全幅1700mm以下なのに圧倒的な積載量を誇るワンボックスバンは、キャンピングカーや車中泊のベース車両としてはもちろん、アウトドアスポーツを楽しむ人のトランスポーター、個人事業主が仕事とプライベートを両立するためのクルマなど、さまざまなシーンで活躍。中でもトヨタ ハイエースのスーパーGL標準ボディ(ナローボディ)はワンボックスバンとして圧倒的なシェアを誇り、リセールバリューも高くなっています。
現行型のハイエース200系は2004年8月にデビュー。登場から20年以上経ってもなお絶大な人気を誇っています。1月13日にはトヨタセーフティセンスの機能を向上させ、8インチディスプレイオーディオや7インチTFT液晶センターディスプレイメーター、前席シートヒーター、フリーストップバックドアを装備し、新デザインのBi-beam LEDヘッドランプをオプションで選べるようにした一部改良を発表(9型)。2月2日から発売されます。
一方でハイエースに乗りたい人にとって最大の悩みが「クルマが手に入らない」こと。昨年、ハイエースは新車の納期が全く見えない状態でした。一部改良が発表されたことでトヨタのWebサイトに掲載される「工場出荷時決目処のご案内」にハイエースが掲載されるようになりましたが、「詳しくは販売店にお問い合わせください」と具体的な時期が書かれていない状況で、おそらく9型が発売された後も長期の納車待ちが続く形になるはずです。
2026年1月9日〜11日に幕張メッセで開催された「東京オートサロン2026」の会場にはワンボックスバンのカスタムカーも展示されていましたが、例年に比べるとハイエースは少なめで、代わりにハイエースのライバルモデルである日産 キャラバンのカスタムモデルが目立っていました。
あるブースで事情を聞くと、やはりハイエースが手に入らないことが原因で、ハイエースを専門にカスタムをしていたビルダーでキャラバンを扱い始めたところも出てきているそう。
ハイエースを新車で買ってカスタムしたい人には厳しい時代ですが、便利なワンボックスバンをカスタムして楽しみたい人にとっては、キャラバンの選択肢が増えるまたとないチャンスと言えます。
そんなキャラバンの最新カスタムモデルを紹介します!
1:IFUU|NISMO風のスポーツデザインで仕上げたアグレッシブなキャラバン
GT-R、フェアレディZ、スカイライン、エクストレイルなどにラインナップされているNISMO。NISMOは日産のモータースポーツ部門で、モータースポーツで得た知見を市販車にフィードバックしたハイパフォーマンスモデルを展開しています。NISMOモデルを象徴するのが、前後のバンパーやサイドシルプロテクターに施された赤いライン。

単にスポーティなだけでなく、大人の色気も感じさせるNISMOならではのスタイルをイメージして製作されたのが、IFUUが手掛けたキャラバン「ALIVE GT-V」です。
上級グレードのグランドプレミアムGXをベースにNISMO仕様を連想させるスポーティなフロントスポイラー、サイドステップ、リアスポイラーを装着。もちろんこれらのスポイラーには赤いラインが施されています。車高は1.5インチのローダウンでスポーティさが高められました。

ステルスグレーのボディカラーも「NISMOらしさ」を一層際立たせています。5人乗りのインテリアに高さ調整式の簡易ベッドキットを装着すれば、車中泊も快適に楽しめます。

>> IFUU
2:M Climb|モバイルリビングをテーマにしたラグジュアリーキャラバン

「旅」をテーマにした2台のカスタムカーを展示したエムクライム。ジムニーノマドは自然の中へと自由に踏み出す力を詰め込むことをコンセプトに製作されましたが、「キャラバン ネオベンチャー」はどこでも旅の拠点にしてしまうモバイルリビングをテーマに製作されました。

エクステリアはクラシカルなイメージの丸目2灯でまとめ、フロントバンパーをモールタイプにしてアウトドアテイストを感じさせるデザインに。ポップアップルーフも設置してどこでも快適にくつろげるようにしています。

フローリング調の床、ベッドやギャレーを設けて室内空間の快適性がアップ。2列目シートはワンボックスキャンピングカーで人気の高いAIR REVOを設置してリビングスペースの自由度が高められました。
>> M Climb
3:ボディライン|渓流から海まで本気で楽しめる釣り仕様のキャラバン

キャラバンを専門に扱うカスタムブランドとして知られるボディラインが展示していたのは、釣りを存分に楽しむために開発されたアウトドアテイスト溢れるキャラバン。ステルスグレーのボディカラーとハードなイメージのある新作の丸目キット、オーバーフェンダーがクールな雰囲気を感じさせます。
ベース車両は4WDでオリジナルのショックを装着してさり気なくアゲ系に仕上げられています。YAKIMAのルーフキャリアやサイドタープも雰囲気が出ています。

早朝から釣りを楽しむうえで、車中泊は必須。セカンドシートの後ろにはベッドを装備。ベッドの裏にはロッドを格納できるようになっているので、スペースを有効に使えます。
>> ボディライン
4:HEARTS|洗練されたエクステリアと快適な空間にこだわったキャラバン

実用性の高いハイエースとキャラバン。HEARTSはそんなワンボックスモデルの実用性をさらに高めつつ、感性に響くパーツを開発しています。東京オートサロン2026に出品されたキャラバンも、家族全員が車内で快適に過ごせるよう、移動空間という枠を超えたリビングのようなくつろぎ空間と洗練されたエクステリアが与えられました。

カーゴスペースには座面ボックス収納式のベッドキットを設置。広くフラットな空間が車内での快適な時間をサポートしてくれます。シートには夏の暑い時期に肌のベタつき感を軽減するクリングエアのシートカバーが付けられています。

そして嬉しいのがキャラバン用に開発された防虫ネットを備えていること。アウトドアでくつろいでいる時に車内に虫が入ってくると、快適さが一気に損なわれますからね。エクステリアはホワイトレターが入ったヨコハマのパラダでスポーティさを強調し、前後のバンパーガードやリアウイングで都会的な雰囲気も高められています。
>> HEARTS
5:VELENO|LEDでトランスポーターの視認性と見た目を高めたキャラバン

レーシングドライバーの松田次生選手と消防車や救急車、警察車両、送迎バスなど、日産車の架装を手掛けるオートワークス京都のコラボレーションで生まれた「レーシングカートをずっと見たくなるカッコいいトランスポーター」というコンセプトで製作されたキャラバン。
そこにLEDバルブメーカーであるVELENOのLEDライトを組み込み、トランスポーターとしての性能をフルに発揮できるようにしたのがこのキャラバンです。

展示車両には実際にレーシングカートを積載。積載用のボディキットはオートワークス京都が製作し、VELENOのインテリアライトで作業性を高めています。エクステリアはオーテックのグリルとリップでドレスアップ。視認性の高いLEDライトにより夜間の移動でも快適に運転できるようになっています。
>> VELENO
<取材・文/高橋 満(ブリッジマン)>

高橋 満|求人誌、中古車雑誌の編集部を経て、1999年からフリーの編集者/ライターとして活動。自動車、音楽、アウトドアなどジャンルを問わず執筆。人物インタビューも得意としている。コンテンツ制作会社「ブリッジマン」の代表として、さまざまな企業のPRも担当。
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/714600/
- Source:GoodsPress Web
- Author:GoodsPress Web
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