【憧れの一生モノ名鑑】
価格には相応の理由がある。それが高価格であろうとだ。時代が変わっても色褪せないデザイン、優れた職人の手により生み出された品質の高さ、質実剛健を体現するプロの愛用品など、どれも“一生モノ”にふさわしいプロダクトなのだ。
* * *
【Part 2】
LIFE STYLE
1. 二十世紀を代表する一脚に包まれて 癒やしの時間を優雅に過ごす
フリッツ・ハンセン
「エッグチェア」(197万7800円)

有機的なフォルムが体をやさしく包み込み、上質なレザーがもたらす柔らかな質感と気品が、空間に深いくつろぎと存在感を与えてくれます。機能性と美しさを兼ね備えた、永く愛される一脚です(フリッツ・ハンセン マーケティングコーディネーター&VM 千田智也さん)
世界的デザイナーとして名を残すアルネ・ヤコブセン。数々の名作チェアを生み出してきた彼の代表作のひとつで、1958年に誕生したのが“エッグチェア”だ。当初は、デンマーク・コペンハーゲンにあるSASロイヤルホテルのために作られたものだったが、その後、世界中のホテルラウンジや美術館でも愛用されるようになり、不朽の名作といえる一脚だ。
▲曲線のみで作られた美しいシルエットは、快適さだけでなく、あらゆる空間に馴染みつつ独特の存在感を放つ、インテリアの主役となってくれる
2. 「お飲み物は何になさいますか」思わずそう言いたくなる!?
ボードバー
「ルフトハンザ クラシック」(39万500円)※mini bar Equipment仕様

旅好きの心をくすぐる、ルフトハンザ航空のロゴが映える本格派ワゴン。LEDライト&冷蔵機能付きでホームパーティーにも大活躍間違いなし。旅行気分を味わいながら自然と会話も弾みます。ペダルで簡単に動かせるので実用性も◎!(HERMOSA Co.,Ltd. 広報 髙橋枝里香さん)
キャビンアテンダントが飛行機内で機内食やドリンクを運ぶカートを再現したドイツ製ワゴン。足元の赤いペダルを踏むとロックが掛かり、緑のペダルを踏むと解除されるなど、機内での使い勝手を考えられた本物と変わらないこだわりっぷりに注目。夕食後のバータイム、ソファの横に持ってきてゆっくりお酒を楽しむ際にもピッタリだ。W301×H1030×D425mm

▲ライト&冷蔵機能付きのミニバー仕様以外にも、コーヒーエクイップメントやオフィスエクイップメントなど内部が異なるバージョンもラインナップしている
3. 機能美を体現する照明は インテリアのモダンなアクセント
アルテミデ
「TIZIO LED BLACK」(13万7500円)
▲デスクライトとしてはもちろん、アームの可動域が大きくランプ部分は上にも向けられるため、フロアランプやリビングの間接照明としても使える
1971年、ティチオは、画期的なテーブルランプとして、ニューヨーク近代美術館(MoMA)の永久コレクションに選定されました。通電アームとカウンターウエイトによる軽快な可動性と洗練されたデザインの名作です(アルテミデ・ジャパン コマーシャルダイレクター 松石聡さん)
世界的な照明メーカーであるイタリアのアルテミデ。生み出した名作は数あれど、登場から半世紀を超えて、今も愛されるティチオはやはり一生モノの傑作と言えるだろう。アーム自体に低電圧の電流を流すことで配線をなくしたミニマルなデザインや、カウンターウエイトで軽く動かせる構造など、工業製品としても優れている。光源は6.8Wの電球色LEDユニット。
4. イメージを覆す美しさだけじゃない きれいを保つ工夫が満載
トートー
「ネオレストNX」(79万8600円)

陶器の美しさを極めた滑らかな造形と、清潔を保つ「きれい除菌水」。デザインと技術の高度な融合を追求したグローバル統一モデルです。毎日使うトイレ空間を、より快適で豊かなひとときへと変えていきます(TOTO株式会社 広報部 志村佳代子さん)
ウォシュレット一体形便器の最高峰モデル。便器とは思えない美しい佇まいに目が行きがちだが、清潔を保つ工夫も満載。使用前に便器ボウル内にミスト(水道水)を自動噴霧し、汚れをつきにくくしたり、使用後には「きれい除菌水」のミストを便座裏の先端部分にふきかけ、汚れを漂白&除菌。ノズルの外側だけでなく内側も自動洗浄で、きれいが長持ちする。


▲フタを閉じた状態だけでなく開けた時も美しく見えるように、継ぎ目のないヒンジや、樹脂製だがまるで陶器製に見える便座などにもこだわってデザインされている
5. 屈強なドイツ鉄職人の魂が宿る 一生モノの鍛造フライパン
ターク
「クラッシック フライパン 24cm」(2万2000円)

鉄のフライパンは扱いが難しく、使いやすく慣らすまである程度の年数を要すると思われる方も多いですが、タークは慣れるのも早くお手入れも簡単。何よりプロダクトの存在感があり、調理のモチベーションを上げてくれるアイテムです(株式会社ザッカワークス マネージャー小沼寛子さん)
1857年にドイツ・ルール地方で創業したターク社のクラシックフライパンは、熱した鉄の塊を職人がハンマーや専用の機械で叩いて伸ばし成形していく昔ながらの製法で今も作られている。継ぎ目のないハンドル一体型のシンプルな構造は、しっかり手入れをすれば半永久的に使い続けられる。参考サイズはW450×H140×D239mm(調理面φ175mm)、1500g
▲クラシックフライパンは最も小さい目玉焼き1個分にぴったりな調理面φ120mmの1号からφ292mmの8号まで8サイズをラインナップ
▲ハンドル先端の曲がりももちろん職人の手によるもの。機械のみで作られた製品とは異なり、一つひとつ表情が異なる点も大きな魅力だ
6. 高級時計のエッセンスを宿す 超高級ローラーボール
カランダッシュ
「1010 タイムキーパー ローラーボール」(181万7200円)

高級時計のデザイナーと共に2年間の実験と開発を重ねて誕生しました。腕時計のブレスレットからヒントを得たメタリックメッシュのデザインと、リューズとダイアルをイメージした2点のキャップは、その日の気分に合わせて付け替えられます(カランダッシュ ジャパン株式会社 マーケティングマネージャー 笠原千恵さん)
100年を超える歴史を持つスイスの老舗筆記具メーカー、カランダッシュが、同国の象徴でもある高級時計をオマージュし作り上げたローラーボール(水性ボールペン)。リングに刻まれた120の目盛りや、リューズとダイヤルをイメージしたシルバー/ロジウムコートが施されたふたつのキャップなど、あらゆる部分に腕時計に通ずる装飾が散りばめられている。
▲72もの繊細なパーツを用い、100以上の工程を経て完成する究極の1本は、500本の限定アイテム。キャップにナンバリングが刻まれている
7. 6万個超のクリスタルで作られた 光り輝くアベンジャーズ
スワロフスキー・ホーム
「アベンジャーズ・ショーピース」(627万円)

SWAROVSKIが初めてスーパーヒーローのフルチームをディスプレイとしてまとめあげた、圧巻の存在感を放つアベンジャーズのフィギュアです。世界限定200個しか手に入らないアイテムなので、ファンとしてゲットしたい憧れの一生モノではないでしょうか(株式会社Steady Study PR 成田千賀子さん)
マーベルが生み出した6人のスーパーヒーロー“アベンジャーズ”を、世界有数のクリスタルメーカー・スワロフスキーがオブジェ化。熟練の職人チームが約6万3900個のクリスタルを使い、独自技法を用いて完成させている。そのセッティングに要した時間はなんと542時間! ファンならずとも一度は見てみたいと思わせられる逸品だ。30×26×27cm
©MARVEL
8. 中華の料理人が絶大な信頼を寄せる“プロ道具”
杉本刃物
「OMS中華包丁 7号」(9万3500円)

江戸は天保。刀鍛冶として培った技術を、「今」の杉本に継承。素晴らしき手法は脈々と受け継がれ、長く皆様に愛される刃物となっています。全工程が職人の手作業による火造鍛造品です(杉本刃物株式会社 築地店店長 石川惣一さん)
江戸時代の刀鍛冶から始まった杉本刃物が手掛ける中華包丁は、中華の料理人たちから圧倒的に支持を受ける、まさにプロ御用達。中でもOMSシリーズは、刀鍛冶の技法を継承し、今も一丁一丁、熟練の職人が鍛造している最高峰の逸品だ。7号は中厚口で小さな野菜から鶏の骨までさばける1丁で何でもできる万能サイズ。刃のサイズ220×110mm
9. パチンと音がしない 究極のつめ切り体験
スワダ
「つめ切り マスターピースコレクション 黒檀」(3万3000円)

切った爪の断面が、やすりがけがいらないほどツルツルになる諏訪田のつめ切り。中でもマスターピースコレクションは、その名の通り職人の高い技術で作られる究極の逸品です。ステンレスのボディに木柄を合わせた精巧な作りをお楽しみください(スワダ 広報 水沼 樹さん)
爪をパチンと押し切るのではなく、爪にスッと刃が入ることで有名な諏訪田製作所のつめ切り。最高峰となるこのマスターピースコレクションは、刃物の本質的な価値である「良く切れる、長く切れる、研ぎ直せる」を実現したうえで、ハンドル部分に高級素材である黒壇を使った、所有感も満たすフラッグシップモデルだ。全長約120mm、刃長約14mm、重さ約64g
▲刃は爪に沿うようにカーブを描いている。手足どちらでも使えるサイズで、研ぎ直しやサビ落とし、バネ交換などのメンテナンスサービスもある(有償)
▲ハンドル部分に高級銘木を使うことで、質感の向上だけでなく軽量化も実現している。膨らみをもたせた形状にすることで、持ちやすくなっている
※2025年11月6日発売「GoodsPress」12月号68-71ページの記事をもとに構成しています
<取材・文/円道秀和>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/706904/
- Source:GoodsPress Web
- Author:GoodsPress Web
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