Samsung、日本の半導体メーカー「ルネサス」買収の可能性

renesas
 
Samsungは28日、カンファレンスコールの中でM&A(合併と買収)を進めていく方針を発表し、日本の半導体メーカーであるルネサスを含む3社が候補対象となっていることが明らかになりました。

日本、オランダ、米国の3社が買収候補か

韓国の有力紙である韓国経済新聞は31日、Samsung買収の有力対象として日本の「ネクサス」、オランダの「NXP」、米国の「Texas Instruments」の3社を挙げている、と報じました。
 
韓国経済新聞によれば、NXPは「車両用アプリケーションプロセッサー(AP)やインフォーテインメント」に優れており、Samsung傘下のHarmanとの相乗効果が特に期待されるとのことです。
 
Texas Instrumentsは「アナログ半導体と高電圧に強い半導体製造技術」に特化しており、電気自動車用半導体に役立つというのが同紙の見方です。

車両向け半導体市場で大きなシェアを誇るルネサス

ルネサスは「マイクロコントローラーユニット(MCU)」の分野において他社に先駆けており、市場シェアはオランダNXPに並ぶ(31%)とされています。
 
ルネサスエレクトロニクスは、東京都江東区に本社を置く大手半導体メーカーで、三菱電機および日立製作所から分社化していたルネサス テクノロジと、NECから分社化していたNECエレクトロニクスの経営統合によって、2010年4月に設立されました。
 
Samsungはルネサスの買収に意欲的なものの、現在の日韓関係や企業文化の違いなどが妨げとなる懸念も指摘されています。
 
Samsungは昨年第3四半期末時点で、116兆ウォン(約11兆円)の現金資産を保有していたため、複数企業の買収を行う可能性もあると伝えられています。
 
 
Source:コリア・エレクトロニクス
Photo:ルネサス
(lexi)


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