
日本では、令和7年(2025年)12月18日に「スマートフォンにおいて利用される特定ソフトウェアに係る競争の促進に関する法律(以下、スマホソフトウェア競争促進法)」が施行されます。これに合わせて配信が見込まれる次期iOSのマイナーアップデート、iOS26.2では、ブラウザやアプリストアの選択肢が大きく変わる見通しです
Safariでデフォルト検索エンジンの選択プロンプトが表示
iOS26.2のベータ1が開発者向けに公開され、同バージョンで何が変わるのかが徐々に見えてきました。iOS26.2は、日本のユーザーにとって、段階的なアップデートというよりも“選択肢”の観点で自由度が大きく広がる転換点となりそうです。
まず、Safariを初回起動すると「デフォルトの検索エンジンについて」という新しい設定画面が表示され、以下から選べます。
- Yahoo
- Bing
- DuckDuckGo
- Ecosia
Appleはこれまで、GoogleをSafariのデフォルト検索エンジンとする巨額の契約で知られてきましたが、日本でも法規制の影響により、この独占的な状況に変化が生じる見込みです。
YahooやBingは馴染みのある方が多い一方で、DuckDuckGoやEcosiaは初耳という方もいるかもしれません。簡単に特徴を整理します。
DuckDuckGo
プライバシーに焦点を当てた検索エンジンで、Googleのように個人の検索情報を保存しません。地図は従来からAppleマップが使われており、Apple製品との親和性が高いことでも知られています。

Ecosia
ドイツ発の検索エンジンで、利益の80%以上を植林・森林再生活動を行う非営利団体に寄付してい

サードパーティーアプリストアも許可される?
iOS26.2では、サードパーティー製アプリストアのインストールが可能になる見通しです。スマホソフトウェア競争促進法は、OS提供事業者が自社のアプリストアに限定することを禁じているためです。
欧州連合(EU)でもデジタル市場法(DMA)によりサードパーティーストアの許可が義務付けられ、App StoreやGoogle Play以外のストアが登場しています。日本で同様の扉が開かれることは、ユーザーの選択肢という点で大きな意味を持つと考えられます。
スマホソフトウェア競争促進法の目的とは?
本法の目的は以下のとおりです(e-Gov法令検索)。
この法律は、我が国においてスマートフォンが国民生活及び経済活動の基盤としての役割を果たしていることに鑑み、スマートフォンの利用に特に必要な特定ソフトウェアの提供等を行う事業者に対し、特定ソフトウェアの提供等を行う事業者としての立場を利用して自ら提供する商品又は役務を競争上優位にすること及び特定ソフトウェアを利用する事業者の事業活動に不利益を及ぼすことの禁止等について定めることにより、特定ソフトウェアに係る公正かつ自由な競争の促進を図り、もって国民生活の向上及び国民経済の健全な発展に寄与することを目的とする。
要するに、スマホが社会の基盤となったいま、提供事業者はユーザーに十分な選択の自由を与えるべきだ、という考え方です。
その意味で、iOS26.2は日本のユーザーにとって大きなアップデートになると予想されます。
Photo: MacRumors
- Original:https://iphone-mania.jp/ios-598951/
- Source:iPhone Mania
- Author:lexi
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