流行に左右されない賢い選択。黒ダウンこそ最強の“投資服”かも

【やっぱり“ダウン”が好き!】

アウターは、冬の装いの印象を左右する最重要アイテム。価格も決して安くないので、できれば“失敗しない1着”を選びたいところです。

そこで頼りになるのが黒ダウン。合わせる服を選ばず、オンオフの垣根を超えて使えるうえ、流行に左右されにくいカラーなので、実はコスパ面でも優秀な選択肢です。

とはいえ、ひと口に“黒”といっても、素材の質感やシルエット、ディテールの違いで印象は大きく変わります。今回は、そうした違いが装いの完成度を高めてくれる、長く使える黒ダウンを5着厳選しました。冬のワードローブをアップデートする1枚を見つけてみてください。

【1着目】黒の品格に機能を上乗せした“全天候型”ダウン

MAMMUT(マムート)
「フローバーグ ハードシェル サーモ フーデッド コート アジアンフィット」(8万2500円)

▲カラーは写真のblackのほか、dark sand、dark marsh、strataをラインナップ

防水性・防風性を備えたハードシェルに、750フィルパワーのグースダウンを組み合わせたマムートの代表モデル。雨雪の通勤、寒風の外回り、長時間の移動といった冬の“現実的な困りごと”を、この1着でほぼすべてカバーしてくれます。

ロング丈でありながら904gという軽さも大きな魅力で、重いアウターが苦手な人でもストレスなく着続けられる設計。仕事の日も休日も頼れる、まさに“黒ダウンの本命”と呼べる万能モデルです。

また、顔まわりを包み込むように立ち上がる高めのネックは、このモデルならではの強み。冷たい風が吹く朝晩の移動でも、ジップを引き上げるだけでマフラーいらずの暖かさを誇ります。さらに、立体的なフードと面ファスナーの調節機能により、首元に隙間が生まれにくいのもポイント。

どんな状況でも快適で、黒としての佇まいも崩さない。長く頼れる黒アウターを探している人にこそ選んでほしい1着です。

>> MAMMUT

【2着目】黒のヘビーアウターに求める要素を満たしたパタゴニア最暖ウェア

Patagonia(パタゴニア)
「メンズ・ストームシャドー・パーカ」(14万3000円)

▲カラーは写真のBlackのほか、Old Growth Greenをラインナップ

パタゴニアの中で最も温かいとされる「ストームシャドー・パーカ」は、真冬の通勤や長時間の外出で、寒さのストレスを限りなくゼロに近づけたい人に最適なアイテム。

GORE-TEX ePEを採用した防水・防風シェルが雨雪から身体を守り、内側には700フィルパワーのリサイクルダウンをふんだんに封入。黒アウターに求められる洗練さを保ちながら、本格アウトドアレベルの機能性を実現しています。

手を入れた瞬間にじんわり温もりが広がるハンドウォーマーポケットは、裏地に起毛トリコットを採用しており、冬の外移動でありがちな指先の冷えをやわらげてくれます。なお、フロントを開けずにアクセスできる胸ポケットも便利で、スマホやICカードをサッと取り出せる使い勝手の良さがあります。

また、袖口の調整機能が冷気の侵入を抑え、ウエストのドローコードを絞ることで下からの風もしっかり防ぐことができます。保温性が高まるだけでなく、シルエットに変化をつけられるため、着こなしの幅もグッと広がります。

>> Patagonia

【3着目】ダウンをスマートに着こなしたい、そんな願いを叶える1着

TATRAS(タトラス)
「CALICOTOME カリコトメ」(19万8000円)

▲カラーは写真のブラックのほか、ネイビーをラインナップ

ダウンジャケットというとアウトドアライクなモノやスポーティなモノが多いアイテムカテゴリ。ビジネスシーンやきれいめな着こなしに合わせる場合、やや違和感を覚える人も少なくないでしょう。そう思う人にこそ試してほしいのがタトラス「CALICOTOME カリコトメ」のダウンジャケットです。

ジャージー素材を使用しているものの、ダウンステッチをすべて内側に隠すことで品良く着こなせる仕様になっています。

それでいてダウンならではの暖かさはしっかりとキープ。両サイドの大きなフラップポケットはデザインのアクセントになっているだけではなく、内袋に起毛素材を使っているのでハンドウォーマーとして機能します。

また、ややゆったりとしたサイズ感のため、リラックスした着心地かつ今どきなシルエットを実現。立ち上がりがきれいなフードは取り外しできるため、その日の気分や着こなしで楽しめるのもポイントです。

>> TATRAS

【4着目】デイリーユースに特化したナンガ的ミリタリーコート

NANGA(ナンガ)
「オーロラテックス ダウンフィールドハーフコート」(7万400円)

▲カラーは写真のブラックのほか、ベージュ、ミリタリーグレーをラインナップ

ナンガの人気シリーズ「オーロラテックス ダウン」。その中で今回ピックアップする1着は、アメリカ空軍で極寒地用に開発されたフライトジャケットN-3Bをベースにしたモノ。大きめでゆったりとしたシルエットはガバッとラフに羽織りたくなるダウンコートです。

フライトジャケットは武骨なイメージがありますが、ブラックという色も相まって洗練された印象。ダウンコートが苦手、という人でも着やすいのではないでしょうか。

デザインもさることながら、さすがはナンガ。機能性も申し分ありません。スペイン産のダックダウンを封入し、表地には独自開発のオーロラテックスを採用。耐水圧20000mm、透湿性6000g/m2/24hrsと高い防水透湿性を発揮します。また、左腕に配されたシガーポケットはきちんと収納力もあるため、スマホなどのちょっとした小物もすんなり収まる嬉しい仕様。

ほかにも内側に起毛トリコット素材を使い保温性を高めたり、収納力を高めた大容量のウエストポケットだったりと日常使いにおいて重宝する機能が詰まっています。

>> NANGA

【5着目】最早説明不要。ザ・ノース・フェイス不朽の名作

THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)
「ヌプシジャケット」(3万9050円)

▲カラーは写真のブラックのほか、ブラック、ブラック×アーバンネイビー、ヒューズボックスグレー×アスファルトグレー、ブラック×クラシックカーキ、ブラック×クリアレイクブルー、ブラック×TNFレッドをラインナップ

ダウンジャケットと聞くと真っ先に思い浮かべる人も多いブランドの筆頭株、ザ・ノース・フェイス。数々の名品を世に送り出し続けている同ブランドの中でも特に世代問わず支持されているのが「ヌプシジャケット」です。

1992年にエクスペディション向けに開発されたアイテムですが、今やザ・ノース・フェイスを代表するアイテムとなっています。そんなヘリテージアイテムを当時の仕様は残しつつ、現代的なサイズ感にアップデート。少しレトロなルックスと今どきのシルエットが融合した1着です。

元々エクスペディション向けのアイテムだっただけに機能面もしっかり担保。表地は撥水加工を施した40デニールのリップストップナイロンを採用しているため、写真のように高い撥水性を発揮します。ダウンジャケットは水に弱い、というイメージがありますがこれなら急な悪天候でも安心です。

また、ザ・ノース・フェイスは環境に配慮したアイテム作りも長きにわたり積極的に行っており、こちらのダウンも一部にリサイクルダウンを使用。おしゃれで機能的、そして環境にも配慮されている死角なしなアイテムと言えるでしょう。

>> THE NORTH FACE

*  *  *

流行に左右されず、オンオフ問わず活躍する黒ダウンは、迷いがちな冬アウターの最適解。今回の5着にはどれも“長く使える理由”があります。自分のスタイルに合う一枚を選んで、この冬を心地よく過ごしてください。

>> やっぱり“ダウン”が好き!

<文/若澤 創、手柴太一(ともにGoodsPress Web) メイン写真/田中利幸>

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