アメリカのコーネル大学の研究チームは、伝統的な織物技術と最先端の技術を組み合わせたウェアラブルデバイスを開発した。
職人の手作業の織物技術を導入
これまでに開発されてきたウェアラブルデバイスは、最先端のデジタルテクノロジーの技術を取り入れている一方で、見た目はどちらかというと無機質でファッション性の高いデザインのものを目にする機会はほとんどなかった。同研究チームのCindy Hsin-Liu Kao助教授は、そうした状況に疑問を抱いていた研究者の一人。そういった背景もあり、今回、見た目も美しい今回のウェアラブルデバイスの開発に至ったという。
同デバイスの開発に至る研究結果は、7月にオンラインで開催された国際会議「ACM Designing Interactive Systems(DIS) 2020」の場でもすでに発表されている。
京都の織物からもインスパイア
Cindy Hsin-Liu Kao助教授は、同ウェアラブルデバイスを開発するために、さまざまなテキスタイルアーティストや工房を訪問。その過程では、京都の西陣織のワークショップにも参加したといい、その時の経験も同デバイスの開発に生かされているとのこと。
デバイスは、タペストリーを作る際の技法などが取り入れられ、熱やタッチセンサーに反応し変色するオンスキンデバイスになっている。
また、研究チームは、今後のステップとして小学生でも自分でデバイスを自作できるツールキットを開発することだとすでに発表しており、誰もが自身でウェアラブルデバイスを制作できる環境作りに取り組む意志を明らかにしている。
- Original:https://techable.jp/archives/135179
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:kawaguchiasuka
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