スノーピーク×ヘリノックスって、なにごと!? スノピの座り心地が畳んで38cmになりました

アウトドアチェアは数え切れないほどのブランドから出ていますが、座り心地と言えばスノーピークを推したい。例えば「ローチェア30」(1万7600円)は生地張替えをするまで座っていますし、「FDチェア」※現行品は「FDチェアワイド」(1万4300円) はキャンプ旅の途中で出会った往年のキャンパーに座らせてもらって「こんなに座り心地が良いチェアがあるなんて!」と驚愕したのをおぼえています。どちらも立ち上がりやすい高さ設定が絶妙、座面がフラットかつたわみにくいことで長時間座っていても疲れにくいといった印象でした。

一方で、収納したときのサイズはそれなりです。収束型はしっかり細くなりますし、薄く畳める仕組みを持ったモデルもありますが、1脚ぶんの場所はきちんと必要になります。ひとりなら気になりませんがコンパクトカーに家族の人数分となると話は別。クルマのサイズで泣く泣く諦めた、なんて人もいるのでは。

そんなスノーピークがコンパクトチェアの金字塔・Helinox(ヘリノックス)と夢のようなコラボをスタート。って、えぇ? なにごと!?

出てきたのは“ノガシリーズ”という新シリーズ。スノーピークのチェアの持つ快適性と安定性を確保しながらもヘリノックス譲りの収納性、頑強性を高めたアイテムに仕上がっています。これだったらスノピのチェアを諦めなくても良いかも!

■「ノガチェア」は1.4kg。畳めば38cmまで縮む

まず「ノガチェア」(2万2000円)。フレームはDAC製で、既存モデルより太く設計することで安定性を高めています。細くして軽さを稼ぐのではなく、太いままで1.4kgに収めているのがポイント。

DACはテントポールやトレッキングポールで世界中のブランドに部材を供給してきた韓国のアルミメーカーで、ヘリノックスは2009年にそのDACが立ち上げたブランド。軽くて強いフレームはいわば本職と言えます。

細かいところでは両サイドにメッシュポケット。500mlクラスのボトルが収まるので、飲みものの置き場に迷いません。収納ケースは座布と一体のパッカブル仕様なので、撤収のときに袋を探し回らなくていいのも助かります。これは地味に嬉しい。

気になる重量は1.4kgで、収納サイズは380×120×140mmです。比較としてヘリノックスの「チェアワン」が965g、355×110×110mmなので若干ながら重量とサイズが大きいですが、コンパクトチェアとして十分なのでは? 従来のスノーピークのチェアで言えば、ローチェア30は収納サイズ16×18×101cmで3.6kg、FDチェアワイドも厚さ11cmまで薄くなるとはいえ畳んだ面積は58×69cmで3.6kg。それが38cmの1.4kgになるわけですから、スノピのチェアを人数分積むのを諦めていた人にはかなりの朗報なのでは。

■座面幅と肘のクッションにスノピのこだわりを

まず座面の高さがスノーピーク独自の“快適基準寸法”に合わせてあります。手持ちのロースタイルのテーブルと高さが揃うので、既存のサイトに1脚だけ混ぜても浮きません。

そのうえで座面の幅を広くとり肘にはクッション性を持たせ、太ももへの圧迫感を抑える設計に。フレームを太くしているのも、座ったときのぐらつきを抑えるためです。チェアワンとの435gとひと回りぶんの差はほぼここに使われていると考えてよさそう。そのぶんが座り心地と安定感に繋がっているわけです。発売日は8月13日。

■アルミ天板だからしっかり置ける「ノガテーブル」

シリーズにはテーブルもあります。「ノガテーブル」(3万3000円)は重量2.1kgで、収納サイズは543×245×45mm。厚さ4.5cmの板状になるので、ノガチェアと2つ持っても合わせて3.5kgです。

フレームはチェアと同じくDAC製の軽量アルミで、天板にもアルミを採用しています。このクラスだとファブリックを使った天板も少なくありませんが、こちらは硬いアルミ。カップやランタンを置いても傾きませんし、汚れにも強いので扱いに神経を使わずに済みます。

さらにおもしろいのは拡張天板の使い方。付属の2枚をテーブル側に取り付ければ天板は最大543×496mmまで広がり、外せば最小543×245mm。その日の人数や荷物に合わせて幅を変えられます。しかもこの2枚は脚部に取り付けて棚板としても使えるので、テーブルとシェルフの2WAYもOK。複数のハンギングポイントもあるため、ランタンや小物を吊るす場所にも困りません。こちらは発売日は未定。続報を楽しみに待ちましょう。

シリーズ名の“ノガ”は、自然の中へ気軽に出かけて時間を過ごす日本語の“野掛け”から取ったもの。「誰もが、もっと気軽に野遊びを楽しめるように」というのがこのシリーズの掲げるところで、名前からしてキャンプ場だけを見ていないのがよく分かります。実際、スノーピークが挙げているのはバックパックキャンプにピクニック、お花見といったシーンです。

余談ですが思い返せば、キャンプブームの初期はどこのサイトを見てもヘリノックス、という時期がありました。その後は似た構造の軽量チェアが各社から一斉に登場して、“コンパクトチェア”というカテゴリーが丸ごとひとつ生まれました。

そのヘリノックスとアウトドアの老舗・スノーピークが手を組む。こんな世界線があるなんて。

キャンプではもちろん、休日にふらっと出かけた先でチェアリングを楽しむ人の新たな選択肢になりそうです。

>> スノーピーク「ノガシリーズ」

<文/山口健壱>

 

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