【GoodsPress AWARD 2025 ベストバイ大賞】
AI機能一色な年になるかと思いきや、王道、フォルダブル、カメラ、個性派、バリエーション豊かな候補が出揃った。2025年を彩ったスマホ・タブレットの5機種はコレだ!
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【デジタル・ガジェット部門】
スマホ・タブレット
スマホに関しては、15〜20万円以上の最上位帯が話題に上がりやすい一方、実際に人気なのは8〜13万円程度で手が届きやすいミドルハイからハイエンドの機種だ。
「ここ数年は普及価格帯のAndroidが堅実なアップデートで魅力を向上してきた印象でしたが、今年はスタンダードの『iPhone 17』が大きな進化幅で訴求力を発揮しました」(井上 晃さん)
また、代表的な機種の仕様を俯瞰してみると、スマホカメラの成熟も感じられる。
「1インチやそれに迫るサイズのイメージセンサーや、億画素クラスの解像度のカメラを搭載する機種が増え、コンデジを凌駕する描写力がより身近になりました。プロセッサの進化も相まって、誰もが手軽にプロ品質の映像表現を楽しめる時代が到来したと実感します」(ワタナベカズマサさん)
タブレット市場の主力に11インチサイズのiPadシリーズが不動で君臨する一方、今年は競合のAndroid勢も盛り上がっていた印象だ。
「複数メーカーから小回りの効く完成度の高い新モデルが登場。ただし没個性になりがちなタブレット市場でエッジが効いていたのは『Wacom MovinkPad 11』。お絵描き需要に特化したコスパの良い入門機という新鮮さが光り絵描き需要に特化したコスパのました」(井上さん)
<選者の皆さん>
ITライター
井上 晃さん
スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットを軸に最新ガジェットやITサービスなどを取材。Webメディアや雑誌に記事を寄稿する。今年使ったお気に入りのガジェットは睡眠用イヤホン。
写真家
大浦タケシさん
編集プロダクション、デザイン企画会社を経てカメラマンとして独立。その後、多方面での撮影に加え、専門誌やWeb媒体での執筆、撮影に関するセミナー講師など幅広く活動する。
デジタル・家電ライター
コヤマタカヒロさん
調理家電やデジタルガジェットのほか、生活家電、季節家電にも精通するなど、広い守備範囲を持つ。家電のテスト&撮影のためのスタジオ「コヤマキッチン」や「家電総合研究所」を運営する。
テクニカルライター
畑野壮太さん
テクノロジーやガジェットを好むライター。モノ選びにあたっては、機能性だけでなく、装着感や操作性を特に重視する。最近はダイエットのためにスマートウォッチ&アプリの指導のもと奮闘中。
インフルエンサー
ワタナベカズマサさん
ガジェット系YouTuber。チャンネル登録者数40万人を突破し、主にカメラ、スマホ、オーディオなどの最新デジタル製品の詳細なレビューや活用法を分かりやすく発信。視聴者から支持を集める。
「GoodsPress」統括編集長・「GoodsPress Web」編集長
澤村尚徳
本誌をはじめ「GoodsPress Web」「週刊GoodsPress DIGITAL」の3媒体を統括する。家電のみならず、ガジェットからファッションまで、モノ全般に通じる多趣味な洒落者。
【大賞】
■今年の買いは進化著しい“無印”iPhone!
Apple
「iPhone 17」(12万9800円~)

画面120Hz対応やスタミナ大幅強化、容量256GB~など、地味ながらも嬉しい進化が多数。“eSIMオンリー”には賛否ありますが、最近のiPhoneではダントツのコスパです(井上さん)
メインカメラおよび超広角カメラとも4800万画素となり、クロップしても不足のない解像度に進化して点が大きい。また、A19チップの搭載でさらなる高画質の画像が期待できます!(大浦さん)
性能と価格のバランスが良いと感じられたのでiPhone 15 Proから機種変しました! 好みによってカラーを選べるのもイイです(読者投票 P.N.林檎のほっぺさん)
6.3型のスタンダードモデル。従来Proシリーズに限定されていた常時表示に新対応したほか、前面カメラで縦持ちのまま横長撮影ができるようになるといった進化もトピックだ。

▲3倍の耐擦傷性能と、グレアを抑える反射防止性能を備えた新しい「Ceramic Shield 2」で画面を保護している
▲チップセットは最新の「A19」へ。Neural Acceleratorを搭載した5コアGPUを内蔵するのが特徴だ
【フォルダブル賞】
■折り畳んだままでも快適に使える薄さへ
Samsung
「Galaxy Z Fold7」(26万5750円~)

薄型・軽量化しつつ、画面サイズを拡大。従来控えめだったカメラ性能も、非折りたたみのフラグシップと同等に。多くの進化を遂げ、ハードとしての魅力が上がりました(畑野さん)
開いて8.0型、閉じて6.5型の画面が使える横開きフォルダブルの最高峰。畳んだ状態でも普通のスマホと変わらない約8.9mmの薄さを実現した。ただし、Sペンには非対応に。

▲開いた状態だと約4.2mmの薄さ。背面カメラはメイン(2億画素)+超広角(1200万画素)+望遠(1000万画素)
【カメラスマホ賞】
■可変絞りは無くなったが望遠カメラが進化
シャオミ
「Xiaomi 15 Ultra」(17万9800円)

1インチセンサー×Leicaレンズによる画質はスマホカメラの域を超えています。特に2億画素の望遠は圧巻。日常のスナップから作品作りまで、最高の体験を提供してくれます(ワタナベさん)
まずカメラライクな見た目にやられました。ライカとのコラボというのもマニア心をくすぐります(読者投票 P.N.居留守ミスさん)
24年にカメラスマホ市場を席巻した「Xiaomi 14 Ultra」の後継機。背面カメラは、メイン+望遠(3倍)+望遠(4.3倍、2億画素)+超広角の4眼構成だ。防水防じんもIP68準拠。

▲チップセットはSnapdragon8 Eliteを搭載。「Gemini」や「かこって検索」のほか、独自の豊富なAI機能群を使える
【Android賞】
■希少なタフネス仕様のハイエンドモデル
FCNT
「arrows Alpha」(8万8000円)※SIMフリー

8万円台の機種としては、非常に誠実なつくりで、基本性能のバランスと、MIL規格準拠の安心感を評価。他社のような最新フラグシップは不要、と考えるなら選択肢に入れたいモデルです(コヤマさん)
レノボ傘下の新体制で初となるハイエンド端末。1.5mからの落下試験をクリアし、ハンドソープでの洗浄にも耐えるなど、FCNT製らしい堅牢な仕様はそのままに、性能面を高めた。

▲SoC(システムオンチップ)はミドルハイ相当のDimensity 8350 Extremeを搭載。メモリも12GBと豊富に備える
【タブレット賞】
■初めてのデジ絵にぴったりなお絵描きタブレット
ワコム
「Wacom MovinkPad 11」(6万9080円)

入門者向けお絵描きタブレットとして尖ったニーズを捉えた一台。ペンを同梱し、CLIP STUDIO PAINT DEBUTのライセンスも付属しての6万円台という手頃さが魅力です(井上さん)
11.45型のAndroidタブレットで、SoCにはミッドレンジのMediaTek Helio G99を搭載。ペンで触れるとスリープ状態からすぐ絵を書ける画面が起動する「Quick drawing」機能も。

▲「Wacom Canvas」でクロッキーやデッサンのように線を捉え、そのままCLIP STUDIO PAINTで仕上げに移れる
>> 特集【GoodsPress AWARD 2025 ベストバイ大賞】
※2025年12月5日発売「GoodsPress」1月2月合併号22-23ページの記事をもとに構成しています
<取材・文/井上 晃>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/709815/
- Source:GoodsPress Web
- Author:GoodsPress Web
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