君の仕事の加速装置! 想像力未来を切り拓くクリエイティブツール「プロッター」の斎藤ディレクターに聞く【仕事スタイル別、来年手帳の選び方】

仕事と言わず、遊びを問わず、「オンライン化」「バーチャル化」による利便の向上が進む令和7年。僕らはどっぷりと進化の恩恵に与かって暮らしているが、その反作用としてだろうか、手触り、手応え、モノとしての大きさ重さ、使いこなす手間を楽しむ趣味人が増えている。そんな“違いのわかる読者諸氏”にこそお勧めしたいのが、手帳の活用だ。

そこで本稿では、2025年9月に念願のブランド発信拠点「PROTTER TOKYO」をオープンした想像力未来を切り拓くクリエイティブツール「プロッター」の斎藤崇之ディレクターに、「仕事スタイル別、来年手帳の選び方」を提案いただくこととしよう。

PROTTER TOKYO

今回設定したスタイルは「スーツスタイル系」「カジュアル系」「クリエイター系」の3つ。比較的スクエアなお仕事、比較的フットワークのいいお仕事、そしてフリーで自由なスタイルのお仕事がそのイメージだ。

■第一提案「スーツスタイル系」

レザーバインダー:「プエブロ」ナローサイズ ネイビー 1万7050円/リフィル:「2026年版月間ブロック」682円、「リフィルメモパッド 6㎜罫線80枚」682円 、「リフィルメモパッド ToDoリスト50枚」605円/アクセサリーリフィル:「プロジェクトマネージャー 6色アソート」616円、「スケール下敷」572円、「バンドリフター」1320円

「こちらはバイブルサイズをスリム化したプロッターの独自規格で『ナローサイズ』と称しているものです。ナローサイズは弊社(プロッターを運営する株式会社デザインフィル)のもうひとつのシステム手帳ブランド「ノックス」が生み出したサイズで、システム手帳が大流行した1980~90年代、“スーツのポケットにシステム手帳を入れたい”というニーズから生まれたものです。「プロッター」のバインダーリングは直径が小さくて細いので、よりかさばらずスーツの内ポケットに収まります。

リフィルについては、メモは一般的な「メモパッド 6㎜罫線」と「メモパッド ToDoリスト」。仕事ってやっぱりこういうタスクを消化していくと進行状態が視認できますよね。またこの罫線とToDoリストは行間が共に6㎜なので並べて閲覧しても判りやすいはずです。

アクセサリーとしては「バンドリフター」を使用いただいて表紙やページのバタつきを抑えたい。スーツスタイルの方はペン差しを用いると思いますので手帳にペンを挟まない、というより、ペンを挟むことで手帳を太らせないよう、あくまでスマートさを心掛けたいですね。

スケジュール管理については「2026年版月間ブロック」に商談の予定や会議等を大まかに書き、細かいところは逐次メモに落とし込んでいく。私の工夫としては、マンスリーの間に「プロジェクトマネージャー」を挟んでいます。これにメモでもタスクでも綴じて頻繁に開くページ(月間スケジュール)に挟んでおけばやることを忘れることはありません。

リフィルのページネーションを自分でカスタマイズできるシステム手帳の良さが、こういうところにあります。ただ、工夫の余地が大きいシステム手帳であっても、敢えてスマートに使いこなすのが「スーツスタイル」かなと思います。

レザーバインダー:「プエブロ」ナローサイズ ネイビー 1万7050円

■第二提案「ビジネスカジュアルスタイル系」

レザーバインダー:ホースヘアーⅡ ミニサイズ グリーン 1万3200円/リフィル:「2026年版週間レフト式」1320円、「メモパッド 2㎜方眼80枚」638円/アクセサリーリフィル「プロジェクトマネージャー 6色アソート」572円

「ビズカジにはミニサイズを提案します。そしてこれは紙面サイズが小さがゆえ、手帳を太らしていいと思っています。僕はビズカジスタイルでは手帳をバックポケットに入れるイメージをもっています。バックポケットってサイフを入れますよね? 「ミニサイズ」はちょうどそんなサイズ感になります。

レザーバインダー:ホースヘアーⅡ ミニサイズ グリーン 1万3200円

スケジュールは「2026年版週間レフト式」でぐっとボリューミーに。メモはプロッターで一番人気の「メモパッド 2㎜方眼」がいいでしょう。無地感覚ながらも文字を整えられるメリットがあります。これを使う分だけ挟めばよし。あまりきっちり用途を限定せず、ひらめきや備忘録、日記的にもバシバシ書き残していくイメージです。

いまスケジュール帳に日記/日々の記録、つまり日々の体調、ダイエット中に摂った食事やランニングの距離など、何でも記録していく人が増えているようで、そんな方たちが、思いついたことを書くフリーノートに近いかも知れません。もちろん仕事でも使えるのですが、もう少しカジュアルにザクザク書き溜めていって、その中から浮かび上がるエッセンスを、のちにテーマ別にアーカイブするのがいいと思います。

罫線が細かく目立たない、だけど整って書けるスグレモノ。「メモパッド 2㎜方眼80枚」638円(税込)

ビズカジの人って仕事一本槍ではなくいろいろな趣味とか、プライベートも仕事も全部一緒の時間軸みたいな感じがありますよね。だからちょっと洒落っ気があって、たとえばこの手帳がBarのカウンターに並んでいても絵になる…と思いませんか?」

■第三提案「クリエイタースタイル系」

レザーバインダー:『HORWEEN A5サイズ プレデターオリジナルカラー[琥珀]』 2万7500円※PLOTTER TOKYO限定/リフィル:「2026年版月間ブロック」682円、「メモパッド 無地80枚」814円/アクセサリーリフィル:「プロジェクトマネージャー 6色アソート」770円、「ファスナーケース」1650円

「これは私自身がユーザーなので自信がある(笑)のですが、クリエイターの方には余白も含めて自由に発想できる「A5」がオススメです。クリエイションにまつわる筆記に関しては“どこにでも自由に書き留める”のがふさわしい使用法だと思っています。

アメリカの名門タンナー「HORWEEN」社のレザーを使用したレザーバインダー『HORWEEN A5サイズ プレデターオリジナルカラー[琥珀]』 2万7500円は、PLOTTER TOKYO限定品

クリエイターならメモはまず「メモパッド 無地」で、さらに「プロジェクトマネージャー」も必須です。これはテーマ別、プロジェクト別にクリアファイルのように分類できる優れモノ。同時並行でいろいろクリエイトする人には最適です。

A5ですので紙面は広いのですが、あまりギッチリとつめて書く/描くより、自由にすっきりと、どちらかと言えばメモの目につきやすさに重点をおくイメージで使うといいと思います。スケジュールはマンスリーで充分。昨年のものと2年分挟んでおくと、時節イベントなどの履歴としても役立ちます。

「2026年版月間ブロック」682円(税込)

あとちょっとした「お役立ち」としてオススメなアクセサリーが「ファスナーケース」。これをリングに挟むと左右にふたつのポケットが現れます。クリエイターの方はたぶん、アイデアをアーカイブしておきたい欲求があると思うのでそんな時に便利なんですよ。また半透明なのもポイントで、中が見えないと絶対あとから見なくなりますし、クリアだと丸見え過ぎて開くのが恥ずかしい(笑) あとドのつく定番ですが、やはり「ペンホルダー」(1320円)はオススメです。多くの方が使うヒット商品ですし、実際のところ“あるとものすごく便利”です(笑)」。

「ファスナーケース」1650円(税込)」

■意中の「来年手帳」はどれだ?

今回は明確にタイプの異なるワークスタイル別提案としてみたが、みなさんの日常に適合する提案はあっただろうか? 手帳は未来を記す「スケジュール帳」でありつつ、過去を記録する「ダイアリー」「備忘録」でもあり、且つ、ヒントを残す「ノート」でもある。つまり君の脳から取り出した“モバイル海馬”であり、もうひとつの君自身だ。

昭和100年の令和7年=2025年が間もなく幕を下ろす。新たな一歩を踏み出す令和8年=2026年=午年に用いたい来年手帳の準備は、いいか?

 

 

>>プロッター

<取材・文/前田賢紀>

前田賢紀|モノ情報誌『モノ・マガジン』元編集長の経験を活かし、知られざる傑作品を紹介すべく、フリー編集者として活動。好きな乗り物はオートバイ。好きなバンドはYMO。好きな飲み物はビール

 

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