大人になればなるほど、ひと目見て“懐かしい”と感じるアイテムに心惹かれることが多くなってくるように思います。「若い頃に流行ったな」とか「学生時代好きだったな」、「このデザインはどこどこのブランドからインスパイアを受けているのかな」などなど、今まで見てきたモノやコトが記憶として積み重なっているため、そのように思う機会が増えていくものです。
例えば、1990年代に夢中になったストリートカルチャーやスケートカルチャー。今とは違いインターネットやスマートフォンが当たり前ではない時代。当時は情報を得るのにも一苦労で、雑誌で得た情報や所謂“イケてる”先輩から教えてもらった情報などが非常に大切でした。自分自身も“イケてる”服装がしたい、“イケてる”カルチャーの空気を纏わせたいと躍起になっていましたが、それがとても楽しかった。
今はスマホひとつで世界中のあらゆる情報がすぐに調べられる便利な世の中になっています。どちらが良い・悪いは置いておいて、だからこそ90年代~2000年代初頭に足で稼いだ“イケてる”情報たちと重みはまったく違うように思うのです。
▲DC Shoes「ALLIANCE HI SE SN」(1万3200円)。カラーはブラックとホワイトの2色展開
そんな時代に盛り上がりを見せた人気スケートブランドのひとつ、DC Shoes。1994年に誕生したブランドです。前身ブランドのDROORS CLOTHINGから頭文字を取って名付けられたこのDC Shoesは、何と言ってもそのキャッチーなロゴが特徴。遊び心が詰まっています。そう、ストリートはとても自由な風土があるカルチャーだったのです。

プロスケーターやラリードライバーたちの手で立ち上げられた同ブランドはすぐにスケーターキッズたちの注目の的となります。スケシューならではの少しファットなビジュアルと、ラグジュアリーというよりもHIP-HOP的なBling Blingさが人々を魅了しました。

そして今回登場した「ALLIANCE HI SE SN」。こちらもしっかりと当時のDNAを継承したモデルです。キルティングが入ったアッパーにパテントのDCビッグロゴ、そしてゴールドのシューレーストップ(靴紐に付けるタグ)がスケーターならずとも目を引きます。海外セレブが履くような、そんなラグジュアリーなムードが90年代リバイバルブームのストリートな着こなしとマッチすること請け合いです。

良い意味で混沌としていた90年代のストリートは、スケートやHIP-HOPとの垣根が曖昧でさまざまな要素がクロスオーバーしていたように思います。そんなカオスな街でひと際目を引いていたDC Shoesのスニーカー。それが今の時代にこのような形でまた再会しようとは…時代・流行は回るというのは本当のようです。
青春時代にストリートに繰り出していた人やスケートに夢中になっていた人は懐かしいと思い、若い世代たちには少しレトロな趣きが新鮮に映るであろうDC Shoes。楽しかったあの頃に、履くたびに戻れるような1足です。
>> DC Shoes
<文/手柴太一(GoodsPress Web)>
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- Source:GoodsPress Web
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