一日中、革靴で街を歩き回った日の夜、家に帰って靴を脱いだ瞬間のあの解放感たるや。編集という職業柄そこまで機会は多くないけどきちんとした場ではやっぱり革靴。夕方になると足先がジンジンしてくるし革靴のなかで指が縮こまってるのがよく分かる。幅広・甲高だと革靴選びはなおさら難しくて…。見た目はちゃんとしてるのに足先はラクな革靴って、どこかにないものですかね?
そんな都合のいい願いに、ちょっと意外な答えを出してきたブランドがドイツ発のGROUNDIES(グラウンディーズ)。カテゴリーは“ベアフットシューズ”——と言われてもピンとこないかもしれませんが、これがビジネスシーンでも違和感なく履けそうな一足なんです。
■国内第一弾はコインローファー顔の「Brisbane」

と、御託を並べる前にまず実物を。国内展開の口火を切るのが、コインローファーのシルエットを写し取った「Brisbane(ブリスベン)」(2万6400円)です。

すっきりとした佇まいは、どう見てもきちんとした革靴。それでいて足元には、かかととつま先の高低差をなくした柔軟なゼロドロップソールを忍ばせていて、一歩ごとに足元から解放感が届くといいます。カラーはblackとchocolateの2色。
見た目はどう見ても革靴。なのに履き心地は裸足に近いっていうんだから、ちょっとズルいですよね。一体どうなってるのか、気になってきません?
■街に履いていけるベアフットシューズ、というドイツからの提案

そもそもベアフットシューズとは、その名の通り裸足に近い感覚で歩ける靴のこと。ソールが薄く、軽く、よくしなり、かかととつま先の高低差をなくした設計(ゼロドロップと言います)で、足が本来持っている動きを引き出すという考え方に基づくもの。健康志向の高まりとともに、日本でも少しずつ知られるようになってきました。
とはいえ、まだまだ一般的な存在とは言えません。ランニングや山遊びを嗜む人なら知っているかもしれませんが、街の装いに合わせるようなイメージはほとんどなかったはず。

でもGROUNDIESが手がけるのは、先ほどの「Brisbane」のようなレザーのローファーやモカシン。裸足に近い快適さを、スーツやジャケパンの足元にまで広げてきたわけです。まさに“ファッションとして成立するベアフットシューズ”。
ブランドが生まれたのは2019年、ドイツのフライブルク地方。“Stay grounded(地に足をつけて、一歩ずつ)”をフィロソフィーに掲げ、自然な歩行が持つ利点をモダンなデザインと融合させてきました。登場からの年月はまだ浅いものの、現在は世界150カ国以上で愛用されているといいます。
■一般的なPVCソールの約6倍。独自ソール“TrueSense”の中身

詳しく見ていきましょう。ベアフットシューズに欠かせない“薄さ”、“軽さ”、“柔軟さ”と、ヨーロッパの硬い路面にも負けない“耐久性”。本来なら相反するこの要求を両立させるためにGROUNDIESが独自開発したのが、“TrueSense”(トゥルーセンス)アウトソールです。
軽量なTPU素材を採用することで、一般的なスニーカーに使われるPVCソールと比べて約6倍の耐摩耗性を獲得。素材の一部にはリサイクル素材も使われていて、薄くて軽いソールながら摩耗に強く、環境にも配慮したというわけです。

足を入れる部分の設計にもこだわりがあります。GROUNDIESは足や好みに合わせて選べる2つのラスト(木型)を用意していて、なかでも足指を解放する究極のベアフットと位置づけられているのが“Barefoot+”(ベアフットプラス)ラスト。解剖学に基づいて扇状に広がる形状で、単に幅を広げただけではなく足の指一本一本が自由に動いて大地をつかむような感覚を狙った設計に。
レザーはヨーロッパ内で調達したものを厳選し、ポルトガルやベトナムの伝統的な靴工場で一足ずつ手作業で仕上げる。薄く柔らかなつくりでありながら本物のレザーならではの風合いと、長く付き合える質感を両立させるといいます。
■7月にはきれいめな2型が続く
先に紹介したBrisbaneに続くのが、7月発売予定の2型。いずれも足指を解放する“Barefoot+”ラストを採用しています。

柔らかなナッパレザーを使った「Palermo+(パレルモプラス)」(2万7500円)は、伝統的な品格と軽快なフットワークを両立させた一足。履いた瞬間から足に馴染むという足あたりは、革靴の硬さが苦手な人ほど気になるところです。カラーはblack。

もう1型の「Cricket+(クリケットプラス)」(2万7500円)は、不朽のモカシンスタイルに“TrueSense”を組み合わせたモデル。本格的な佇まいを保ちつつ、卓越した柔軟性とゼロドロップ設計で軽やかな歩みを叶えるとしています。カラーはbeigeとkhakiの2色展開です。
革靴やローファーのきちんと感は残したまま、足だけはのびのびと解き放つ。日中の足が窮屈さから解放されたら、一日の歩き方そのものが少し変わるのかもしれません。革靴の見た目はそのままに、足指の自由さも両立したい人にとって、新たな選択肢になりそうです。
<文/山口健壱>
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- Original:https://www.goodspress.jp/news/736785/
- Source:GoodsPress Web
- Author:GoodsPress Web
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