Huawei、一眼レフ写真を自社スマホで撮影と宣伝〜「iPhoneで撮影」入賞者指摘

500px su tie
 
Huaweiがデジタル一眼レフ(DSLP)カメラによる写真を自社スマートフォンで撮影したかのように見せかけていた問題で、同社が謝罪を発表しました。Huaweiの“偽装”を発見したのは、Appleによる「iPhoneで撮影(Shot on iPhone)」コンテストの入賞者でした。

30万円の一眼レフで撮影

問題の引き金となったのは、Huaweiが先日公開した写真コンテストの動画でした。動画では「Huaweiのスマートフォンで撮影」との表記とともに、ユーザーから投稿された写真が紹介されていました。
 
huawei
 
ところが公開直後から、何枚かの写真はデジタル一眼レフカメラで撮影したのではないか、といった疑惑が持ち上がります。最初に声を上げたのは、ジェイミー・ファ氏です。彼は2018年にAppleが開催したiPhone撮影コンテスト(iPhone Photgraphy Awards)で、2位に入賞(ファーピン・ジャオの名前で受賞)過去を持つ人物でした。
 
IPPAWRDS
 
彼はインターネット上に公開されていた同じ写真から、動画で紹介されている写真の何枚かがニコンのD850で撮影されたことを突き止めます。このデジタル一眼レフは、ボディだけでも価格が30万円前後する高額カメラです。

過去にも同様の一眼レフ事件あり

問題が大きくなるのを恐れ、Huaweiは中国SNSの微博で謝罪を発表するとともに、問題の写真がHuaweiの写真コミュニティ(Next-Image)に公開されていたものであり、「編集作業でうっかりし、Huaweiスマートフォンで撮影したとの表記が誤って動画最後に入ってしまった」と釈明しました。Next-Imageは、誰でもいかなるデバイスの写真だろうと投稿が可能です。
 
huawei 謝罪
 
一部の写真は別の写真コミュニティ(500px)にクレジット付きで公開されていることが分かっていますが、同じクレジットでHuaweiのNext-Imageで投稿されているのかや、Huaweiが権利者に使用許可を取ったのかについては分かっていません。
 
ちなみに、Huaweiがデジタル一眼レフカメラで撮影した写真を自社スマートフォンによるものだと偽って宣伝するのは、今回が初めてではありません。
 
2016年は「我々のコミュニティを活発にするためにシェアされた」、2018年にも「提供されている製品イメージやコンテンツは参考にすぎない」と、いずれも今回同様、Huaweiは事件発覚後に“苦しい言い訳”を発表しています。
 
 
Source:AppleInsider,Abacus,微博-Jamie-hua,Huawei
Photo:500px-Su Tie,IPPAWARDS
(kihachi)


Amazonベストセラー

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA