Googleスプレッドシートがデータのオートコンプリート機能を追加へ

米国時間6月30日、Google(グーグル)は、Googleスプレッドシートを改訂し、表の作成とデータ分析をちょっと便利にした。

中でも興味深い新機能がSmart Fill(スマートフィル)だ。Gメールで文章を自動的に補完してくれるSmart Compose(スマート・コンポーズ)のスプレッドシート版と思えばよい。Smart Fillは2020年中に公開される。

「例えばフルネームが入った列があり、ファーストネームとラストネームの2列に分けたいとする」とグーグルは発表で話し「新しい列にファーストネームをタイプすると、Googleスプレッドシートが自動的にパターンを検出し、列内の残りのセルをオートコンプリートする」と説明した(下の画像参照)。

なかなか気の利いた機能だが、Microsoft(マイクロソフト)はすでにML(機械学習)ベースの機能をExcelに多数導入しており、例えばスプレッドシートの内容に応じて新しい列の作成まで自動でしてくれる。先日開催されたデベロッパーカンファレンスのMicrosoft Buildでは、こうしたAIに基づくデータタイプを100種類以上に増やしたことを発表した。使う場面は少々異なるが、両社とも似たような技術を使ってスプレッドシートの作成を簡単にしようとしている。

グーグルの新機能で優れているのは、単に魔法のように列を埋めるのではなく、数式を作って埋め込むことで、必要に応じてデータを修正できる柔軟性があるところだ。

もう1つ、近々加わる新機能がSmart Cleanup(スマートクリーンアップ)で、重複データや書式の問題を見つけて、名前の通りデータをクリーンアップしてくれる。スプレッドシートが修正を提案するので、ユーザーは採用するかどうかを決めればよい。

グーグルは同時に、Connected Sheets(コネクテッドシート)の一般公開も発表した。BigQuery(ビッグクエリ)とスプレッドシートをつなぎ、シート内のペタバイト単位の大量データをSQLやプログラミング言語を知らなくても分析することができる。この機能はスプレッドシートの使い方さえ知っていれば、会社内の誰でもビッグデータを分析してグラフを作れるようになる、というデータの民主化を目的としている。

現在Connected Sheetsは、G Suite Entereprise、G Suite Enterprise for EducationおよびG Suite Enterprise Essentialsのユーザー向けに公開されている。

画像クレジット:Alex Tai/SOPA Images/LightRocket / Getty Images

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


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