ハンドルやブレーキを過信しないー雪道ドライブ編ー【冬ドライブ機器回避マニュアル】

【冬ドライブ機器回避マニュアル】

せっかくの休日、ドライブの予定を入れていたのに天気予報は雪! 雪道走行は自宅の近所で短距離を走っただけの初心者けれど大丈夫かな? じつは、注意点さえ押さえておけば、雪道ドライブは安心、安全に楽しめる。しっかり勉強してから出かけよう。

*  *  *

<雪道ドライブ編>

夏と同じ感覚で運転すると交通事故に遭う危険性大! 積雪・氷結路走行ではハンドルやブレーキを過信したら事故の危険!

【困った01】
除雪されていない道は
どう走ればいいんだろう!?

■除雪されていない=危険。引き返すことも考えたい

雪国の道路は除雪がしっかり行き届いているので、慎重に走って行けば怖い思いをすることなく走りきれる場合が多い。とはいえ、除雪が行われるのは幹線路や生活道路、利用者が比較的多い道路が基本となる。山奥や細い道までは除雪が行き届かず、積雪路に出くわすことがあるので注意が必要。

なかでも、ワダチがひとつもないまっさらの新雪路は鬼門中の鬼門。自分のクルマは4WDだから大丈夫! などと過信すると、事故を起こしたりクルマを壊したり悲惨な顛末が待っている。

なぜ危ないのかというと、新雪の下には何が隠れているかわからないから。大きな穴、転がってた岩、倒れた木、強烈な吹き溜まりなどに突っ込んだら万事休すだ。場合によっては路外に転落するなどの大事故も起こしかねない。可能であれば、引き返して安全な道へと迂回すべき。

それでも新雪上を走行したいなら、加減速を控えて一定速度で、アクセルをやや開け気味で通過しよう。スタックしてしまったら脱出できないこともあるので無理は禁物だ。とくに危険なのが下り坂。考えなしに下ってしまうと、何か起きた際には上ることができず、立往生する危険がある。緊急脱出用のスコップやラダー類、雪に埋まりながらの作業が可能な服装を事前に準備していない場合は、やはり素直に引き返すのが賢明。

▲クルマ通りがない郊外で埋まってしまったら、助けは来ないと考えるべき。諦めて早めにJAFを呼んで脱出しよう

<これで安心!>

・新雪は避けて走りたい
・無闇に坂を下らない
・脱出用品は必ず準備しよう

【困った02】
路面のワダチにハンドルを取られ
安定して走れない!

■ハンドルは取られるもの。肩の力を抜いてトレース

雪がしっかり降った後の生活道路などには、ワダチがクッキリとできていることが多い。実際に走ってみると、ハンドルが取られて思うように進めない、怖い! と感じる雪道初心者は多いはずだ。しかし、ワダチ走行は新雪が積もった道を走行するのとは比較にならないほど安全だ。なぜなら、他のクルマが既に走行しており、ワダチ部分には障害物が埋まっていないことがほぼ確実だから。

ワダチ走行を怖いと感じる場合の多くは“ハンドルをガッチリ握っている”のが原因だろう。ハンドルを取られるたびに全身が恐怖でガチガチに固まってしまい、ハンドルを一層強く握ってしまうことでワダチの内壁にタイヤが弾かれやすくなる。多少ハンドルを取られるのは当たり前なので、リラックスして肩の力を抜き、ワダチをしっかりとトレースしながらが正解。クルマに勝手に走ってもらう感覚で進めば安心だ。

問題は、ワダチから脱出する瞬間。大きく一気にハンドルを切り、ワダチとタイヤの角度を可能な限り大きく取ると脱出しやすい。狭い道などで対向車とすれ違うときなど、ワダチから一度脱出する場合は、早めに脱出して対向車のドライバーにスレ違いを任せてしまうのも得策だろう。ただし、スタックしてしまわないように脱出場所はしっかり確認してから行おう。

▲寒い朝のガチガチに凍結したワダチは、速度抑えめでワダチの底をトレースしていく走り方が基本となる

<これで安心!>

・ハンドルにしがみつかない
・脱出は思い切りよく操作する
・すれ違い時は最徐行で行う

【困った03】
吹雪で視界がゼロに!
その場で止まって待つ?

■その場で停止は危険。駐車場などに避難を

突然の地吹雪などで視界全てが真っ白になって、前走車すら見えなくなってしまうことがある。“ホワイトアウト”と呼ばれる現象で、夜間だけでなく真っ昼間でも発生する可能性がある。自車の脇を見ながら、道路がどのように伸びているのかだけを頼りにクルマを走らせると、停止しているクルマが突然出現して激突する危険がある。

雪国のドライバーは、ヘッドライトやバックフォグを活用して、危険を的確に察知しながら走行する場合もあるが、慣れない人は絶対に着いていかないように気をつけたい。

ホワイトアウトに見舞われた際にもっとも安全な手段は絶対に“走らない”こと。駐車場や広い避難帯などに停車し、ホワイトアウトが解消するまで待機しよう。ただし、走行車線で止まってしまうのは、後続車に突っ込まれかねない危険な行為。必ず車線から脱出して駐めること。

どうしても路外に退避できない場合は、ヘッドライトは点灯させたまま、ハザードをたいて、バックフォグの未装着車ならブレーキを踏み続ける。余裕があるなら三角表示板や発煙筒をクルマの後方に設置したい。なお、クルマを駐めるなら、防雪フェンスや建物の陰など、風雪が直接当たらない場所。猛吹雪の中で駐めると、すぐに雪が積もって身動きが取れなくなる。

▲防雪フェンスが設置されていれば比較的安全。地上50cmくらいまでは視界が確保できる場合も

<これで安心!>

・防雪帯などの陰まで避難
・状況により三角表示板を
・雪に埋まらないように注意

【困った04】
作業中の除雪車に接近。
追い越してもいいよね?

■除雪車は追い越し禁止! 作業員の指示に従おう

雪国をドライブしていると、夜間や早朝などに、除雪車が頑張って雪かきをしてくれている場面に出合う。豪快に雪を吹き飛ばし、削り取っていく姿はなんとも頼もしい。ただ、除雪車は徐行しながら作業を行うため、追いついてしまうとなかなか追い越せなかったり、除雪車の後方に渋滞ができたりする。

だが、雪道走行の鉄則中の鉄則として、作業中の除雪車は追い越しは禁止! たとえ運良く追い越せたとしても、除雪車の作業をジャマしかねないし、追い越しの際にワダチにタイヤを取られてスピンや激突などの事故を引き起こしかねない。市街地では、雪にジャマされた歩行者が車道にひょっこり出てくることもあり、追い越し中なら避けられず事故を起こしてしまうかもしれない。

除雪車のドライバーは雪道のプロフェッショナル。ここなら安全に追い越せるという場所を熟知しており、タイミングを見て左側に寄りながら追い越しを指示してくれるので、それまで安全に止まれる車間距離をとって移動しよう。

除雪車の後方に安全確認車両が附随している場合は、電光掲示板やレーザー光で、追随すべき位置や追い越しの合図をわかりやすく出してくれる。5分も10分も追い越せない場面は少ないので、指示があるまで焦らず追随して待とう。

▲作業中の除雪車は進路を細かく修正するので接近禁止。無闇に近づくと小石が飛んでくることも

<これで安心!>

・追い越し指示を受けても慎重に
・フル加速で追い越さない
・歩行者には徹底した注意を!

>> 特集【冬ドライブ機器回避マニュアル】

※2025年11月17日発売「CarGoodsPress」108号P38-39ページの記事をもとに構成しています

<取材・文/辻村多佳志>

 

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