Appleシリコン搭載MacBookでNVIDIA製GPUが動作!外付けドックを開発

Appleシリコン(Mシリーズチップ)を搭載したMacBookシリーズに接続して、NVIDIA製GPUを利用できる外付けドックと専用ドライバの開発に成功したと、AI関連企業のTiny Corpが報告しました。

NVIDIA RTX30、40、50シリーズに対応

Tiny Corpが開発した外付けドックは、Appleシリコン搭載MacBookでNVIDIA RTX 30、40、50シリーズのグラフィックカードを利用できるのが特徴です。

同社によれば、このドックの開発目的は、NVIDIA製GPUを活用して大規模言語モデル(LLM:Large Language Model)などの処理を高速化することにあります。

ただし、現時点で開発中のドライバはビデオ出力をサポートしていないとのことです。

SIPを無効化してからドライバをインストール

Tiny Corpは、M3 Max搭載16インチMacBook Proを用いて開発を行っています。

同社によると、このドライバをインストールするにはシステム整合性保護(SIP:System Integrity Protection)を無効化する必要があるとしています。

AMD RDNA2、3、4アーキテクチャーのGPUも動作

さらにTiny Corpは、AMDのRDNA 2/3/4アーキテクチャを採用したGPUも、同ドライバで動作可能になる見込みだと説明しています。

従来、Intel Xeon Wプロセッサを搭載したMac Pro(2019)ではAMD Radeon Proシリーズが選択可能でしたが、Appleシリコン搭載のMac Proでは外部GPUを利用する手段が提供されていません。

外部GPU接続に関する特許を出願しているが

Appleは2023年2月、Appleシリコン搭載Mac Proに外部GPUを接続するための物理スロットに関する特許を出願していました。しかし、現時点では製品としての実現には至っていません

とはいえ、Tiny Corpが外部GPU向けドライバを実際に動作させることに成功したという事実は、Appleが本気になれば、Appleシリコン搭載Macでも外部GPUサポートを実現できる可能性があることを示唆しています。

Photo:Tiny Corp


Amazonベストセラー

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA