多くの謎に包まれている、iPhoneのロックを強制的に解除するためのツール「GrayKey」の内部の写真、テスト風景など多くの情報が、このデバイスを製造する「GrayShift」が、米連邦通信委員会(FCC)が公開したデータベースから明らかになりました。
Appleが情報提供に応じない場合に利用
Appleが米連邦捜査局(FBI)の操作に協力し、火炎瓶投げたデモ暴徒ののiCloud情報を提供したと報じられたばかりですが、同社が常にFBIや警察の求めに応じてこうした情報の公開や、iPhoneのロック解除に協力してきたわけではありません。
Appleの協力が得られない場合、アメリカの司法省とFBIはiPhoneのロックを解除するためのツール「GrayKey」を使っていると伝えられてきました。
「GrayKey」を製造するGrayShiftが、FCC IDの取得申請を行ったことで、新たな情報が明らかになりました。
内部構造とエラー画面
FCC IDでは、GrayShiftの申請書類が公開されています。GrayKeyには、Compulab製のARMプロセッサが搭載されています。
ニュースサイトMOTHERBOARDは、プロビデンス警察署に対して情報公開請求を行って入手したGrayKeyのエラー画面のスクリーンショットを掲載しています。
AppleとGrayShiftのいたちごっこが続く
GrayShiftがGrayKeyを使ったiPhoneのロック解除ツールを提供しても、Appleはその手法を塞ぐ対応を行い、それに対してGrayKeyがアップデートして対抗することを、両社は繰り返してきました。
FCC ID取得のための申請書類が公開されたからといって、その状況が変化することはなく、今後もいたちごっこが続くだろうとMOTHERBOARDは伝えています。
Source: MOTHERBOARD , FCC ID
(FT729)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-315959/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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