イタリアでは、新型コロナウイルスの感染急拡大にともない、人工呼吸器や防護具がひっ迫。民間が3Dプリントで人工呼吸器の交換用バルブやフェイスシールドを生産したり、オープンソースによる人工呼吸器設計図が募集されたりといった状況に。
アメリカでは政府が関連企業と連携し、いち早く準備を進めようとしている。
・Fordの3Dプリンター設備もフル活用
Fordは3MやGMなどと連携して機器の生産を始めている。同社のエンジニアリング力とナレッジ、設備を総動員する構えだ。3Mの技術と組み合わせて開発された電動ファン付呼吸用保護具(PAPR)には、空中に浮遊する飛沫などをろ過するフィルターを配置。呼吸装置に最大8時間給電できるポータブルバッテリーパックを備える。
Fordの保有する3Dプリンター設備を活用して、保護具で使用する部品を製造。電動ファン付呼吸用保護具は、ミシガン州の施設での生産が検討されている。
・週10万枚以上のフェイスシールドを生産体制
GEヘルスケアとは、呼吸困難に陥った患者をサポートすべく、既存の人工呼吸器の簡易バージョンを拡大生産する。人工呼吸器は、GEの施設に加えて、Fordの施設でも生産可能とのこと。また、Fordの設計チームは、N95マスクと組み合わせて使うフェイスシールドの迅速に生産しようとしている。最初の1000枚のフェイスシールドについては、今週中にもテストされ、およそ7万5000枚が今週中に完成する予定となっている。フェイスシールドは毎週10万枚以上を生産していく計画だ。
医療機器や防護具は、救急隊員や医療従事者、重症患者にとって必需。本格的な需要拡大の前に生産体制が整うことを祈りたい。
- Original:https://techable.jp/archives/120088
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:YamadaYoji
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