Appleは7月16日、10ヵ所の伝統的黒人大学(Historically Black Colleges and Universities)とプログラミング教育に関するパートナーシップを締結したと発表しました。
Appleの黒人社会への支援
アメリカでは過去の奴隷制度により黒人が差別されてきた経緯から、主に南北戦争後に、黒人向けの高等教育機関として「黒人大学」と呼ばれる大学が設立されました。現在では「伝統的黒人大学」と呼ばれ、全ての人種を受け入れていますが、今でも在学生の多くは黒人が占めています。
Appleは2019年に、アメリカ各地の大学や短大と連携し、地域コミュニティ向けのプログラミング教育支援を開始しており、既に数千人がプログラミングやアプリ作成に関する教育を受けています。特に黒人などの有色人種が多数を占める多くの地域でもAppleのプログラミング教育が提供されています。
今回、Appleは10ヵ所の伝統的黒人大学と新たに連携し、学生や地域社会の人を対象としたプログラミング教育を提供すると発表しました。Appleのリサ・ジャクソン副社長は、「プログラミング教育を通じて、より多くの黒人プログラマーが誕生し、高収入の仕事に就くことが可能になる」とのコメントを発表しています。
Appleは人種差別問題への対応を強化中
アメリカでは黒人のジョージ・フロイドさんが白人警官に暴行され死亡した事件を受け、人種差別問題に対するデモが発生する等、人権への意識が今まで以上に高まっています。
Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)もジョージ・フロイドさんの事件に言及するなど、Appleも人種差別問題に対して積極的に関与する姿勢を見せています。
Appleは6月に予算1億ドル(約107億円)を準備し、人種間の平等と正義に関するプロジェクトを開始するなど、アメリカの人種差別問題への対応を強化しています。
Source:Apple via USA Today
Photo:Apple
(seng)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-302012/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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