薄マチで機能的でレザーでミニマル!これぞ大人の通勤リュックです

「仕事で使えるレザーのリュックで、PCも入ってスーツに合うモノってないよね」

そんな話を知人にされて「たしかに」と思っていました。

レザーリュックの魅力というと、

・経年変化を楽しめる。
・ビジネススタイルとの親和性が高い
・ナイロンに比べて大人っぽく上品

といったイメージ。ただし、

・内装がシンプルでPCスペースがないなど機能性に物足りなさを感じる
・ナイロン製に比べて重い
・クラシックなデザインが多くカジュアル寄りな服装に合わせづらい

という印象でした。

せっかくなので快適で都会的なデザインのレザーリュックがないとか探していたら、「BRIEFING」を手掛けるユニオンゲートグループが、革小物でおなじみ「FARO(ファーロ)」を9月にリブランディングしたという話が。中でも「Urban 2way Sack」(7万4800円)は、レザーバッグの良さと機能性を兼ね備えている模様。気になったので試しに少し使わせてもらったら、都会的でオンオフどちらでもOKのおしゃれなバッグでした。
 

■カジュアルファッションでも問題なし!

レザーの常識を覆す素材と機能美。これらを兼ね備えたアイテムを展開する新生FARO。BRIEFINGで培った技術を注ぎ込むことで、他のブランドにはないデザインと機能性を持ったレザーバッグを生み出しています。

FAROの代名詞ともいえる、革を極限まで薄く張り合わせる職人ワザ“薄作り”の機能美はリブランディング後も健在で、この技術により上品で洗練されたデザインを実現しています。

▲ボックス型でシンプルなデザインの「Urban 2way Sack」。アイコニックなクイックポケットがアクセントに。サイズはW29×H42×D10cmで、重さは約0.9kgと超軽量

▲レザーだからブリーフとしても違和感なく持ちやすい

▲10cmと薄マチながら容量は約12.1Lと収納力アリ

▲上部にハンドルがあり縦持ちも可。電車内で便利

ミニマルなデザインなので、アーバンカジュアルに合わせやすいのも魅力。シンプルなロンTスタイルやパーカーなどのストリートカジュアル、シャツなどを取り入れた綺麗めカジュアルと洋服を選ばない汎用性があります。

▲柔らかく高級感ある素材だから、カジュアルなスタイルに上品さをプラスαしてくれる

 

■機能的なオリジナルレザーと充実の収納

しなやかさと軽やかさを兼ね備えた国産ステアに防水剤を組織の奥まで浸透させたオリジナルレザーは、長く使えて風合いも良し。傷にも強く、長期間防水性を保ってくれます。型押しされた美しいシボは耐久性もあり、何年も上品に使えるレザーバッグに仕上がっています。

▲クロームとベジタブルの混合鞣しにより、ナチュラルで高級感があるオリジナルレザー

▲縫製だけでボックス型を形成した職人ワザが生かされたデザイン。これにより軽さも実現している

また、ビジネスシーンでの使い勝手を追求した内装もポイントです。3辺が開くメインスペースやPCスリーブ、A4サイズが入る書類スペースに加え、クイックポケットも備えるなど、ガジェットを持ち運ぶ人を想定された収納力はうれしい。

▲メインスペースはガバッと開くため荷物の出し入れも簡単

▲メインスペース背中側のPCスリーブには13インチのPCが収納可能

▲角に付けられたスナップボタンのおかげで縦持ち横持ちどちらでも使いやすい

▲クッション性のある生地で挟みPCを保護

前面側にはガジェット周辺の小物や書類を入れられるポケットが3カ所あり、中で行方不明になりがちな小物を分けて入れられるのもありがたいポイントです。

▲A4のクリアファイルも入るファスナーポケット

▲少しマチが付いたポケットは、モバイルバッテリーやメガネケースといった厚さのある小物にも最適なスペース

▲リュック時に取り出しやすい位置には浅いポケットが。頻繁に出し入れするモノを入れたい。別売のオリジナルKEY HOLDERに最適なキーリングも付いている

▲外側のクイックポケットにはスマホも入るサイズ感

▲クイックポケットはマグネットで開閉する仕組みだから開きっぱなしになることはない。ただ貴重品は内部のポケットの方がいいかも

 

■背負い心地にもこだわりが

レザーリュックによく見られるのが、背中もレザーになっているモノ。質感はいいのですが、背中が蒸れたり、中の荷物が背中に当たったりしてイマイチな背負い心地になりがち。

▲背中側はクッション性があり快適

でもこの「Urban 2way Sack」は、背中に当たる面がメッシュのクッション素材になっているため快適。ショルダーベルトもクッション性があり、さらにシンプルなデザインになっています。おかげでさまざまなスタイルにも合わせやすい!

▲レザーリュックはレザーにこだわりベルトもレザー製の場合もあるが、これは快適でデザインもシンプル。太さもちょうどいい

▲ショルダーベルトはブリーフ時にはすっきり収納可。背面もシンプルなデザインなのでブリーフ時でも違和感なく使える

 

*  *  *

最近のビジネスリュックの主流はナイロン性のガシガシ使えるタイプ。とはいえ、雑に扱っているとボロボロになるし、メンテナンスも難しい。また、似たようなデザインのものが増えてきました。そんな中で生まれた、BRIEFINGをレザーにしたような機能性と上品な質感が新鮮なFARO、注目のブランドです。

>> ファーロ

<取材・文/宇田川雄一

宇田川雄一|スタイリスト。大学卒業後、アシスタントを経て2008年フリーに。モノ誌やWeb媒体を中心に、広告、PVなど幅広く活動。メンズのビジネススタイルを得意とし、雑貨、インテリアなどライフスタイル全般にわたってスタイリングしてきた経験を生かし、執筆も行っている。

 

 

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