MMD研究所は「スマートフォンの認証システムとパスワードに関する調査」の結果を公表しました。スマートフォンの画面ロックを設定している割合は、iPhoneユーザーとAndroidユーザーで大きな差が見られました。自分以外のスマホを開いて見たことがある割合は、若い年代ほど高い傾向にあります。
スマホユーザー428人を対象に調査
「スマートフォンの認証システムとパスワードに関する調査」は、スマートフォンを所有する15歳〜69歳の男女428人を対象に、2020年12月24日~12月31日の期間、インターネットで実施されています。
回答者のうち、48.8%にあたる209人がiPhoneユーザー、219人がAndroidユーザーです。
最も安心できる画面ロック解除は「指紋認証」が42.7%
スマートフォンの画面ロックをかけている割合は、iPhoneユーザーで94.3%とほぼ全員なのに対し、Androidユーザーでは70.3%と、24.0ポイントの開きがみられます。
スマートフォンの画面ロックをかけている人に、最も安心できる画面ロック解除方法を尋ねたところ、「指紋認証」が42.7%でトップでした。以下、「顔認証」16.0%、「パスワード」14.5%などと続いています。
スマホのパスワード記憶、7割強が利用
Web上でのログインに使うパスワードをスマートフォンに記憶させているか聞いたところ、「記憶させている」が61.8%、「個人情報を登録していないものは記憶させている」が11.8%で、パスワードを記憶させている人が73.6%を占めています。
パスワードを使い分けているパターンは、「2〜5パターン」が56.2%で最多でした。「6~10パターン」が10.4%、「1パターン」が7.9%となっています。
スマホのパスワード記憶、約7割が「不安」
スマートフォンにパスワードを記憶させている人に、パスワードを記憶させておくことへの不安を聞くと、全体では「不安に感じる」14.6%、「やや不安に感じる」54.4%で、合計69.0%が不安に感じています。
年代別では、「不安」「やや不安」の合計が最も高かったのは20代の76.1%でした。以下、30代(n=49)が73.4%、60代(n=43)が69.8%となっています。
パスワードを記憶させている上でのセキュリティ対策(複数回答可)は、「誕生日などわかりやすいものには設定しない」が43.7%で最多でした。
以下「できるだけパスワードの桁数を多くしている」26.0%、「他に登録しているものとパスワードが被ることのないようにしている」22.0%などと続いています。
パスワードのセキュリティに関して、2段階認証は必要と思うかを尋ねたところ、「個人情報が入っているものは必要」が35.2%で最多でした。次いで「個人情報が入っていないものも必要」が32.4%、「個人情報が入っていないものは必要い」が26.5%と、大多数のユーザーが2段階認証は必要と考えていることが分かります。
自分以外のスマホ見た経験、10代の74.2%が「ある」
自分以外のスマートフォンを見たことがあるか、との質問には、全体の56.5%が「ある」と回答しています。
年代別では、自分以外のスマートフォンを見たことがある割合が高いのは10代の74.2%、20代の70.0%、30代の61.8%と、若い年代で高い傾向がみられます。
自分以外のスマートフォンを見たことがある回答者に、誰のスマートフォンを見たかを聞いたところ(複数回答可)、「配偶者/恋人」が52.1%で最も高く、以下「両親」38.4%、「友人」23.1%などと続いています。
高かった指紋認証の安心感
スマートフォンの画面ロックは、iPhoneユーザーでほぼ全員が設定していました。安心感があると感じられているロック解除方法は「指紋認証」が4割強でトップでした。
現在販売されているiPhoneシリーズでは、iPhone SE(第2世代)以外のモデルで、指紋認証よりも認識精度が高いとされる顔認証に移行していますが、誰もがマスクを着用している現在、指紋認証の便利さが再評価されています。
今後のiPhoneについては、iPad Air(第4世代)で採用されたような電源ボタン内蔵型や、画面埋め込み型の指紋センサーが搭載され、顔認証と使い分けできるのではないか、と噂されています。
Source:MMD研究所
Photo:Apple
(hato)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-344432/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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