世界の5Gスマホ出荷は2021年に2020年から倍増、低価格化も進むとの予測

Realme V3
 
5G対応スマートフォンの世界全体での出荷台数は、2020年に2億7,800万台で、2021年には5億4,400万台へとほぼ倍増する、との予測を調査会社Canalysが発表しました。中国では、5G対応モデルの低価格化が進んでいます。

世界スマホ出荷、2020年に大幅減も2021年には反動増か

Canalysが現地時間9月9日に発表した予測によると、2020年のスマートフォンの世界出荷台数は、新型コロナウイルス感染症が生産と消費に影響により前年比10.9%の減少が見込まれます。
 
しかし、スマートフォン市場はメーカー各社の積極的な新製品投入やプロモーションにより急速に回復しつつあり、2021年には9.9%のプラス成長に転じ、13億台が出荷されると予測されます。

2020年の5Gスマホ、6割は中華圏

2020年の5G対応スマートフォン出荷台数は2億7,800万台で、そのうち、中華圏が62%にあたる1億7,200万台を占める、とCanalysは予測してます。
 
他地域の出荷台数は北米が4,200万台、EMEA(欧州・中東・アフリカ)が3,100万台、中華圏を除くアジア太平洋が2,900万台、南米が300万台と見込まれています。
 
5G対応スマートフォンの出荷台数は2021年には5億4,400万台と、対前年比95%の大きな伸びが予測されています。
 
Canalys 5G 出荷台数予測
 

格安の5G対応スマホ普及で低価格化が進む

中国では、OPPOのサブブランド、Realmeが投入した999人民元(約15,500円)の格安5G対応スマートフォン「V3」に代表されるように、低価格モデルにも5G対応が広がっています。
 
2021年には、中国で販売される5G対応スマートフォンの約6割は400ドル(約42,500円)以下になるだろう、とCanalysはみています。
 
Canalys 5G 販売価格 予測
 
規模の大きい中国市場で、低価格の5G対応モデルが売れることで、5Gインフラの整備が進んでいない地域にも低価格5Gスマートフォンが投入される可能性がある、とCanalysのアナリスト、ベン・スタントン氏は予測しています。
 
ただし、ヨーロッパではMotorola G 5G Plus、Xiaomi Mi 10 Lite 5Gなどの低価格5Gモデルは販売されているものの、iPhoneのシェアが高いイギリスなどでは、iPhoneの5G対応を待つユーザーが多い、とも指摘しています。
 
ヨーロッパにおける5G対応スマートフォンの平均販売価格(ASP)は、2021年には765ドル(約81,300円)となるものの、2024年には477ドル(約50,700円)にまで低下すると見込まれます。
 
 
Source:Canalys
Photo:Realme
(hato)


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