに汚れが付着した場合、どの程度の汚れから「レンズクリーニングのヒント」が作動し、その状態で撮影すると写真にどの程度影響が出るのかを検証しました。
iPhone16 Proのカメラレンズに、皮脂に見立てたハンドクリームの指紋を付着させ、光の反射や細部の描写がわかりやすい、キラキラした小瓶をメインに、目薬、キャラクターフィギュアにLED照明を当てて、ポートレートモードで撮影します。

汚れなし(基準状態)
まずは、何も付着していない状態です。

キラキラした小瓶にピントがしっかり合って、目薬、フィギュアも適度にボケつつ、きれいに写っています。

汚れレベル1:うっすら付着
ハンドクリームを軽く付着させた指で、すべてのカメラレンズが均等になるように触り、汚れを付着させます。

まずは、軽く触ってうっすらと指紋を付着させます。写真撮影前にレンズの状態をチェックする人でも、よく見ないと汚れを見落とすレベルです。

この状態で撮影した写真です。見た目の印象では特に変化は感じられません。まだ「レンズクリーニングのヒント」は発動しません。

汚れレベル2:しっかり付着
次は、レンズに指紋を何度か付着させた状態です。レンズを見ると、汚れがついていることが分かるレベルです。

この状態で撮影した写真です。若干、小瓶の透明部分のピントが甘くなり、目薬ものっぺりして見える気がしますが、写真として成り立たない状態ではありません。この段階でも、「レンズクリーニングのヒント」は発動しません。

汚れレベル3:がっつり付着
カメラレンズに、何度も指を押し当てて汚した状態です。撮影前にレンズの状態を見る習慣があれば、このまま撮影はしないだろう、というレベルです。

この状態の写真でも、仕上がりは前の1枚と同様で、ひどい状態にはなっていません。「レンズクリーニングのヒント」は、まだ発動しません。

汚れレベル4:相当な汚れ具合
ハンドクリームを多めにつけて、指をしっかり押しつけて汚しました。

この状態の写真だと、写真全体がぼんやりして、くすんで見えます。ポートレートモードの効きも悪くなっているようです。しかし、この状態でも「レンズクリーニングのヒント」のメッセージは表示されません。

汚れレベル5:ついにレンズクリーニングのヒントが発動!
指先にべったりとハンドクリームを付着させて、レンズの表面をこするように汚してみました。撮影前にカメラを見たら、すぐに気づいて拭き取るレベルの汚さです。

この状態でiPhoneを被写体に向けると、ついに画面上部に「カメラレンズをクリーニングしてください。」とメッセージが表示されました。

レンズの汚れを放置して、撮影を強行します。
この状態で撮影した写真がこちらです。全体がぼんやりした、明らかな失敗写真です。

インカメラ、動画撮影は発動確認できず
同じ環境で、動画撮影でもレンズクリーニングのヒントが表示されるか試しましたが、筆者が試した範囲では、機能の発動は確認できませんでした。
また、インカメラも汚して撮影してみましたが、こちらも案内は出ませんでした。
明るさや撮影環境により、レンズの汚れを感知するレベルに違いがあるのかもしれません。
結論:失敗写真を防ぐ便利機能だが、頼りすぎずに撮影前のレンズチェックを
「レンズクリーニングのヒント」は、汚れたレンズで失敗写真を撮影してしまうのを避けられる、便利な機能です。
ただ、写真に影響が感じられるレベルの汚れでも、レンズクリーニングの案内が表示されない場合もあることから、案内メッセージが表示されないからレンズが汚れていない、というわけではないことに注意が必要でしょう。

「レンズクリーニングのヒント」に頼りすぎず、大切な写真を撮る前には、レンズの状態をチェックすると安心です。もし汚れがついていたら、柔らかい布で優しく拭き取りましょう。
- Original:https://iphone-mania.jp/ios-597932/
- Source:iPhone Mania
- Author:hato
Amazonベストセラー
Now loading...