Antworkのドローン宅配が新型コロナに挑む医療機関向け配送を高速化

中国のAntworkは、医療向けドローン宅配を実用化し、300回以上の飛行を成功させた。

新型コロナの影響の中、医薬品や試料を素早く届けられるのに加え、医療関係者の感染リスクを軽減できる。

中国初、市街ドローン飛行の許可を得る

Antworkは、都市部での輸送を高速化するためにドローン宅配の仕組みを開発した。コンテナのような基地を設置し、ドローンへの荷物を積んだり下ろしたりするのは、そのコンテナで行われる。

不特定多数の住宅へ配送するよりも、物流拠点間で必要な物資のやり取りに向いているのが特徴だ。合計6万キロ以上の試験飛行の後、2019年10月にはCAAC(中国民用航空局)から、業界で初めて、都市部でのドローン飛行の許可を受けた。

医療機関で物資輸送する時間を半分に短縮

新型コロナウィルス感染症COVID-19が広がった中国で、医療機関への医薬品や試料を配送するのに、Antworkのドローン宅配が導入されている。感染者の多い浙江省の病院では既に300回以上の輸送が実現された。

ピーク時では一日に20回以上の飛行を行われたという。地上では20分かかるケースでも、ドローンであれば6分で到着できたので、その輸送時間は実に半分以下へと短縮されたのだ。

医療関係者にとっても、人との接触を減らせるため、新型コロナへの感染リスクを軽減する効果があるだろう。Antworkの他にも、ドローン宅配の開発をしているUPSやZiplineを含め、都市部における航空輸送の発展が期待される。

Antwork


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