G-SHOCKが守りたいもの。EARTHWATCHと作った“カバ”がテーマの一本

環境問題に向き合う姿勢を示してきたG-SHOCKから、新しいコラボレーションモデルが登場しました。国際NGOのEARTHWATCHとともに生態系の保全を支援してきたG-SHOCKにとって、今回の「GW-9502KJ」(6万4900円)は、その歴史の延長線にある一本です。

テーマとなるのは、開発や密猟により生息数の減少が深刻となっているカバ。その存在を腕時計という日用品の中に落とし込むことで、自然環境とのつながりを静かに考えさせてくれます。

G-SHOCKがEARTHWATCHを支援し始めたのは2000年代初頭。海洋保全から生物多様性の調査まで、時間と人手のかかる野外調査に寄り添い、研究を支援する姿勢に深い共感を寄せたからです。EARTHWATCHは世界中で年間100を超えるプロジェクトを支援し、約4000人ものボランティアを派遣しています。

時計という日常的なプロダクトを通じて、環境課題への関心を少しでも広げたい。その思いが、20年以上続くコラボレーションに結びついています。

今回のモデルでは、カバの皮膚の特徴を時計全体で表現しています。分厚くざらついた質感をベゼルとバンドに大胆にあしらい、触れた瞬間に動物の存在感が感じられます。ボタン部分にはカバの肌色をイメージしたローズゴールドを採用し、落ち着いた佇まいの中にささやかなアクセントを添えています。

ベースモデルは「MUDMAN DW-9500」。泥や砂への耐性に優れ、過酷な環境にも耐える設計で、自然と向き合うテーマにふさわしい選択と言えます。

バンドにはEARTHWATCHのメッセージ「Change the World. Yourself.」を配置し、バックライト点灯時にはロゴマークが浮かび上がります。

そして、裏蓋には「Love The Sea And The Earth」のシンボルを刻印。日常的に目にする小さな要素の積み重ねによって、環境保全に向けた意識をそっと呼び起こすつくりになっています。

機能面では、蛍光灯の光でも発電できるタフソーラーを採用しています。メンテナンスの負担を抑えながら長く使える設計で、環境をテーマにしたモデルらしい仕上がりです。

また、パッケージには再生紙を用いた専用ボックスを採用し、細部まで配慮が行き届いています。

今回のカバモデルは、環境問題を声高に語るのではなく、あくまで日常の中に置かれる“気づき”として存在しています。

長く愛されてきたG-SHOCKのタフネスをベースに、EARTHWATCHの視点が息づく特別な一本。デザインに惹かれて手に取った人であっても、いつかふと「カバはいまどうなっているのだろう」と思い返す瞬間が訪れるかもしれません。

>> G-SHOCK

<文/若澤 創(GoodsPress Web)>

 

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