夏休みのお供に。傑作漫画60作品一気見せ

日々さまざまなマンガを読んでいる10名が、6つのテーマに沿って“一度は読んでもらいたい傑作”を厳選。懐かしの名作から、王道ど真ん中の人気作、アニメ化で話題の作品、玄人好みの一作まで幅広く紹介する。きっとあなたの心をつかむタイトルが見つかるはずだ!

*  *  *

<選者の皆さん>

『McGuffin』編集長
安藤啓太さん
1987年東京都生まれ。雑誌編集者を経て、2017年にカルチャー動画メディア「McGuffin」に参画し、現在は編集長を務める。幅広いカルチャーに精通し、その魅力を発信し続けている。

 

 

役者、声優、演技講師
坂口雄也さん
漫画、アニメ、ゲーム、小説などさまざまなコンテンツを日々消費しながら生きてるオタク。本は紙媒体派、最近の悩みは自室に置いている2つ目の本棚がそろそろ埋まりそうなこと。

 

 

まんがの図書館ガリレオ店長、漫画原作者
三田たたみさん
三軒茶屋でレトロな漫喫を経営しながら、細々と漫画原作を書いている。代表作は『夫を社会的に抹殺する5つの方法』(DMM)。その他、短歌やマーダーミステリーも制作。

 

 

書泉グランデ コミックフロアスタッフ
hossyさん
面白い本なら何でも読みたい書店員。結末に関わらず伏線回収スッキリな作品が好き。小学校図書館の全集と学習系漫画で育ったので理科と歴史よもやまとSFが大好き。

 

 

舞台俳優、恋愛ゲームマニア
谷川明日歌さん
『ラブプラス』をキッカケに恋愛ADVにハマり、現在も多くの恋愛漫画やゲームを追う役者。X (旧Twitter)で毎日1人、漫画・ゲームの美少女を紹介するという活動を行っている。

 

 

ライター
中村未来さん
漫画、演劇、アートなど、エンタメ・文化分野を中心に取材・執筆を行っているライター。幅広いジャンルの作品に親しみ、独自の視点から綴る作品批評やインタビュー記事も多数手がける。

 

 

清談社 代表取締役
岡崎雅史さん
編集・出版の業界で30年以上に渡り活動。2025年に、孤独死した元上司へ捧げる書籍『凡夫 寺島知裕 BUBKAを作った男』(樋口毅宏・著)を刊行し、極めて狭い世界で話題に。

 

 

ライター&編集者
山田そよかぜさん
有名国立大学卒。「BLACK LAGOON」「ヨルムンガンド」「ジョーカー・ゲーム」でアニメにハマったライター&編集者。VTuberも大好き。アイドルはCANDYTUNEのきりちゃん推し。

 

 

NOHOHON-PRODUCTION エディター
TOMMYさん
“マンガはすべからく面白い”を信条に、少年誌青年誌女性誌なんでもござれで月40〜50冊コミックを買う45歳。好きなジャンルは伝奇アクション・グルメ・ヒューマン・青春。

 

 

『GoodsPress』編集長
中山剛介
コミック派ですが、最近は新刊が出るたび1〜2巻前から読まないと内容が思い出せなくなり悲しいです(老化)。あと紙派でしたが家のスペース問題で泣く泣く電子に移行。でも電子もいいよね。

■読み応えたっぷり!全25巻以上の長編

長く続く作品には、それだけの理由がある。読者を惹きつけるキャラクター、積み重ねられた物語、そして忘れがたい名場面。今回は全25巻以上に及ぶ長編漫画の中から、今こそ読みたい不朽の名作たちを取り上げる。

1. 愛と哀しみを背負った男が荒廃した世界を拳で切り拓く

武論尊・原哲夫/コアミックス
『北斗の拳 新装版』(全18巻/ジャンプコミックス版 全27巻)

ゴア系の物に興味を持つようになった要因のひとつだと思っています。個人的フェチポイントが多く、例えば敵として登場しながらも良心のあるファルコやレイの心理描写、南斗五車星や南斗六聖拳などの役職と派閥の存在に当時ビビっときました(安藤啓太さん)

核戦争により文明が崩壊し、暴力が支配する世界で、一子相伝の暗殺拳「北斗神拳」の伝承者・ケンシロウが愛と哀しみを背負い救世主として成長していく物語。

©武論尊・原哲夫/コアミックス 1983

2. 呪いを喰らった少年が挑む希望なき世界の死闘譚

芥見下々/集英社
『呪術廻戦』(全30巻)

王道バトルマンガの熱を持ちながら、その王道を容赦なく裏切っていきます。魅力的なキャラが次々と激突し、残酷に散っていく。「このキャラなら大丈夫」と思った瞬間が一番危ない。最後まで緊張感が途切れない超人気作!(中山)

類稀な身体能力を持つ高校生・虎杖悠仁は、最強最悪の呪いの王「両面宿儺」の指を飲み込んだことで宿儺の器に。呪術師の育成学校に入学し、宿儺の指を集める任務に挑む。

©芥見下々/集英社

3. 少年の遺産を巡る陰謀の先で3人の運命が交錯する

藤田和日郎/小学館
『からくりサーカス』(全43巻)

全43巻で本当に収まりきるのかと思う程の壮大な物語が綺麗に完結していく様はまさに圧巻。特に印象に残っているのは、世界中を脅かす奇病「ゾナハ病」の研究施設のエピソード。読み進めるのが本当に辛かった(坂口雄也さん)

命を狙われる少年・勝と人を笑わせないと死んでしまう病にかかった男・鳴海、そしてからくり人形を操る女・しろがね。3人の運命が交錯する時、“笑顔”の本当の意味が…!

©藤田和日郎/小学館

4. 孤独な中学生が出会ったのは、魔界から来た電撃少年!?

雷句誠/クラーケンコミックス
『金色のガッシュ!! 完全版』(全16巻/単行本 全33巻)

子供の頃はギャグとバトル展開を面白く読んでいましたが、まさか大人になってから読んで泣かされるとは(泣)。ガッシュが“優しい王様”になると決意したシーン、そしてラスボスとの戦いは涙なしには語れません…!!(谷川明日歌さん)

天才ゆえに妬まれ友達のいなかった清麿の部屋に、素っ裸で窓を割って入ってきた魔界の子・ガッシュ。2人が過酷な戦いや運命の中で共に助け合い、成長してゆく物語。

©MAKOTO RAIKU/クラーケンコミックス

5. 平々凡々な父親が家族のため裏社会とバトル!

原作:山川直輝、著:朝基まさし/講談社
『マイホームヒーロー』(全26巻)

これほど応援したいと思わせる殺人犯はなかなかいません。愛する娘を守るために罪を犯してしまったパパの愛が重すぎて泣ける。でも敵は狡猾で執拗に追ってくる…最後までドキドキが止まらない至高のサスペンス!(三田たたみさん)

家族を愛するしがない会社員、鳥栖哲雄。大学生の娘・零花に暴力を振るう半グレの彼氏を衝動的に殺したことから、家族を守るべく裏社会との命懸けの頭脳戦に巻き込まれていく。

©山川直輝・朝基まさし/講談社

6. 欲望渦巻く美術界の闇を圧倒的な知識と愛で救う

細野不二彦/小学館
『ギャラリーフェイク』(既刊40巻 続刊中 『小学館ビッグコミック増刊号』連載中)

高尚なイメージのある美術の世界を題材に、各話ごとに古典から現代アート、ファッション、ゲーム、アニメまで手を変え品を変え、飽きさせずに描き出す一級エンタメ。読めば不思議とカニチャーハンが食べたくなります(TOMMYさん)

卓越した鑑定眼を持つ美術商・藤田玲司。冷徹な金儲け主義者を装いながら、裏社会の美術品を巡る事件に挑む。美と金、欲望が交錯する世界で、芸術への深い愛で人々を救う。

©細野不二彦

7. 歓楽街の片隅でお客の心とお腹を満たす

安倍夜郎/小学館
『深夜食堂』(既刊30巻 続刊中 『ビッグコミックオリジナル』連載中)

連載20周年。赤いウインナー、ナポリタン、ポテサラなどのノスタルジックな料理と、ほっこりする客たちの群像劇のバランスがよい。1話読み切りなのでどこから読んでもいいけど、1度読み始めると止まらなくなります(山田そよかぜさん)

新宿の片隅、夜の12時に開店する食堂。メニューは少ないが、寡黙なマスターが作る「思い出の料理」を求め、夜な夜なワケありの客が集う。料理を通して描かれる温かい絆の物語。

©安倍夜郎/小学館

8. 地球侵略に来たはずがケロッ!と居候生活を満喫

吉崎 観音/KADOKAWA
『ケロロ軍曹』(既刊35巻 続刊中『月刊少年エース』連載中)

絵柄は可愛らしいですが、嫉妬深いタママやトラウマを抱えたドロロなど、個性豊かなケロロ小隊のおかげで大人も楽しめます。今年は映画公開、来年には新作アニメの放送も決定しているので、履修必須であります(岡崎雅史さん)

「ケロン星」から派遣された宇宙侵攻軍特殊先行工作部隊隊長・ケロロ軍曹。地球侵略の前準備として日向家に潜入するが、そこに住む冬樹と夏美にあっさり捕獲されてしまう。

『ケロロ軍曹』 吉崎観音 KADOKAWA/角川コミックス・エース

9. 演技に人生を捧げた少女たちの宿命の舞台

美内すずえ/白泉社
『ガラスの仮面』(既刊49巻 続刊中)

マヤの宿命のライバル・亜弓さんに惹かれる。落ち込むと、亜弓さんを真似てクラシック音楽聴きながら紅茶を飲む。マヤのために演じた『吸血鬼カーミラ』に感動!努力家で人として尊敬できるところしかない(中村未来さん)

演劇の道にすべての情熱を賭けて生きる少女・北島マヤ。幻の名作『紅天女(くれないてんにょ)』をめぐって、さまざまな人物とその思惑が交錯する演劇大河ロマン!

©美内すずえ/白泉社

10. 文明が消えた世界において科学の力でサバイバル!

稲垣理一郎(原作)、Boichi(作画)/集英社
『Dr.STONE』(全27巻)

科学の知識で便利道具をクラフト!人類消滅未開の大地で次々集まる仲間とレベルアップする生活、立ちはだかる敵に世界の謎。テンポ良し、キャラ良し、ポジティブ思考と決め台詞が100億パーセント癖になる傑作少年漫画です(hossyさん)

一瞬にして世界中すべての人間が石と化す、謎の現象に巻き込まれた高校生の大樹。数千年後̶̶。目覚めた大樹とその友の科学少年・千空はゼロから文明を作ることを決意する。

©米スタジオ・Boichi/集英社

■10巻以内ですぐ読める&まだ間に合う

話題作が気になっていても、「今から追うには遅いかも」と感じることはないだろうか。だが、ここに並べた作品ならそんな心配はいらない。週末の一気読みも可能なうえ、感情スパイクも十分に味わえる注目作を集めた。

11. 滅びの森に隠された世界再生の秘密に少女は迫る

宮崎駿/徳間書店
『風の谷のナウシカ』(全7巻)

映画「風の谷のナウシカ」は壮大な物語の序章に過ぎなかった…!アニメを見た人にこそ、ぜひオススメしたい作品。人間の正義や思惑、願いが交錯し懸命に生きる姿が光る一大叙事詩です。みんな、幸せになれ…!!!(hossyさん)

巨大文明崩壊から千年。死の森「腐海」が広がる世界で、風の谷の少女・ナウシカは腐海を巡る争いに巻き込まれる。人類を脅かす腐海には、誰も知らない秘密があったーー。

©Hayao Miyazaki

12. 心を騒ぎ立てる波に誘われ、65歳、映画の海へとダイブ!!

たらちねジョン/秋田書店
『海が走るエンドロール』(全9巻)

「何歳からでも夢は追える」なんて擦られまくった言葉を信じて、一歩踏み出した先には果たしてどんな景色が待っているのか。5月に最終巻が出たばかりだし、2027年には京アニが映画化。今のうちにチェック推奨!(TOMMYさん)

65歳を過ぎ夫と死別し、数十年ぶりに映画館を訪れたうみ子。彼女はそこで海という映像専攻の美大生に出会い、自分は「映画が撮りたい側」の人間なのだと気づく。

©たらちねジョン(秋田書店)2021

13. 大帝国に賢さで立ち向かう、ふたりの女性の物語

トマトスープ/秋田書店
『天幕のジャードゥーガル』(既刊5巻 続刊中 『Souffle(スーフル)』連載中)

7月からアニメ放送開始の期待作。巨大なモンゴル帝国に復讐を誓い、内部から揺さぶりをかけていくふたりの女性の物語。歴史ロマンと人間ドラマが詰まっており、2023年度の「このマンガがすごい! オンナ編」でも第1位!(山田そよかぜさん)

13世紀、モンゴル帝国。捕虜として後宮に入ったイラン出身の才女ファーティマは、皇帝の第6夫人・ドレゲネと出会う。知恵と野心で大帝国を揺るがす、ふたりの女性の後宮譚。

©トマトスープ(秋田書店)2022

14. 文明崩壊後の日本で、奇才軍師の伝説が始まる

松木いっか/小学館
『日本三國』(既刊7巻 続刊中 『マンガワン/裏サンデー』連載中)

三国志をメインに歴史蘊蓄が伏線のように散りばめられてます。簡単なところで言うと軍師の名前が賀来(かく)だったり、東北を領土とする国の将軍が亜輝威(あてるい)だったり。それだけで軽くテンション上がるわけです(岡崎雅史さん)

文明崩壊後の近未来、再び戦国時代と化した日本を再統一すべく、田舎暮らしの1人の青年が立ち上がった。名は三角青輝。後に奇才軍師と称される彼の伝説が、いま始まる!

©松木いっか/小学館

15. 組織に生きる男たちの“粋”様を描き出す

オノ・ナツメ/スクウェア・エニックス
『ACCA13区監察課』(全6巻)

世界観、キャラクター、セリフなどそのすべてがオシャレでスタイリッシュ。様々なキャラクターを視点に描かれる群像劇も魅力ですが、個人的注目ポイントは作中に出てくる食べ物、どれも美味しそうで食欲をそそられます(hossyさん)

13区に分かれた世界にある、唯一の統一組織“ACCA”。その組織の中で、各地区を視察する『監察課』に所属するジーンの『視察』はやがて、世界を揺るがす陰謀を映し出す。

©Natsume Ono/SQUARE ENIX

16. 青春という名の毒やドロ沼がモニュッと凝縮

古谷実/講談社
『シガテラ』(全6巻)

古谷実作品の中でも『ヒミズ』と双璧をなしているのですが、よりリアルな生活に近い、オフビート感が好きです。南雲・田島のオシャレガールコンビや忍び寄るネット犯罪など、リアルな平成の若者文化を凝縮した作品(安藤啓太さん)

さえない高校2年生・荻野の夢は、バイクの免許を取得し、教習所でチラ見している美人なゆみちゃんに近づくこと。ムリめな妄想と諦めてたのに、なんと彼女の方から急接近?

©古谷実/講談社

17. 29歳童貞のオタク弱者男性が犯した罪と性愛の物語

あむ/講談社
『澱の中』(全5巻)

いわゆる"フェチ"について描いた作品です。底なし沼のような澱んだ世界で繰り広げられる男女の痴態…あまりの生々しさに吐き気を覚えるかもしれませんが、とにかく傑作です。エンディングまで一気読みを推奨します(三田たたみさん)

五味次郎、29歳童貞。昼は職場でオタクトークに花を咲かせ、夜はエロ絵を描く日々。しかし、職場に黒髪ロング眼鏡巨乳の新入社員がやってきてから、次郎の生活は一変する。

©あむ/講談社

18. 制限だらけのピッチャーといざ、最後の夏へ

住吉九/集英社
『サンキューピッチ』(既刊6巻 続刊中 『少年ジャンプ+』連載中)

全力投球は1日たった3球。限られた1球をどう使うかという駆け引きが抜群に面白い!そんな緊張感の中、監督の阿川先生(190cm酒飲み女性)の独特すぎるキャラクターが差し込まれるのがまた最高!ちょ、小堀! お前…!!(中山)

神奈川県の高校球児の間で噂の「野球部狩り」。その正体は、圧倒的な剛速球を持ちながら“3球しか投げられない”男だった。甲子園を目指す弱小校の主将・小堀は彼を仲間に迎える。

©住吉九/集英社

19. おませな小学4年生のすれ違い初恋ラブコメディ♪

ゆずチリ/新潮社
『姫乃ちゃんに恋はまだ早い』(全7巻)

逢司くんの恋なんて何も分かってないような純粋さ(単純さ?)と、おませさんな姫乃ちゃんの温度差が面白くてクスッと笑っちゃいます。ほとんど1話完結で読みやすく、懐かしさと可愛さで暖かい気持ちになれる作品です(谷川明日歌さん)

相川姫乃、小学4年生。同級生の逢司くんに恋心を抱いているものの、気持ちをうまく伝えられなくて―!? 遠回りなアプローチに同級生は大混乱!? すれ違い系ラブコメディ開幕! 恋の行方はいかに?

©ゆずチリ/新潮社

20. 少年たちの残酷なる舞台を鬼才・古屋兎丸がマンガ化

古屋兎丸/太田出版
『ライチ☆光クラブ』(全1巻)

光クラブの9人はみんな残酷だけど、不思議と可愛く見えてくる。“真実の弾丸”ことタミヤの終盤の活躍が格好いい! “廃墟の帝王”ゼラは屈折しすぎて嫌い。個性的なメンバーばかりなのできっと推しメンができるはず(中村未来さん)

工場の煙に覆われた螢光町にある、少年らの秘密基地「光クラブ」。そこで、ある崇高な目的のため作られた「機械」が目を覚ます。鳴り響く笛の音や狂気をはらんだ叫び声。熱狂する彼らの目的は!?

「ライチ☆光クラブ」©古屋兎丸/太田出版

■心が燃える! 熱くなれる!

胸を焦がすような情熱、仲間との絆、譲れない信念。ページをめくるたびに心拍数が上がり、気づけば拳を握りしめている。そんな“熱”を宿した名作たちを厳選。読めばきっと、あなたの心にも火が灯ること間違いなし!

21. 累計発行部数7500万部突破の大ヒット作品!

古舘春一/集英社
『ハイキュー!!』(全45巻)

人生で何度も読み返しているバイブルです。バレー選手としては身長が低すぎる主人公が、努力に努力を重ねて世界へ羽ばたいていく姿に何度も号泣…おかげで転んだときは「すぐ立て」と己を鼓舞する癖がつきました(三田たたみさん)

“小さな巨人”に憧れる日向翔陽は、烏野高校バレー部へ入部する。しかし、そこには中学時代に敗れたライバル・影山飛雄の姿が。反発し合う二人の挑戦が始まる。

©古舘春一/集英社

22. 狂気と信念が激突する、新世紀ネオヒーローマンガ!

山口貴由/秋田書店
『覚悟のススメ』(全11巻)

伝説のアポカリプスSF超絶アクション少年劇画! 全部がとにかく格好いい! 凄惨な絵柄ですが美学と哲学に裏打ちされた正義のぶつかり合いは心に刺さります。まさかの大団円!? で、読後は気分爽快間違いなし!(hossyさん)

大規模な戦争と環境汚染で荒廃した近未来。転校生・葉隠覚悟は、強化外骨格「零」と零式防衛術を武器に、人類滅亡を企む兄・散が率いる戦術鬼との壮絶な死闘に身を投じる。

©山口貴由(秋田書店)

23. 大人気シリーズ第9部! 新たなJOJO伝説が始まる

荒木飛呂彦/集英社
『the JOJO Lands the JOJO Lands』(既刊8巻 続刊中 『ウルトラジャンプ』連載中)

今度のジョジョは「大富豪になる」がテーマ。犯罪サスペンスのような空気感の中で、クセの強すぎるスタンド能力と頭脳戦が炸裂。ただの殴り合いって感じじゃあないんです。“あの先生”も巻き込まれるシリーズ屈指の異色作!(中山)

ハワイで暮らす少年ジョディオ・ジョースターは、大富豪になることを夢見ていた。島に渦巻く“この世の仕組み”と向き合いながら、仲間たちと予測不能な冒険を始める。

©荒木飛呂彦/集英社

24. 黒髪赤目の少女が斬る! ダークファンタジーの傑作

タカヒロ(原作)、田代哲也(作画)/スクウェア・エニックス
『アカメが斬る!』(全15巻)

殺し屋集団「ナイトレイド」が腐りきった帝国を正すべく立ち向かっていくダークファンタジー。帝国の非道な行いによる凄惨なシーンも多々ありますが、そういった輩を成敗していく所は爽快ですし、帝具使い同士の戦闘シーンは見ていてワクワクします(坂口雄也さん)

帝都の腐敗を知った少年・タツミは、暗殺集団ナイトレイドに加わる。仲間たちと共に悪に立ち向かう中、黒髪赤目の少女・アカメとの出会いが彼の運命を大きく変えていく。

©Takahiro/SQUARE ENIX ©Tetsuya Tashiro/SQUARE ENIX

25. 不器用な男がもがき続ける、熱すぎる青春群像劇

新井英樹/太田出版
『定本 宮本から君へ』(全4巻)

熱量だけ高くて空回りしまくっていた20代の自分と重なる作品です。主人公は下町の中小文具メーカーに勤務しているのですが、こういう会社で働きたいな、仕事ってキツイけど楽しいなって毎回認識させられる活力剤のような作品です(安藤啓太さん)

文具メーカーに就職した新人営業マン・宮本浩。仕事も恋愛も不器用ながら、受付嬢・甲田美沙子への恋をきっかけに、人間として成長していく姿を描いた熱き傑作。

©新井英樹/太田出版

26. 男たちの野望が燃え上がり、暴力と権力が交錯する…!

雁屋哲・由起賢二/日本文芸社
『野望の王国』(普及版:全27巻)

東大を卒業した二人が暴力により、日本支配をめざして奮闘する古典的名作。警察、暴力団、カルト宗教などが入り乱れ、悪漢たちがしのぎを削る濃厚なドラマが描かれています。野望を持つ男の狂気的な魅力、火傷しそうなほどの熱さにぜひ触れてみてください(山田そよかぜさん)

東大法学部に通う橘征五郎は、暴力による日本制覇という野望を抱いていた。同志・片岡仁と共に動き出すが、その前に敬愛する兄・征二郎が最大の敵として立ちはだかる。

©雁屋哲・由起賢二/日本文芸社

27. 恋も夢も全力で駆け抜ける! 矢沢あいが描く恋模様

矢沢あい/祥伝社
『パラダイス・キス』(全5巻)

「どんな成功者も最初はみんな身のほど知らずだったと思うわ」「自分の可能性を信じなきゃ何も始まらないよ」。夢を追いかける者たちの熱い名台詞だらけ。きらびやかな服飾の世界にもド根性が必要だと教えてくれた(中村未来さん)

進学校に通う女子高生・紫は、ファッションデザイナーを目指す「パラキス」のメンバーと出会う。夢を追う彼らに刺激を受けながら、恋と将来に向き合い成長していく。

28. 累計450万部を突破した、新たなるウルトラマンの物語

清水栄一×下口智裕/ヒーローズ
『ULTRAMAN』(既刊22巻 続刊中)

最終章構想のためしばらく休載していましたが遂に再開! 熱さ最高潮なバトル漫画です。ウルトラマンを知らなくても熱いバトルの連続で面白いのですが、知っていると原作のオマージュが沢山あってもっと胸アツな気持ちになれます!(谷川明日歌さん)

伝説のヒーロー・ウルトラマンの力を受け継ぐ早田進次郎。ウルトラマンスーツをまとった彼は、新たな脅威に立ち向かいながらヒーローとして大きく成長していく。

©円谷プロ ©清水栄一 下口智裕/ヒーローズ

29. 若くして国家を背負った男の生涯を描いた人間ドラマ

能條純一、原作:半藤一利/小学館
『昭和天皇物語』(既刊18巻 続刊中 『ビッグコミックオリジナル』連載中)

裕仁の出生から、大正天皇の摂政、天皇即位、そして太平洋戦争に至る経緯が丁寧に綴られます。今後、ポツダム宣言受諾、玉音放送、マッカーサーとの会談など歴史イベントが目白押し。また、人間宣言で神から天皇が人になるプロセスがどう描かれるのか楽しみです(岡崎雅史さん)

明治天皇を祖父、大正天皇を父に持つ昭和天皇・裕仁。激動の時代の中で国家を背負い続けた一人の人間としての苦悩や決断を、圧倒的な人間ドラマとして大胆に描く話題作。

©能條純一・半藤一利/小学館

30. ZINEの世界へ飛び込む高校生たちの静かな革命

塚田ゆうた/小学館
『RIOT 』(既刊4巻 続刊中 「月刊!スピリッツ」連載中)

ファッション誌を切り抜いてスクラップし、自分だけの“格好いいモノ”ノートを作っていた学生時代の記憶がフラッシュバック! 若者たちの初期衝動が放つ熱に当てられて、アナタもZINE作りを始めたくなること必至(TOMMYさん)

海辺の田舎町に暮らす高校生・シャンハイとアイジは、“紙の雑誌”に魅せられ、自分たちで雑誌作りを始める。無我夢中で夢を追う新しくも懐かしい青春文化系ストーリー。

©塚田ゆうた/小学館

■思わず笑える、笑顔になれる!

ページをめくるたび、思わず頬が緩む。そんなシュールな日常からクセになる会話劇、腹を抱える全力ギャグまで、笑いに満ちた名作をピックアップ。肩の力を抜いて楽しめる、とっておきの一冊がきっと見つかるはず!

31. 笑って潜って飲みまくる! 全裸系ダイビングライフ!!

原作・井上堅二、漫画・吉岡公威/講談社
『ぐらんぶる』(既刊26巻 続刊中 『アフタヌーン』連載中)

内容もバカで面白いですが、顔芸がとにかく面白い!本編が少しシリアスになったか? と思いきや次のページから突然始まる同級生とのくだらない日常話が一番好きだったりします。いろんな意味で公共の場では読めないかも(笑)(谷川明日歌さん)

大学進学を機に海辺の街で暮らし始めた伊織。美女との出会いに胸を躍らせるが、待っていたのは酒と裸を愛するダイビングサークルだった。底抜けに笑える鮮烈青春ドラマ開幕。

©井上堅二・吉岡公威/講談社

32. 30年以上愛され続けるギャグ漫画界の金字塔

浜岡賢次/秋田書店
『浦安鉄筋家族』(第1部 全31巻)

表紙の構図に当時小学生ながらビックリして「ああ、お笑いもオシャレにできるんだ」って認識した作品です。香港映画やプロレスなどの要素も取り込んでいて、ウータンやタランティーノのようなサンプリングに触れた最初のコンテンツです(安藤啓太さん)

千葉県浦安市を舞台に、元気すぎる小学生・大沢木小鉄とその家族や友人、奇人変人たちが巻き起こす大騒動の日々を描く。一話完結型の超ハイテンションギャグ漫画。

©浜岡賢次(秋田書店)1993

33. 笑いと魔法がてんこ盛り! 新感覚マジカルコメディ

篠原健太/集英社
『ウィッチウォッチ』(既刊26巻 続刊中 『週刊少年ジャンプ』連載中)

個性的な登場人物達から繰り広げられる日常系ファンタジーラブコメ…だけかと思いきや結構シリアスなバトル展開もあるのが魅力。SKET DANCEとのコラボ回ではスケット団の3人が登場し、嬉しさと懐かしさですごく興奮しました(坂口雄也さん)

鬼の力を持つ高校生・守仁は、幼馴染の魔女・ニコと同居することに。使い魔として彼女を守る使命を背負うが、ニコの魔法が次々と回避不能なトラブルを巻き起こしていく。

©篠原健太/集英社

34. ゴリラ顔の転校生が沈黙だけで伝説を作る

ハロルド作石/講談社
『ゴリラーマン』(全19巻)

無口で強面、でもどこか憎めない池戸定治(通称:ゴリラーマン)の日常を描く不良ギャグの名作。最後のひとコマまでひと言も喋りませんが、それで成立してるのが凄い。池戸が40歳になった『ゴリラーマン40』(全5巻)も併せてぜひ!(中山)

白武高校へ転校してきた池戸定治は、“ゴリラーマン”の異名を持つ強面の男。無口ながら圧倒的な存在感を放つ彼を中心に、バトルと笑いに満ちた日常が繰り広げられる。

©ハロルド作石/講談社

35. 何気ない日常がなぜか笑える、爆笑必須な女の子の日々

和山やま/祥伝社
『女の園の星』(既刊4巻 続刊中 『FEEL YOUNG』連載中)

女子高を舞台にした先生と生徒の日常モノですが、舐めてかかるとヤバイです。普通のフリをした変人たちが襲いかかってくるので、確実に腹筋崩壊します。笑い声が漏れる前提で、なるべく人がいない場所で読みましょう(三田たたみさん)

女子校の国語教師・星先生と、生徒や同僚たちが織りなす日常を描く学園コメディ。何気ない会話や出来事の中に潜む可笑しさを、独特の観察眼と絶妙な間で丁寧に描く。

36. パワハラ社長が転生したのは、17世紀の船長だった!

佐藤 宮/KADOKAWA
『船長、問題ありません!』(既刊2巻 続刊中 『ハルタ』連載中)

問題しかない! 現代知識が全然チートしないタイムトリップ入れ替わり冒険譚。案外憎めないパワハラ社長のドタバタと大航海時代が楽しめる一方、現代を満喫するエリート17世紀人船長の人間力…。頑張る社会人にぜひ(hossyさん)

社員全員に見放されたパワハラ社長・尋海は、17世紀の貿易船船長に転生してしまう。現代知識と強引なリーダーシップを武器に、数々の困難へ立ち向かう海洋冒険譚。

『船長、問題ありません!』 佐藤 宮 KADOKAWA/ハルタコミックス

37. 31歳どん底元アイドルの逆転サクセスストーリー

里見U/講談社
『平成敗残兵すみれちゃん』(既刊10巻 続刊中 『週刊ヤングマガジン』連載中)

飲酒喫煙上等の三十路元アイドルが力強く生き汚く、今をサバイブすべく奮闘するも、元アイドルとして人として「それはやっちゃダメでしょ」を平気でやって爆死する。そのブレーキの壊れた暴走っぷりに痺れる憧れるぅ(TOMMYさん)

元アイドルの31歳・すみれちゃんは、芸能界での挫折を経て無職生活を送っていた。そんな彼女は高校生の従兄弟に誘われ、同人グラビアで一発逆転を目指すことになる。

©里見U/講談社

38. 予測不能な姉妹が織りなす、シュールな脱力系日常劇

長崎ライチ/KADOKAWA
『ふうらい姉妹』(全4巻)

10年以上前の作品なので今さら紹介するのも気が引けますが、絵とギャグのハーモニーがとにかくツボをついてきます。読んだところで得られるものは何もありませんが、のんきにこの漫画を読める人生で良かったです(岡崎雅史さん)

美人だがどこか抜けている姉・れい子と、しっかり者に見えてやっぱり阿呆な妹・しおり。個性的な姉妹が繰り広げる、驚きと笑いに満ちた日常4コマコメディ漫画。

『ふうらい姉妹』 長崎ライチ KADOKAWA/ビームコミックス

39. 現役テレ東社員が描く、超リアルなAD奮闘記

真船佳奈/朝日新聞出版
『オンエアできない! 女ADまふねこ(23)、テレビ番組つくってます』(全2巻)

深夜に公園でドングリ600個集めたり、局部にモザイクかけまくったり、テレビ局ADの知られざる日常に声出して笑った。ADの仕事があまりに大変そうなので、自分の日々の仕事をもっと頑張ろうとも思った(中村未来さん)

テレビ局で働く新人AD・まふねこを主人公に、番組制作の舞台裏を描くコミックエッセイ。クセの強い局員たちに振り回されながら奮闘する、笑いと苦労満載のお仕事漫画。

©真船佳奈・テレビ東京

40. 現役サラリーマンが描く、ダメすぎる会社員生活

サレンダー橋本/秋田書店
『明日クビになりそう』(既刊8巻 続刊中 『ヤングチャンピオン』連載中)

営業担当なのに自社商品の知識がない、会議室をとり忘れる、出張旅費をごまかす…仕事ができないポンコツサラリーマン・宮本のダメダメ日常ストーリー。ひたすらダメなのに、「こんなやつが1人くらいいてもいいかな」と思わされる愛嬌が素敵(山田そよかぜさん)

仕事をサボったり、忘年会の予約を忘れたりと、ダメ社員・宮本の小狡く愚かな日常を描く。リアルすぎる視点で会社員たちの悲哀や処世術をユーモラスに綴った話題作。

©サレンダー橋本(秋田書店)2018

■心に沁みてホロリと泣ける

涙活という言葉があるように、涙はストレス解消にもつながるもの。ここでは、思わずホロリと涙がこぼれたり、心を揺さぶられたりする感動の10作品を紹介。ぜひハンカチを片手に、心のデトックスを楽しんでいただきたい。

41. 春秋戦国時代を舞台に、中華統一への道を描く

原泰久/集英社
『キングダム』(既刊79巻 続刊中 『週刊ヤングジャンプ』連載中)

劇画タッチと漫画タッチのキャラが入り乱れる珍しい作品。堯雲&趙峩龍のような重厚な作画のキャラが愛おしい。また、戦場と王宮という別の場所の争いを同時に進行させるシステムも多用されていて、カタルシス起きまくりです(安藤啓太さん)

時は紀元前―。いまだ一度も統一されたことのない中国大陸は、500年の大戦争時代であった。苛烈な戦乱の世に生きる少年・信は、自らの腕で天下に名を成すことを目指す!!

©原泰久/集英社

42. 命が誕生する奇跡と医療現場のリアルな現実

鈴ノ木ユウ/講談社
『コウノドリ』(全32巻)

綾野剛さん、星野源さん主演でドラマ化もした名作。一つ一つの命がかけがえのないもので、自分たちが生きていることは奇跡なのだと痛感します。また、医療用語や流行病の患者の回などもあり意外と勉強にもなります(谷川明日歌さん)

出産は病気ではない。だから、患者も家族も安全だと思い込んでいる。だが、100%安全などあり得ない。産科医・鴻鳥サクラを主人公に、“命を授かる奇跡”と“命が誕生する現場”に関わる人々を真摯に描く。

©You Suzunoki/講談社

43. ひとりの少年の選ばれた指が、失われた音を呼び覚ます

一色まこと/講談社
『ピアノの森』(全26巻)

紙なのに音が聴こえてくる漫画です。貧しい生い立ちの主人公が、大舞台でピアノを弾いているシーンを見るだけで涙が止まらなくなります。長い作品ですがぜひ最後まで読んでください。ラストで本当に奇跡が起きます!(三田たたみさん)

森に捨てられたピアノをオモチャ代わりにして育った少年・一ノ瀬海。楽譜すら読めない彼は、転校生・雨宮修平や音楽教師・阿字野壮介との出逢いから次第にピアノに魅かれていく…。

©Makoto ISSHIKI/講談社

44. “いい迷惑”な人々が織りなす哀愁コメディー!

青野春秋/小学館
『俺はまだ本気出してないだけ』(全5巻)

親友の宮田が人生に絶望して自死を考えるも死にきれずに帰ってきたとき、出迎えたシズオの言葉に嗚咽するほど泣いた。ひょうひょうとして読めないシズオだけど、誰よりも宮田の帰りを待っていた。最高の友情に涙(中村未来さん)

突然漫画家を目指し始めたおっさん・大黒シズオは、マンガ執筆とバイトとサッカーゲームに明け暮れる日々を送っていた。そんなある日、バイト先にちょっとした問題児が入って…。

©青野春秋/小学館

45. 麻雀漫画の枠を超えた“男の生き様”を見よ

福本伸行/竹書房
『天 天和通りの快男児〈新装版〉』(全13巻)

麻雀マンガの金字塔…だけど、真骨頂は終盤の「通夜編」。死を前にした赤木しげるが、自らの人生を静かに語る姿は圧巻。麻雀知らなくてもぜひ読んでほしい(終盤は麻雀やってないし)!そして道徳の教科書に載せてほしい(中山)

超心理麻雀漫画「アカギ」の主人公・赤木しげるが大人になって登場! 主人公、天が率いる東代表メンバーの主力として西代表との麻雀東西戦に臨む。人生観が変わる一作。

©福本伸行/竹書房「近代麻雀」

46. 『戦争』の時代を生きた若者の真実の記録

武田一義/白泉社
『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』(全11巻)

ペリリュー島の戦いでの生存者は日本軍約1万人のうち、わずか34人。つまりほぼ1万人が不本意な死を強いられたわけです。戦争での死はありがちかもしれません。しかし、個々の死をきっちり描かれるとやはりくるものがあります(岡崎雅史さん)

昭和19年、夏。太平洋戦争末期のペリリュー島に漫画家志望の兵士、田丸はいた。仲間たちが次々と命を落としていく中、彼は仲間の最期を残す「功績係」として戦場を記録し続けるーー。

©武田一義/白泉社

47. 天国に旅立ったペットや人間は、「その後」どうしているのーー?

中山有香里/KADOKAWA
『天国での暮らしはどうですか』(既刊2巻 続刊中)

タイトル通り「天国」に旅立ったペットと飼い主たちの、ちょっと楽しく暮らしている様子がのぞける1冊。笑えて、泣けて、少しだけ自分にも幸せのお裾分けがもらえそう。今はまだ読めない気持ちの人も、いつかぜひ(hossyさん)

あの子はどこにいったんだろう。そこがどこであっても、あの子のいる場所がどうかあたたかく優しい場所でありますようにーー。現役看護師が描く、ペットや人間たちが亡くなった後の物語。

『天国での暮らしはどうですか』 中山有香里 KADOKAWA/コミックエッセイ

48. 妖怪と人と神様がふつうに暮らす田舎町の日常

noho/イースト・プレス
『となりの妖怪さん』(全4巻 +外伝 上下巻)

大切な存在との切ない別れに、静かに溢れる深い愛情。登場人物たちは誰もがやさしく、日本の原風景のような田舎町での何気ない日常のひとコマ、ひと言が涙腺を刺激。号泣必至の最終話の“その後”の外伝もセットでぜひ(TOMMYさん)

ある夏、二十歳の長寿猫・ぶちおは、突如進化して猫又になる。「自分が妖怪になった理由」を探して思い悩むぶちおは、化け狐の百合に、「化け学」を習いはじめるが…。

©noho/イースト・プレスイ

49. 時代の常識や逆境に負けず、アルテは夢を追いかける

大久保圭/コアミックス
『アルテ』(既刊22巻 続刊中 『月刊コミックゼノン』連載中)

今より男女格差が強い16世紀初頭のフィレンツェで、画家を目指して奔走するアルテを見ていると力が湧いてきます。アルテと工房の親方であるレオさんの関係がどう変わっていくのかもぜひ見届けてほしいです!(坂口雄也さん)

16世紀初頭・フィレンツェ。芸術など文化活動が花開いたルネサンス発祥の地。そんな活気あふれる華やかなる時代に、貴族家生まれのアルテが画家工房への弟子入りを志願する。

©大久保圭/コアミックス

50. どん底からはい上がれ! 桜高校・第三野球部始動!

むつ利之/講談社
『名門!第三野球部』(全31巻)

野球部の一軍からバカにされ続けてきた三軍の檜あすなろたちが、泣きながら泥だらけになり、心身ともに満身創痍の中でも練習を積み重ねていく姿。そして試合で見せる特大のジャイアントキリングは超胸アツです!(山田そよかぜさん)

落ちこぼればかりが集まった桜高校の野球部3軍・第三野球部は、ある日、監督から解散を告げられてしまう。しかし、最後のはなむけとして1軍と試合をするチャンスを得る。

©むつ利之/講談社

■心がぽかぽか、ほっこりする

激しい戦いを描くストーリーも良いが、心に癒しをくれる作品もまた魅力的。そっと見守って応援したくなる主人公や、登場人物たちの温かなつながりが心地よい。読後に優しい気持ちになれる、そんな10作品をラインナップした。

51. 釣りをこよなく愛する漫画家の苦悩に満ちた日々

いましろ たかし/KADOKAWA
『釣れんボーイ』(全3巻)

大きな事件も感動もないのに、なぜかずっと読んでいたくなる、いましろ先生の大名作。釣りをしながらボーッと過ごす時間と、脱力した空気感。何も起きない贅沢を味わえる。夏だからってなにかやらなくてもいいんですよ(中山)

人気下降中の漫画家・ヒマシロタケシ。そんな彼の一番の楽しみは鮎の友釣り。釣りに魅せられ仕事との両立に悩むヒマシロの日常を、ときには馬鹿馬鹿しく、ときには悲しく描く。

『釣れんボーイ』 いましろ たかし KADOKAWA/ビームコミックス

52. 女性翻訳家のもとに来たのは、14歳の女中だった!

長田佳奈/コアミックス
『うちのちいさな女中さん』(既刊6巻 続刊中 『月刊コミックゼノン』連載中)

刺激の強い作品も良いですが、本作のような優しい雰囲気に満ちている作品も良い。令和とは違う昭和初期の世界を覗き見て、現代の慌ただしさをぜひ一度忘れてください。ちなみに、主人公が小動物みたいでかわいいです(岡崎雅史さん)

かつては日本女性の一大職業であった『女中』。これは、そんな彼女たちが活躍した昭和初期を舞台に、14歳の女の子・野中ハナが女中として働く日々を描いた物語。

©長田佳奈/コアミックス

53. 新しいのにどこか懐かしい!? 狂気と優しさの短編集

藤岡拓太郎/ナナロク社
『夏がとまらない』(全1巻)

5秒でくすりと笑えるネット漫画の代表作。どの笑いもサイコを軸としているので若干ヒトコワが入っていて気持ちいいです! “縁もゆかりもない小学校の運動会で自分の名前を叫ぶおっさん”とかギリ犯罪にならないサイコが沢山見れます(安藤啓太さん)

1話1ページのショートギャグを中心に構成された短編集。狂気と不条理が入り混じる唯一無二の笑いの世界が、200編以上の漫画と書き下ろしのエッセイでつづられる!

©藤岡拓太郎/ナナロク社

54. ふたりバスで始まる、淡い青色のラブ未満コメディー

豊林サカネ/小学館
『ふたりバス』(既刊2巻 続刊中 『週刊少年サンデー』連載中)

中学生男女の、お互い好意が恋とは自覚していない距離感が最高に甘酸っぱくてほっこり。実写化されるとしたら、主人公ふたりが乗るバスの運転手に立候補。ふたりだけの世界をルームミラー越しにチラ見したいものです(TOMMYさん)

田舎に暮らす春平は、同級生で唯一私立中学に進んだ高屋川あんと同じバスで通学している。小学校以来会話がなくなっていた2人だが、ある日、久々に話すきっかけが生まれ…?

©豊林サカネ/小学館

55. 両片想いの幼なじみの負けられない恋の戦い

堂本裕貴/小学館
『愛してるゲームを終わらせたい』(既刊9巻 続刊中 『サンデーうぇぶり』連載中)

ヒロインが最初から1人に決まっているラブコメほど安心して読めるものって無くないですか? 両片思いの『尊い』2人を100%楽しみつつ、ドキドキもほっこりもします。友人に単行本を贈って布教するぐらい好きな作品です(谷川明日歌さん)

両片想いの幼なじみ・優希也とみく。素直になれない2人を繋ぐのは、小さな頃から続けてきた「愛してるゲーム」。相手を照れさせたら勝ちという他愛ないゲームに恋の結末は託された!?

©堂本裕貴/小学館

56. 正反対な男女コンビによる新感覚オカルト青春劇

コノシマルカ/小学館
『写らナイんです』(既刊8巻 続刊中 『週刊少年サンデー』連載中)

ホラー漫画なので普通に怖いんです。なのに爆笑させられて、最後はほっこりさせてくれる…そんな1粒で3度おいしい作品。ホラー苦手な方も安心して楽しめます。あと友達ができなくて悩んでいる方にもお勧めです!(三田たたみさん)

視えてはいけないものを引き寄せてしまう、超霊媒体質の“黒桐まこと”。そんな彼の世界が、オカルト部に情熱を捧げる“橘みちる”との出会いによって変わりだすーー!

©コノシマルカ/小学館

57. 半田の前に表れるのは自由奔放な島民ばかりで…!?

ヨシノサツキ/スクウェア・エニックス
『ばらかもん』(全19巻)

ドラマ・アニメ化もした全人類(特に九州長崎方面)オススメのハートフル島暮らし漫画! 世間知らずの都会人が田舎に来たらあるあるで笑いつつ、たくさんの思い出とともに皆が成長する様がうれしい、読み応えのある1作(hossyさん)

書道界の重鎮を殴ってしまった若き書道家・半田清舟は、罰として日本西端の島で一人暮らしをさせられることに! 慣れない田舎暮らしの洗礼を受けながら、半田は少しずつ成長していく。

©Satsuki Yoshino/SQUARE ENIX

58. 料理のできない3人のハートフル食育ドラマ

雨隠ギド/講談社
『甘々と稲妻』(全12巻)

とにかくつむぎちゃんがかわいい。犬塚先生やその教え子のことりちゃん、その他さまざまな登場人物に囲まれ、「料理」を通じて成長していくつむぎちゃんを見ていると心が温かくなるし幸福感でお腹もいっぱいになります(坂口雄也さん)

妻を亡くし、ひとりで娘の子育てに奮戦する数学教師・犬塚。料理が苦手で小食で味オンチな彼は、ひょんなことから教え子・飯田小鳥と、一緒にごはんを作って娘と3人で食べることに。

©雨隠ギド/講談社

59. 煙草を通じて縮まる距離! ただし互いの正体は知らない…

地主/スクウェア・エニックス
『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』(既刊8巻 続刊中 『月刊ビッグガンガン』連載中)

社畜中年とスーパーの美人店員の絶妙な距離感が魅力。お互いに素性や本音を知らないことで発生する思い込みや誤解が、物語を味わい深くしてくれています。また、タバコを一緒に吸う=秘密の共有みたいなドキドキ感も◎(山田そよかぜさん)

社畜街道をひた走る佐々木の癒やしは、行きつけのスーパーで働く山田さんの接客と煙草だけ。ある夜、彼はスーパーを訪れるも、山田さんはおらず喫煙所も見つからず途方に暮れてしまう。

©Jinushi/SQUARE ENIX

60. ぼっち最高!と思っちゃう、至高の日常観察録

佐倉準/小学館
『湯神くんには友達がいない 』(全16巻)

何度読み返したかわからない。湯神くんとちひろの、なんでもない日常は永遠に見ていられる。ギリギリ恋愛にならない2人の関係性が最高。普通の野球漫画はあまり読まないけど、この作品に出てくる野球の試合は大好き(中村未来さん)

転校生・綿貫ちひろの隣の席の湯神くんは、野球部のエースでありながら野球部に溶け込んでおらず、クラスでもなんとなく浮いた存在。しかし彼は、いつだって一人を満喫していた。

©佐倉準/小学館
※2026年7月6日発売「GoodsPress」8・9月合併号96-107ページの記事をもとに構成しています

<文/GoodsPress編集部>

 

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