ロギングとモニタリングは扱うデータ量が膨大なので高価な取り組みになりがちだ。従って企業は、モニターする項目を選んで、その対象を制限することでコストを抑えている。Coralogixは、もっと柔軟性のある料金モデルを策定して現状を変えたいと考えている。同社は米国時間9月30日、シリーズBラウンドで2500万ドル(26億3600万円)の資金を調達と、新しいリアルタイムの分析ソリューション「Streama」を発表した。
資金調達ラウンドをリードしたのはRed Dot Capital PartnersとO.G. Tech Venturesで、既存投資家であるAleph VCとStageOne Ventures、Janvest Capital Partners、そして2B Angelsが参加した。昨年11月に1000万ドル(約10億5000万円)のシリーズA調達を実施しており、同社の総調達額は4120万ドル(約43億4400万円)になる。
シリーズA調達の際にCoralogixのCEOで共同創業者のAriel Assaraf(アリエル・アサラフ)氏は「同社は主にインテリジェントなアプリケーションパフォーマンスモニタリングの企業であり、セキュリティロギングの分析も多少は手掛けている」と語っていた。
同社が本日発表したStreamaは6月以来アルファ版で、アサラフ氏によるとこのツールで企業はモニターのやり方を指定でき、選んだ機能の内で実際に使用した機能にのみ料金を払う。例えば、特定のログが一時的に重要なら、顧客はそのプライオリティを下げて料金を節約でき、もっと重要な対象に予算を投じることができる。
「新型コロナウイルスが感染蔓延している現状では、企業はモニタリングの費用を節約できることを歓迎し、資金をほかの方向に向けようとします。これまでのようにデータ量やマシンの台数で料金を決めるのではなく、モニタリングの中身や価値に基づく料金モデルのプラットホームを構築しようとしています」と同氏。
SplunkやDatadog、Sumo Logicなどの同業他社との差別化についてアサラフ氏は「Coralogixのほうが問題に対してモダンなアプローチであり、操作もシンプルだ」だと説明する。「複雑なエンジニアリングの問題をすべて抽象化の層の下に隠してしまい単純化している。そのためユーザーは節約効果を早く得られるし、それがもはやエンジニアリングの問題ではなく、事業価値に対する問いかけであることを提示できます」と続ける。
同社はイスラエルと米国に社員がおり、シリーズA以降25名から60名に増えたが、今回の資金により来年は120名への拡大を計画している。雇用のダイバーシティに関してアサラフ氏は「イスラエルはかなり均質的な社会でありジェンダーの平衝性もある、同氏自身もその達成に努めている」と説明した。「米国はまだ12名の社員しかいないが、来年は増員を予定しており、雇用に際しては注意しなければならない」とのこと。
雇用の増大と並行して彼が考えているのは、営業とマーケティングの高度化だ。それには、会社の成長とともに支出も増やさなければならない分野だ。
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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa)
- Original:https://jp.techcrunch.com/2020/10/01/2020-09-30-coralogix-lands-25m-series-b-to-rethink-log-analysis-and-monitoring/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:Ron Miller
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