iPad Air向けOLED受注に期待?第8.6世代OLED製造ラインを下半期に稼働

M6 Pro/M6 Maxを搭載するMacBook Pro向けOLEDディスプレイを量産するとみられているSamsung Displayに続き、中国のBOEがガラス基板サイズの大きな第8.6世代(2,290 x 2,620ミリ)OLEDディスプレイ製造ラインを、2026年下半期(7月〜12月)に立ち上げることが、サプライチェーン関連情報から明らかになりました。

第8.6世代OLEDがM6 Pro/M6 Max搭載MacBook Proに採用される見込み

ガラス基板が大型で、タブレットやラップトップ向けOLEDディスプレイの製造に適した第8.6世代OLED製造ラインについては、Samsung Displayが量産開始に向けた準備を進めています。

同社は、次のApple製品向けOLEDディスプレイを独占的に受注したとみられています。

・M6 Pro/M6 Max搭載MacBook Pro
・新型iPad mini

キヤノントッキ製蒸着装置を導入したSamsung Display

Samsung Displayは、第8.6世代OLEDディスプレイ製造ラインの構築にあたり、Appleが高く評価しているとされるキヤノントッキ製の蒸着装置を導入したとの報道がありました。

この点は、歩留まり(良品率)や長期的な品質安定性を重視するAppleにとって、重要な評価要素になったと考えられます。

品質面で懸念が残るBOEの第8.6世代OLED

一方、BOEも第8.6世代OLEDディスプレイ製造ラインの立ち上げを急いでいますが、Samsung Displayとは異なり、キヤノントッキ製蒸着装置は導入しなかったとの噂があります。

BOEがApple製品向けOLEDディスプレイの受注を目指す場合、この点は品質要件を満たすうえでの障壁になる可能性があります。

卸価格の安さを武器にiPad Air向けOLEDを狙う可能性

ただし、BOEは卸価格の安さという点では他のディスプレイサプライヤーを大きく上回っています。

実際、iPhone16eに続き、iPhone17e向けOLEDディスプレイの大多数もBOEが供給すると見込まれています。

そのため、2026年下半期に第8.6世代OLED製造ラインが本格稼働し、Apple製品向けの受注を目指すとすれば、現実的なターゲットとなるのは2027年発売と噂のiPad Air向けOLEDディスプレイと考えられます。

iPad Air向けOLEDはコスト重視、BOEにチャンスも?

iPad miniおよびiPad Airに搭載されるOLEDディスプレイは、iPad Pro(M5)やM6 Pro/M6 Max搭載MacBook Pro向けのOLEDとは異なり、発光層が1層のフレキシブルOLEDになると噂されています。

これらの製品では、最高性能よりも製造コストと量産性が重視される傾向にあり、BOEの価格競争力が生きる余地は十分にあります。

最終的には、BOE製第8.6世代OLEDディスプレイの品質がAppleの要求水準を満たせるかどうかが、受注の可否、そして製造ラインの稼働率を左右する重要な要素になると考えられます。

Photo:Apple Club(@appleclubs)/X


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