2020年の世界スマートフォン生産台数は新型コロナウイルスの影響を受け、対前年比11%減と過去最大の減少となった、と調査会社TrendForceが発表しました。Appleは、iPhone12シリーズで、5Gスマートフォンのシェア31%を獲得してトップに立っています。
2020年のスマホ生産台数は過去最悪の落ち込み
調査会社TrendForceは現地時間1月5日、2020年の世界全体のスマートフォン生産台数は12億5,000万台にとどまり、対前年比11%減と史上最悪の落ち込みを記録した、との推計を発表しました。
中国政府が積極的に5Gの普及を推進した影響もあり、2020年における世界全体の5G対応スマートフォンの生産台数は2億4,000万台で、全体の19%に達しました。なお、5G対応スマートフォン生産台数の60%は、中国系ブランドが占めています。
2021年の生産台数は対前年比9%増の13億6,000万台と増加に転じるほか、世界各国で5Gスマートフォンの普及が急速に進み普及率37%に上昇、生産台数は約5億台に達するとTrendForceは推計しています。
Appleは2021年、5Gスマホの31%を握る
2020年と2021年のブランド別生産台数と、5Gスマホ市場におけるシェアをまとめたのが以下の表です。
2020年の生産台数は、トップがSamsungの2億6,300万台、2位がAppleの1億9,900万台、3位はHuaweiの1億7,000万台の順で並んでいます。
5Gスマホのシェアでは、10月から11月にかけて発売されたiPhone12シリーズによりAppleが31%でトップ、2位は30%と僅差でHuawei、3位は11%のSamsungでした。
2021年の生産台数についてTrendForceは、1位がSamsung、2位がAppleの順位は2020年と同じで、Xiaomiが3位にランクアップする一方、Huaweiの生産台数が4,500万台に激減し7位に転落すると予測しています。
Appleの生産台数は、2020年の1億9,900万台から2021年には2億2,900万台へと約15%増加すると見込まれています。
5GスマホのシェアはAppleが35%でトップを維持し、OPPOの14%、SamsungやVivoの13%を大きく引き離しています。一方、2020年に30%のシェアを持っていたHuaweiはわずか8%へとシェアを落とすと予想されています。
TrendForceは、アメリカによる制裁措置の影響を受けるHuaweiが「Honor」ブランドを独立させるため、Huaweiの生産台数が大幅に減少すると予測しています。将来的にHuaweiの対米輸出規制が解除された場合、Honorと競合関係になる可能性がある、と指摘しています。
Source:TrendForce
(hato)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-338125/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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