【GoodsPress AWARD 2025 ベストバイ大賞】
ネット配信で新旧の名作や話題作ができるいつでも見られるようになった今、ビジュアル家電に再注目だ。進化のポイントは超高画質と場所を選ばずコンテンツが楽しめる自由さだ。
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【デジタル・ガジェット部門】
ビジュアル家電
これまでビジュアル家電の王様といえば、ダントツでテレビだった。高画質大画面で映画などを視聴するのが王道だったのだ。しかし昨今は、テレビ以外の機器を使った、場所を選ばない視聴スタイルが広がっている。
「ガジェット視点では、『XREAL One Pro』のような、“新しい体験”に期待が高まりました。また、『Nebula Capsule Air』のように、想定用途を絞ったミニマルな製品が印象に強く残りました」(井上 晃さん)
今回大賞となったモバイルプロジェクターは自由な視聴スタイルを象徴する製品。アウトドアや寝室での天井投影など多彩な使い方ができる。「プロジェクターは“モバイル化”と“即応性”が一気に進化。OS内蔵でコンテンツにすぐアクセスできる点も魅力です。映像を『楽しむ』行為がよりカジュアルになりました」(こみあげさん)
ARグラスはさらに場所を選ばずにビジュアル体験ができる製品だ。自宅だけでなく、電車の中や飛行機の中など、どこでも大画面を目の前に映し出せる。今後さらに発展していくことが期待できる。
さらに既存のテレビもパナソニックのレイアウトフリーテレビのように稼動できる製品が登場。ビジュアル家電は、より自由に多様になっている。
<選者の皆さん>
ITライター
井上 晃さん
スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットを軸に最新ガジェットやITサービスなどを取材。Webメディアや雑誌に記事を寄稿する。今年使ったお気に入りのガジェットは睡眠用イヤホン。
AV評論家
折原一也さん
1979年生まれ。PC系出版社編集職を経て、AVライター/評論家として専門誌やWebで執筆。2009年よりVGP審査員・ライフスタイル分科会副座長。
デジタル・家電ライター
コヤマタカヒロさん
調理家電やデジタルガジェットのほか、生活家電、季節家電にも精通するなど、広い守備範囲を持つ。家電のテスト&撮影のためのスタジオ「コヤマキッチン」や「家電総合研究所」を運営する。
映像作家
こみあげさん
3年間、車に住み全国を撮影。その様子を描いた動画は総再生数690万回を記録した。現在もYouTubeに「ビビリの家族が行くキャンピングカー生活」を配信するほか、自身のスクールを開講。
「GoodsPress」統括編集長・「GoodsPress Web」編集長
澤村尚徳
本誌をはじめ「GoodsPress Web」「週刊GoodsPress DIGITAL」の3媒体を統括する。家電のみならず、ガジェットからファッションまで、モノ全般に通じる多趣味な洒落者。
【大賞】
■世界最小サイズでHD100インチが映し出せる
アンカー・ジャパン
「Nebula Capsule Air」(4万9990円)

コンパクトで、バッテリー駆動もでき、キャンプの夜に忍ばせたくなる一台。ジンバルスタンドを併用すれば天井にも投影できるので、こだわりの寝室用にも◎(井上さん)
片手で持てて、明るさと音質のバランスが絶妙。寝室や旅先でも“置くだけシアター”が楽しめる。自動台形補正も標準装備で過去に類を見ないコスパの良さ(こみあげさん)
車中泊やアウトドアが趣味でよく出かけるのですが、夜間は車内で大画面投影して映画などを楽しんでます。価格的にもお手頃なのがいい(読者投票 P.N.たまさん)
円筒状のデザインを採用したモバイルプロジェクター。本体質量は約650gと軽く、内蔵バッテリーで約2時間の映像投影が可能。OSに最新のGoogleTVを採用しており、NetflixやYouTubeなどが映し出せる。

▲直径約68mm、高さ約140mmのペットボトルサイズで気軽に携帯可能。持ち運んで出先で投影することができる
▲コンパクトサイズながら最大100インチでの投影に対応。水平垂直の台形補正など驚きの機能を搭載している
※2025年1月時点 Anker調べ
【チューナーレス賞】
■6万円台で購入できる55インチの高コスパTV
シャオミ
「Xiaomi TV A Pro 55 2026」(6万4800円)

GoogleTV内蔵の55インチ量子ドットが入手できる圧倒的なコスパの高さが魅力。TVチューナーレスだがHDレコーダーなどを接続すればいいと割り切れば非常におトクです(コヤマさん)
4K・HDR画質の量子ディスプレイを搭載した4Kテレビ。GoogleTVを搭載しており、多彩な配信コンテンツが楽しめる。サウンド面ではDTS Virtual:Xなどに対応する。
▲より鮮やかで奥行きのある発色ができる量子ドットディスプレイを採用。映画などを臨場感豊かに楽しめる
▲映像の明暗や色彩をより豊かに表現できるハイダイナミックレンジ(HDR10+)規格にも対応している
【超画質賞】
■圧倒的な高画質とAI機能で最高の視聴体験!
TVS REGZA
「タイムシフトマシン搭載 4K有機ELレグザ 65X9900R」(63万8000円)

「新開発 高輝度広色域 RGB4スタック有機ELパネル」の最高画質、AI機能の「レグザ AIボイスナビゲータ」をプラス。地デジ録画の「タイムシフトマシン」もあり、2025年テレビ全方位トップモデルとしてオススメです(折原さん)
有機ELの発光層を4層にして従来比1.3倍の明るさを実現した4K有機ELレグザのフラッグシップモデル。地デジ6chをまるごと録画できるタイムシフトマシンも搭載する。
▲テレビに話しかけるだけで見たいコンテンツが探し出せる「レグザAIボイスナビゲーター」を搭載
▲新開発の高輝度広色域 RGB4スタック有機ELパネルを採用。輝度は1.3倍、色域は1.1倍に向上した
【フューチャー賞】
■2025年を「ARグラス元年」と言わしめた逸品
XREAL
「XREAL One Pro」(8万4980円)

視野角が堅実に広がり、スマホやPCに接続して外部ディスプレイとして使う方向でのポテンシャルを感じさせてくれました。新鮮で面白いガジェットだと思います(井上さん)
0.55インチのMicro-OLEDを内蔵し、フルHD画質を映し出せるARグラス。視野角が57°まで広がり、より広い画面の投影が可能となった。動画視聴やゲーム、ビジネスに利用できる。

▲左右のグラスの内側に有機ELパネルを配置することで、大画面を目の前に映し出せる仕組み
【ニュースタイル賞】
■ケーブルから解放された自由なテレビ
パナソニック
「レイアウトフリーテレビ TH-43LF2」(実勢価格:21万円前後)

リビングレイアウトの自由度を奪う要因のひとつであるテレビ。ストレスの原因となるケーブルから解放されて好きな場所に動かせ、視聴スタイルが自由になります(澤村)
チューナーとモニターがワイヤレスで繋がっているので寝室など必要に応じモニターを移動して楽しんでいます! キャスター付きのスタンドで移動もラクです(読者投票 P.N.めんたいこさん)
キャスター付きスタンドを採用し、移動して使える新しい43インチの液晶テレビ。チューナー部とは無線で接続する仕組みで2TBのHDDも内蔵し、録画も可能。

▲さまざまな動画サービスが利用できる「スマートTVアプリ」を搭載。一部の動画配信サービスはリモコンのダイレクトボタンから呼び出せる
>> 特集【GoodsPress AWARD 2025 ベストバイ大賞】
※2025年12月5日発売「GoodsPress」1月2月合併号24-25ページの記事をもとに構成しています
<取材・文/コヤマタカヒロ>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/709819/
- Source:GoodsPress Web
- Author:GoodsPress Web
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