Appleは、医療機関への提供用に開発したフェイスシールド(顔を覆う透明マスク)のCADデータや製造方法を公開しました。使用する材料などの詳細な情報も提供されています。
医療機関への提供に加えて製造方法も公開
Appleは、透明なプラスチックで医療従事者の顔をカバーするフェイスシールドを開発し、新型コロナウイルス(COVIS-19)への対応に取り組む医療機関に無償提供しています。
先日、装着方法やお手入れについて記載した、動画付きマニュアルを公開したのに続き、Appleはフェイスシールドの製造に必要な情報を公開しました。
製造に必要な図面は、DXF形式のCADデータとPDFファイルで公開されています。
なお、Appleは、製造には専門知識を持つ技術者や工場設備が必要との注意を記しています。
素材や製造方法の詳細も紹介
Appleが公開した資料によると、透明なシールドと顔側のバンド用に推奨される素材は厚さ0.50mmの透明なPETまたはPETG樹脂、シリコン製ストラップはラテックスフリーで厚さ1.4mm〜1.6mm、などと指定されています。
代替素材で製造する場合は、透明で、折り曲げてもひび割れがないことなどを条件としており、PC(ポリカーボネイト)素材は使用しないよう注意を呼びかけています。
このほか、素材の加工方法として、レーザー、ジェット水流、型抜きの手法が紹介されており、レーザーには有害なガスが出るデメリットがある、ジェット水流は噴出角度が適切なら複数のシートを一度に切断できる、型抜きは最も製造能力が高いが設備投資が必要、といった特徴も紹介されています。
Source:Apple via MacRumors
(hato)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-283955/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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