SCENTMATIC株式会社が開発した、香りを言語化するAIシステム「KAORIUM(カオリウム)」が、株式会社BIOTOPEが運営する香水の専門店「NOSE SHOP」に期間限定で導入される。
導入対象となる新宿店と銀座店では、2021年4月1日~5月5日の期間で「NOSE SHOP×KAORIUM -超感覚”嗅覚”体験POP UP-」を開催予定だ。
香りを言葉で選ぶ
このポップアップイベントでは、来店者が20本のボトルから好きな香水を選び、感じた香りのイメージに近い言葉(ほのぼの・すっきり・清楚など)を直感的に選択することで、個人にあった香り選びをサポートしていく。
これらの言葉は、「NOSE SHOP」の顧客から抽出した5千件を超える主観データをAIが解析して表現したもの。言葉と香りをつなぐことで嗅覚の解像度を高め、香り選びの新しい「軸」を生み出していこうという試みだ。
「KAORIUM」と「NOSE SHOP」
「KAORIUM」は、香りの印象を言葉で表現したり、ある言葉から連想される香りを導き出したりできる、香りと言葉の相互変換システム。これにより生まれる香りと言葉が紐づく体験は、感性教育・飲食体験・購買体験などフレグランス市場のほかにもさまざまな領域に新たな価値をもたらすものとして期待されているようだ。
とはいえ、最もその価値を活かしやすいのはフレグランス市場のような気がする。このたび「KAORIUM」を導入した「NOSE SHOP」は、2017年にオープンし、現在は日本国内に6店舗を展開中。世界12カ国から約600種類を超える新進気鋭のユニークなフレグランスブランドを独自に集め、斬新なコンセプトと販売手法で注目を集めているという。
今回のポップアップは、曖昧なものを言葉にするという魅力や香り選びの新たな指標を発見できるいい機会となるかもしれない。
- Original:https://techable.jp/archives/150779
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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