冬用の防寒ブーツは、暖かさを確保するほど大きく重くなり、長く歩くと負担が出やすいという課題があります。一方で、冬らしい重厚感は季節の装いを象徴する要素でもあり、この2つを両立させるブーツを見つけるのは中々難しい…。
THE NORTH FACEの「VECTIV Thunder GORE-TEX」(3万9930円)は、その課題を機能面から見直し、冬でも快適に歩けるように設計されたモデルです。登山やトレイルランニングで培われた歩行技術を冬用ブーツに応用し、重さを理由に歩きづらくなる問題を抑えることを目指しています。
近年、街の装いにアウトドアの機能を取り入れる“アーバンアウトドア”の考え方が広く浸透し、冬の靴にも歩きやすさや耐候性を求める傾向が強まっています。こうした流れの中で生まれた本モデルは、まず見た目に大きな特徴が。

アッパーを斜めに走る止水ファスナーが、冬ブーツ特有の“塊感”をすっと分割し、立体的で軽やかな印象をつくり出します。防水性と着脱性を高めるための機能パーツでありながら、この斜めのラインがブーツ全体に動きを与え、重厚感のなかに垢抜けたテック感を加える役割を果たしています。

素材の切り替えを抑えたミニマルなアッパー構成も印象をすっきりまとめており、無骨になりがちな冬ブーツとは異なる都会的な雰囲気をまとっています。さらに、ロッカー構造により底面からつま先にかけて緩やかな曲線が生まれたことで、伸びやかなシルエットに。重厚でありながら軽さを感じさせるデザインに仕上がっています。

歩きやすさの核となるのが、THE NORTH FACE独自のVECTIV構造です。前述のロッカー構造が歩行時に自然な体重移動をサポートしてくれるため、見た目のボリュームとは裏腹に軽い力で前へ進みやすくなります。
さらに、中底には踏み込み時のねじれやぐらつきを抑えて足元を安定させる“3D TPUプレート”が組み込まれており、歩行時の無駄なブレを抑える役割を担っています。冬ブーツにありがちな“重いから歩きにくい”という印象を構造そのもので軽減している点が、このモデルの大きな特徴です。
アッパーにはGORE-TEXメンブレンを用いており、雪や雨をしっかり防ぎながら内部の湿気を逃がしやすい構造です。中わたにはTHERMOLITE EcoMadeインサレーションを使用し、空気をため込む中空繊維によって軽さと暖かさを両立させています。濡れても乾きやすく、冬の蒸れや冷えを抑えやすいため、長時間の外出でも快適さを保ちやすくなっています。

足裏を支えるアウトソールにはSurface CTRLラバーが組み合わされ、濡れた舗装路や雪の残る歩道、気温差で凍りやすい場所、雪解けでぬかるんだ地面など、路面状況が安定しにくい場面でも滑りにくい設計です。地面を捉える細かな凹凸が安心感につながり、街中の移動から週末の郊外散策、冬キャンプ場に向かう道のりまで、幅広い環境で安定した歩行を支えます。
重厚な冬ブーツらしい存在感を残しながら、歩きやすさ、耐候性、快適性を丁寧に積み重ねた「VECTIV Thunder GORE-TEX」。見た目と機能が違和感なく両立しており、冬の街でも週末のお出かけでも自然に使える“動ける冬ブーツ”として位置付けられる1足です。
<文/山口健壱(GoodsPress Web)>
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- Source:GoodsPress Web
- Author:GoodsPress Web
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