新型iPad miniはリフレッシュレート120Hzの可能性も〜60Hzと並行テスト

新型iPad miniに搭載される有機EL(OLED)ディスプレイについて、Appleが60Hz版だけでなく120Hz版もテストしていたと、Bloombergのマーク・ガーマン記者が伝えています。

新型iPad miniは2026年10月27日頃の発表が見込まれていますが、最終的に60Hz版と120Hz版のどちらが採用されたのかは不明とのことです。

新型iPad miniは60Hzと120Hzをテスト

これまでは、新型iPad miniには8.4インチの低温ポリシリコン(LTPS:Low Temperature Polycrystalline Silicon)-OLEDディスプレイが搭載され、リフレッシュレートは現行モデルと同じ60Hzに留まるとの情報が有力でした。

実際、サプライチェーン関連情報では量産仕様がLTPS/60Hzで確定したとの報告も出ています。しかしガーマン記者によると、Appleは開発段階で60Hz版と120Hz版の両方をテストしていたとのことです。

https://omny.fm/shows/power-on-with-mark-gurman/apple-homeview-is-finally-here-touchscreen-macbook-pro-launch-details

そのため、少なくとも技術検証段階では120Hz化が現実的な選択肢として検討されていたことになります。

120HzならProMotion対応とは限らない

Apple製品で最高120Hzと聞くと、ProMotionテクノロジーに対応する低温多結晶酸化物(LTPO:Low Temperature Polycrystalline Oxide)-OLEDを想像しやすいところです。

ただし、新型iPad miniが120Hzに対応したとしても、必ずLTPO-OLEDを採用するとは限りません。

LTPS-OLEDでも固定120Hzで駆動すること自体は可能で、一般的には60Hz、90Hz、120Hzなどの固定リフレッシュレートと組み合わせられます。

一方、LTPO-OLEDは画面内容に応じてリフレッシュレートを細かく下げられるため、消費電力を抑えながら120Hz表示を実現しやすいのが利点です。

そのため、Appleが120Hz版を採用する場合でも、固定120HzのLTPS-OLEDとするのか、可変リフレッシュレート対応のLTPO-OLEDまで引き上げるのかで、製造コストやバッテリー駆動時間は大きく変わります。

200ドル近い値上げと120Hz化は関係?

新型iPad miniは、現行モデルの599ドルから799ドル前後へ値上げされる可能性をガーマン記者が示しています。

これまではOLED化やA20 Pro、新しいスピーカーシステム、防水性能への対応などが値上げ要因と考えられていました。

ここに120Hz対応まで加わるのであれば、約200ドルという大幅な価格上昇にも、さらに説明がつきやすくなります。

特にLTPO-OLEDを採用する場合、LTPS-OLEDよりもパネルコストが高くなり、iPad Proとの差別化に使われてきたProMotionをiPad miniへ広げることにもなります。

60Hzのままなら値上げへの評価は厳しい見込み

逆に、販売価格が799ドル前後まで上昇しながら60Hzのままだった場合、OLED化による画質向上だけでは物足りないと感じるユーザーも出てきそうです。

現行のベースiPhoneでも120Hz対応が進んでいることを考えると、小型とはいえ高価格帯に入るiPad miniが60Hzを維持することへの不満は強まりやすいでしょう。

Appleが120Hz版までテストしていたのであれば、最終判断では価格、消費電力、製造コスト、iPad Proとの差別化を考慮した可能性があります。

120Hz版をテストした理由を予想

Appleが2種類のディスプレイをテストした理由として、単純な性能比較だけでなく、製品価格帯そのものを最後まで検討していたことも考えられます。

例えば、

  • 60Hz LTPS OLEDを採用して価格上昇を抑える
  • 120Hz OLEDを採用し、プレミアム小型iPadとして位置づける

という2つの製品案を並行して評価していた可能性です。

新型iPad miniが実際に799ドル前後まで値上げされるのであれば、Appleが後者を選んだ可能性も完全には否定できません。

一方、サプライチェーンからは60Hz LTPS-OLEDで量産が進んでいるとの具体的な情報も出ているため、現時点では60Hz説のほうが一歩優勢とみるのが妥当でしょう。

iPad Airの120Hz化にも影響?

新型iPad miniが120Hz OLEDを採用する場合、2027年春にOLEDへ移行すると噂されるiPad Airにも影響することになります。

現時点では、次期iPad AirはシングルスタックのLTPS-OLEDを採用し、60Hzを維持するとの報道が有力です。

しかし、iPad miniで120Hz LTPS-OLEDを量産できるのであれば、同じ方式をiPad Airへ展開する技術的なハードルは下がります。

その場合、iPad miniだけ120Hz、より高価なiPad Airが60Hzという製品構成は不自然になるため、iPad Air側でも120Hz化を検討する必要が出てきそうです。

ProMotionの位置付けが変わる可能性も

これまでProMotionは、iPad ProをAirやminiと差別化する重要な機能の1つでした。

もしiPad miniやAirまで120Hz化が進めば、iPad Proでは120Hzそのものではなく、1Hz〜120Hzのより広い可変範囲やタンデムOLED、高輝度表示などで差別化する方向へ移ることも考えられます。

新型iPad miniのリフレッシュレートは、単に1製品の仕様に留まらず、今後のiPadラインアップ全体のディスプレイ戦略を占う材料になりそうです。

Photo: Apple Cycle(@theapplecycle)/X


Amazonベストセラー

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA