
Appleが日本時間9月10日(木)午前2時から開催する発表イベントで披露するとみられる初の折りたたみiPhoneは、ティム・クック前CEOが10年以上にわたり推し進めてきたプロジェクトだったと、Bloombergのマーク・ガーマン記者が報じました。価格は2,000ドルを超え、直近では2,199ドルとする案も社内で協議されていると伝えられています。
一方、Nikkei Asia(日経アジア)は、生産ペースが1日あたり数百台にとどまっていると報道しました。初期在庫は極めて少ないとみられ、発売当初は入手しづらくなる可能性があります。今回のイベントでは8つの新製品が登場する見込みで、日本の読者にとっては発表当日の価格と発売時期・在庫状況が注目点になります。
クック氏がアジアで確信、開発を主導
ガーマン記者によると、クック氏は2020年ごろ、アジア歴訪の際にSamsungやHuaweiなどの折りたたみスマートフォンを使う消費者を数多く目にし、Appleも参入すべきだと確信して開発の加速を指示しました。関係者は、クック氏がこのプロジェクトの最も早く、最も強力な支持者だったと証言しています。
Appleのハードウェア部門は、Samsungが2019年に初代Galaxy Foldを発売する以前から、折りたたみ端末や柔軟なディスプレイの研究を続けていたとされます。社内では「V68」の開発コードで呼ばれ、既存のiPhoneより上位の位置づけであることから、一部の社員は「iPhone Ultra」と呼んでいるとのことです。
発表イベントは、9月1日にCEOへ就任したジョン・ターナス氏にとって初の大舞台となります。ターナス氏は自らの影響力でプロジェクトを完成に導いたとされ、クック氏は会長として客席から発表を見守る見通しです。
メモリー不足で価格は2,199ドル案も
Appleは開発初期、価格を2,000ドル未満の1,999ドルに抑えることを目標としていました。2017年のiPhone Xを999ドルとし、1,000ドルの節目を下回らせたのと同じ戦略です。
しかし、メモリーの供給不足でコストが当初の想定を上回り、直近では2,199ドルへの引き上げ案が協議されていると報じられています。大容量ストレージモデルは3,000ドル近くになる可能性もあるとのことです。
比較すると、iPhone17 Proは1,099ドルから、SamsungやGoogleの最新の折りたたみスマートフォンは約1,899ドルからです。Appleは、最大ストレージ構成のiPhone Proが2,000ドル近い価格で売れてきた実績から、高価格でも商業的に成立すると判断しているとみられます。
名称と画面サイズは事前予想と一致
ガーマン記者によると、本体の内側には約7.8インチ、外側には約5.5インチのディスプレイが搭載され、多くのAndroid折りたたみ端末より横幅の広い設計になるとされます。チタンとアルミニウムを組み合わせたヒンジや、Corningと共同開発したカバーガラスにより、折り目は既存の折りたたみ端末より目立たないとのことです。
iPhone Maniaは2025年12月、リーカーのジョン・プロッサー氏によるモデル名が「iPhone Ultra」になり、メイン約7.8インチ・サブ約5.5インチの画面を搭載するとの予想をお伝えしました。今回の報道は社内呼称と画面サイズの両方でこの予想と一致しており、読み筋はおおむね当たっていたことになります。ただし、正式名称は発表を待つ必要があります。
日本価格は27万円台の試算を上回るか
日本での販売価格はまだわかっていません。iPhone Maniaは中国での価格情報をもとに、税込283,800円〜税込366,800円とする試算や、最安モデルを税込279,800円とする試算をお伝えしてきました。

ただし、これらはいずれも15,000元前後の中国価格を前提とした試算です。2,199ドル案が採用された場合、日本価格はこれらの試算を上回る可能性があります。またMagSafe対応で35万円超とする見方もあります。正確な価格は発表当日のAppleの案内で確認する必要がありますが、発表前のいま、「いくらまでなら出せるか」を伺う読者アンケートを実施しています。
生産は日産数百台、当初は品薄か
Nikkei Asiaによると、Appleの極めて厳しい品質基準により、折りたたみiPhoneの生産は現在1日あたり数百台にとどまっています。8月に追加の試験生産を実施したため、量産の開始は数週間遅れたと報じられています。
Appleは特に、画面の平坦性とヒンジ性能の歩留まり改善に注力しているとのことです。計画の達成には通常1日数万台の生産が必要とされ、発売当初は品薄になる可能性があります。
一方でガーマン記者は、大きな遅延や供給網の問題はないとの見方を示しており、iPhone18 Proと同時期か、ごく近い時期に発売されると予想しています。ウォール街は年内の販売台数を700万〜1,000万台と見込んでおり、記録的な高価格でも需要は強いとみられています。
10年推した本人は、舞台に立たない
クック氏は9月1日にCEOを退き、ターナス体制へ移行しました。10年以上にわたって推し進めた製品が世に出るその日に、クック氏は発表動画に登場しない見込みと報じられています。
かつてスティーブ・ジョブズ氏は、クック氏について製品開発への情熱に欠けると評したと伝えられてきました。その評価がついて回った経営者が最後に残したのが、Appleが10年以上かけて形にした初の折りたたみiPhoneだった、ということになります。
Source: ITHome・AppleInsider・9to5Mac
- Original:https://iphone-mania.jp/iphone18-605457/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania編集部
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