Instagram(インスタグラム)は米国3月1日「Live Rooms」というリクエストの多かった機能をアプリに加えると発表した。この機能では、最大4人が一緒にライブ放送できる。以前はFacebook Liveと同様、ユーザーは自分以外の1人とのみライブストリームができた。ライブトーク番組、拡張Q&A、インタビュー、ミュージシャン向けのジャムセッション、ライブショッピング体験などのようなものを可能にするために、Live Roomsが生放送という形式でよりクリエイティブなチャンスを提供できれば、とInstagramは話す。
これまでよりも多くの人と一緒にライブストリームできるようになったことに加え、Instagramはこの新機能がいかにクリエイターがお金を稼ぐことをサポートできるかについても売り込んでいる。2020年、新型コロナウイルス危機の初期に、Instagramはファンがお気に入りのクリエイターをライブビデオ中にサポートできる方法としてバッジを導入した。購入するとバッジはライブビデオを通してファンの名前の横に表示され、これによりファンはコメントで目立つことになり、またクリエイターのバッジ所有者のリストに自分の名前が掲載されたりスペシャルハートへアクセスできたりといった特別な機能が利用できるようになる。
バッジは2020年秋、より広範に利用できるようになり、価格設定は0.99ドル(約105円)、1.99ドル(約212円)、4.99ドル(約532円)だ。
Live Roomsではファンはホストをサポートするのにバッジを購入できる他、ショッピングやライブ募金のようなインターラクティブな機能を使うことができる。また、モデレーターコントロールやオーディオ機能など、今後数カ月以内に展開される予定のツールも現在開発中だと同社は話す。
Live Roomsを使うには、まず左にスワイプし、Liveカメラオプションを選ぶ。それからRoomに名前を付けて、ゲストを追加するのにRoomアイコンをタップする。すると、一緒にライブ放送することをリクエストした人のリストが表示され、他のゲストを探して加えることもできる。
Live Roomを開始すると、ゲストが追加される間も自身はスクリーンのトップに居続ける。ゲストの追加は好みに応じてまとめて同時に、あるいは個々に行える。なのでファンの参加を継続させるためにライブストリームに「サプライズゲスト」を加えることも可能だ。
ライブストリームにこれまでよりも多くのゲストを加えられるのは、クリエイターがフォロワーベースを増やすのに役立つ。自身のフォロワーに加えてゲストのフォロワーにもLive Roomを告知することができるからだ。
安全のため、Live Room参加者によってブロックされたことのある人はライブストリームに参加するためのアクセスはもらえない。加えて、Instagramのコミュニティガイドライン違反によってライブアクセスが取り消されたことがあるゲストもLive Roomに参加できない。
ライブ放送の間、ホストはレポートやコメントのブロック、全視聴者にとっての安全なエクスペリエンスを維持するためのコメントフィルター使用ができる。
ライブ放送はクリエイター、事業主、ブランドがパンデミックの間、フォロワーとつながるのにかなり重要な手段となった。パンデミックではコンサートや番組、授業、会議、ミートアップといった会場でのライブイベントが閉鎖された。クリエイターや事業者がオンラインに移行したのにともない、2月から3月にかけてLiveの視聴者は70%増加した、とInstagramは報告している。
パンデミックが2020年をゆっくりと通り過ぎ、そして2021年に入り、実際に顔を合わせるつながりの欠如は他の機会や新たなソーシャルネットワークの成長につながった。たとえばライブ音声プラットフォームClubhouseは特にテック系やクリエイティブ系の人々の間で急速に浸透した。そうした人々は今日、ライブ番組やチャットセッション、著名人のインタビューを聴いたりするのにClubhouseを使っている。Twitterは現在、Clubhouseのライバルとなるものを構築中で、報道によるとFacebookも同様だ。
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Clubhouseはかなり異なったエクスペリエンスを提供している一方で、ファンが起業家や創業者、セレブ、マーケット専門家、思想リーダー、インフルエンサーといった著名人たちとつながれるようにしているという広い意味でInstagramと同じ分野のものだ。ユーザーの時間は限られているため、この手のアクティビティがFacebook傘下ではないプラットフォームへ移行するのを目にすることは、Instagramやその親会社にとって懸念されることだろう。
一方、ライブビデオ放送の分野においてはInstagramにはゲームストリーミングサイトTwitch、ライブショッピングアプリ、その他のものなど、かなりニッチなところにフォーカスしているもの、そしてYouTubeやTikTokが提供しているさまざまな用途に使われるプラットフォームなど数多くの競合するサービスがある(実際、TikTokに関しては4人がライブストリームできるフォーマットが先月発見された)。
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Live RoomsはiOSとAndroidの両方で世界中で展開される、とInstagramは話し、週内には全ユーザーが使えるようになると見込んでいる。
カテゴリー:ネットサービス
タグ:Instagram、ソーシャルメディア、動画配信
画像クレジット:Instagram
[原文へ]
(文:Sarah Perez、翻訳:Nariko Mizoguchi)
- Original:https://jp.techcrunch.com/2021/03/02/2021-03-01-instagram-launches-live-rooms-for-live-broadcasts-with-up-to-four-creators/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:Sarah Perez,Nariko Mizoguchi
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