1万円強の「HUAWEI Band 11 Pro」をいいなと思った理由は何より“ウーブンベルト”だから

今季の良いスマートウォッチは何かあるかなぁ…と探していて見つけたのが、3月に発売された「HUAWEI Band 11 Pro」。

価格は税込1万1880円で、ゾーンとしてはエントリーの上位からミッドレンジの下位くらいの製品ですね。デザインも機能もそこそこ良いんですが、なんと標準で「ウーブンベルト」モデルが選べちゃいます。

世間的な注目度の高さはそこまでかもしれません。しかし、“ウーブンベルト推し”な筆者として、これは非常に気になるところ。

ということで、今回は実機をお借りして試してみました。

井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。X

 

 

 

■ウーブンベルトのココが気に入っている

筆者はこれまでに様々なスマートウォッチのベルトを試してきましたが、自分なりに行き着いた愛用のストラップベルトは「ウーブンベルト」でした。ここだけの話、もうシリコンやフルオロエラストマーには戻れないですね。買い替えなくてはいけないとしても小一時間は悩むと思います。

筆者の自宅に眠るスマートウォッチのストラップバンドたち ▲この間、大量に手放したはずのに。まだまだ筆者の家には古いスマートウォッチのストラップバンドがたくさんありました……(※仕事柄、Apple Watch向けのものが多いです)

この「ウーブン(woven)」とは、英語の「織る(weave)」の過去分詞で、「編み込まれた」という意味。スマートウォッチの文脈だとナイロン系の繊維を織り込んだ、ちょっとふわふわした手触りのストラップバンドのことを「ウーブンベルト」と呼びます。

これの何が良いかというと、
(1)着脱が面ファスナーで簡単なこと
(2)シームレスにサイズ調整できること
(3)汗をかいてもすぐ乾く&洗えること
という3点です。

HUAWEI Band 11 Proのウーブンベルト ▲HUAWEI Band 11 Proのウーブンベルト。カラバリで「グリーン」を選ぶと、このウーブンベルト(仕様上の表記は「ナイロンベルト」)を採用したモデルになります。フォーマルなコーデにはちょっと合わせにくいけど、スポーティな服装やオフなスタイルには合わせやすいはず

HUAWEI Band 11 Proのナイロンバンド(ウーブンベルト)の面ファスナーバックル ▲4箇所の面ファスナーでペタっと固定する仕組みだから、サイズが自由自在なのです(グリーンによって色温度がズレちゃったのはご容赦ください)

スマートウォッチって、結局「毎日つけ続けられるか」がカギなんです。夏は汗蒸れがあるとストレスになりますし、手が浮腫んだり、体調によって手首のサイズは微妙に変わってしまいます。それに、就寝時の快適な締め付け感と、ガチのランニングで使いたいときに欲しい締め付け感も結構違います。これ全部クリアできるのは、たぶんウーブンベルトだけなんですよ。

で、改めてその前提で見ると、「HUAWEI Band 11 Pro」がちょっといいなと思えてきます。

この価格帯で純正のウーブンベルトモデルが選べる製品って、意外と貴重なんですよね。しかも、こちらはシリーズとしてナンバリング「11」の世代ですから、基本仕様や対応機能については粗さを感じるところがもうそんなにない。デバイスとして“ちゃんと使える構成”にまとまっている安心感もあります。

 

■「HUAWEI Band 11 Pro」の良いところ

仮に腕に装着するヘルスケアデバイスを、
(1)「フィットネストラッカー」(画面が無かったり、画面表示が最小限)
(2)本体が縦長で機能がある程度限られた「スマートバンド」
(3)腕時計型で比較的多機能な「スマートウォッチ」
と分けるならば、このHUAWEI Band 11 Proは、(2)スマートバンドの上位モデルであって、用途によっては(3)のスマートウォッチにも見劣りしない、といった位置にいる選択肢です。

HUAWEI Band 11 Proの画面に通知が表示されている様子 ▲なんだかんだ言って「通知見られたり、見失ったスマホから音鳴らせたりするのは結構便利。でもストアからアプリインストールしたりはあまりしない」という人は多いのでは。「スマートバンド」の上位モデルは、たぶんこのくらいのニーズにちょうどハマる

HUAWEI Band 11 Proの基本仕様を押さえておくと、ディスプレイは縦長の1.62インチで、カラー表示、タッチ操作に対応。最大2000nitsの高輝度にも対応します。物理ボタンは右側面にひとつあります。

要するに、ウォーキング・ランニングなどで使うとしても、屋外での視認性はばっちりということ。多くの人がスマートウォッチに期待するであろうヘルスケア系のライフログ機能にも概ね対応しています。

そして、あくまで“スマートバンドの系譜”ということもあって、本体寸法は最薄部約8.99mmで、重量は約18g(ベルト除く)とかなりスリム&軽量です。何より、本体もストラップバンドも、一般的なスマートウォッチより細い。故に手首での存在感が薄くて、ランニングするのにもめちゃめちゃ軽い。ワークアウトで汗をかいたときの通気性も良い。毎日つける前提のデバイスとしては、このあたりの快適さは重要です。

あと安いながらに、本体のデザインにもちょっとエレガントさがあるんですよね。アルミニウム製のケースは単なる直方体ではなくて、面取りされていて、メタルの上品な光沢感が感じられるからだと思います。

腕から外しているHUAWEI Band 11 Proの筐体の雰囲気 ▲ほらね。そんなに安見えしないでしょ?(…バンドの好みは分かれるでしょうけれど)

ちなみに、バンドは簡単に着脱できます。ECサイトを眺めてみると、替えバンドも結構あるみたいなので、ウーブンベルトとは別にフォーマルなシーンにも合わせたい人は、替えバンドも探してみると良いかもしれません。

ただし、完全にエッジがないわけではありません。指の腹でなぞると、ボタン部や上下の端は少しひっかかりを感じます。家族で川の字になって寝る時間や、複数人で集まってワークアウトをするような機会がある方は、ケース部の接触には注意した方がよいと思っておきましょう。

そのほか、機能面にも触れておくと、今世代から単体でGPS(GNSS)に対応したことが地味に便利なポイントです。スマホを持ち歩かずにランニングやサイクリングのルートを記録できるので、「ちょっと走ってこようかな」と思ったときの気軽さが違います。ただ、筆者はワークアウト時にもスマホ持ち歩きたい人なので(写真撮影と緊急連絡用に)、この点はあまり重視していません。

HUAWEI Band 11 Proで回復心拍数を測定している画面 ▲CS機でフィットネスゲームを遊んでから回復心拍数を測っている様子。梅雨ですから

なお、HUAWEI Band 11 Proは防水仕様も5 ATMに対応しているので、万が一急な雨に降られてもそこまで怖くありません。もちろん、この手のデバイスの防水仕様を過信しすぎると、ふとした瞬間に故障を招くことはあります。ただ、本機は価格もそこまで高くないですし、心配しすぎずにガツガツ使っちゃうのが良いんじゃないかなと思います。自己責任ですけれどね。

ちなみに、バッテリー持ちは仕様表の表記で、通常使用にて最長14日、ヘビーユースでも約8日としっかり長い。充電の手間が少ないので、ズボラな方でも長続きしやすいのではないかと思います。

HUAWEI Band 11 Proに充電ケーブルを接続した様子 ▲充電端子はマグネットで装着するタイプですが、ポコピンなので向きは固定。価格相応といった印象です

*  *  *

まとめると、HUAWEI Band 11 Proは「ハイエンドのスマートウォッチほど柔軟に活用はできないものの、そこそこ多機能で、活動量や睡眠の測定をメインで使うならハイコスパ」という印象。実際に使った感想としても、こうした印象が裏切られるポイントは特にありませんでした。ゴルフとかカジュアルダイビングとかしない人ならこれで十分だと思います。

「HUAWEIヘルスケア」アプリ画面 ▲ウォーキング・ジョギングの測定のほかには、睡眠トラッキングに使うのがおすすめ。専用アプリから細かくデータを確認できます(画面はiOS版の「HUAWEIヘルスケア」アプリのもの)

最後になりましたが、やっぱり「ウーブンベルト」、良かったです。普段愛用している使い込んだそれと比べると、ほんの少し肌触りの硬い感じもありましたが、これも時間と共に馴染んでいくことでしょう。過去に「シリコンバンドしっくりこないな」と思ったことがある人なら、試してみる価値はあると思います。

ちなみに、ちょっと価格帯上がっちゃいますが、同社は3月に発売した「HUAWEI WATCH GT Runner 2」や、5月末に発売した「HUAWEI WATCH FIT 5 Pro」でもウーブンベルトとかナイロンベルトとかを採用しています。…こっちも気になっちゃいますね。

>> HUAWEI

<取材・文/井上 晃>

 

【関連記事】

◆これが6000円台!? 最初のスマートウォッチで後悔したくないなら「HUAWEI Band 11」は良い選択肢
◆Apple WatchやPixel Watchで測って休む。スマートウォッチで"休むの見える化"最前線
◆「ブランド別」ベストバイスマートウォッチ13本【春のスマートウォッチカタログ】


Amazonベストセラー

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA