インクボトルにペン先を浸してから使う“つけペン”。万年筆と異なりインクを内蔵しないので手軽に色を変更しやすく、独特な書き心地や描線を楽しめることから、近年人気を高めつつある筆記具のひとつです。
多くのオリジナルインクやつけペンを販売する文具店・カキモリから、新たなつけペン用ペン先が登場。経年変化を楽しめる「Metal nib-銅」(6050円)と、ガラスペンとして利用できる「Glass nib」(7700円)という2種類の素材のペン先が発売されます。いずれもカキモリのペン軸専用というわけではなく、多くの市販のペン軸でも使える設計です。
「Metal nib-銅」は純銅製のペン先で、経年変化を存分に味わえるよう、塗装などをあえて施していません。使い続けるとピンクゴールドのような色合いから、徐々に深い褐色へと変化していく様子を楽しめます。サビの発生に注意しながらエイジングすることで、より愛着を持てるようになります。
これまでカキモリでは“丈夫で手軽なペン先を”という思いから、真鍮やステンレスなどの金属製ペン先を生み出しており、銅は今回が初となります。設計はカキモリと同じく、蔵前に拠点を構えるALLOYのデザイナー・山崎勇人さんによるもの。試作を重ねることで、先端に丸みをもたせた斬新なデザインとなっています。
ペン先は丹念に研磨されており、金属とは思えないほどの滑らかな書き味が特徴。細めの線や文字だけでなく、傾けることで太い線を引けるなど、書く角度により筆記線の幅を変えることが可能です。線に強弱をつけたり、面で色を塗ったりすることもできるので、文字だけでなく絵を描く方にも便利です。なお、ペン先のサイズはH30ר6mm、重量は4gです。
「Glass nib」は、大量生産が難しいガラスペンをもっと気軽に多くの人に届けようというカキモリの思いが込められたガラス製のペン先になります。理化学ガラス問屋の関谷理化と、その関連会社で理化学ガラス製作所のTATSU GLASSとカキモリが協業して開発しました。
職人たちが、丈夫なホウケイ酸ガラスを加工し、錆びにくいステンレスパーツを組み合わせて丁寧に仕上げており、硬質ガラスならではのしっかりとした書き心地が特徴です。筆記線は文字に適した中字サイズで、太すぎず細すぎず、ちょうど良い線を生み出してくれます。
ペン先の溝も丁寧に作られており、1回インクにつけただけで一文程度書けるほど、インク保持力も良好。なお、ペン先のサイズはH33ר6mm(個体差あり)で、重量は1gです。
大量生産では出せない表情を持った2種類のペン先。手書きの時間を楽しむなら、独特な書き心地と描線を表現できるつけペンを試してみませんか。
>> カキモリ
<文/&GP>
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- Original:https://www.goodspress.jp/news/700053/
- Source:&GP
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