株式会社インテージは、スポーツマーケティングの支援サービス「SEEC」β版の提供を開始している。これは、AIを活用してスポーツ中継内における「ブランドの露出」を計測するサービスだ。
毎秒単位でブランド露出を計測
「SEEC」は、インテージが独自開発をしている動画解析AI技術を活用し、スポーツ中継などの動画データに対して「毎秒単位でブランド露出量」を計測できるサービスだ。インテージが保有する「テレビのターゲット別の接触率や視聴人数」と組み合わせることで、スポンサーのブランド露出量をより正確に把握することが可能になる。
各種スポーツの運営団体にとっては新規スポンサー獲得や継続的なスポンサー契約維持に、一方で広告主にとっては適切な露出監査やメディアへの効率的な出稿検討に活用できる。
「SEEC」の特筆すべき点は、動画のフレーム単位でブランドロゴのサイズや位置を検出できることだろう。インテージの専用データベースから登録済みのブランドロゴ画像を探索することで、ブランド特定を実施する。これにより、ブランドロゴが露出したタイミングや秒数、検出数、面積まで出力できるというから驚きだ。また、ブランドロゴの一部分が見え隠れするシーンにおいても、露出している部分の特徴からブランドの特定も可能だという。
視聴者の属性まで判別
さらに、ブランドが露出するタイミングで何人の・どのような属性の視聴者が試聴していたかの推定も可能になる。つまり、単純なブランド検出数にとどまらず、性別・年代・どのブランドを主に購入しているかなどの属性別で試聴ボリュームを算出できるため、ブランド露出の影響度をより正確に分析することができる。
本サービスではその他にも、番組内の個別ブランド露出を測定することで「リアルなブランド露出量」を取得できるだけでなく、インテージが保有する小売店販売データも活用することで、より精緻なスポンサー効果分析を実施できる。同社の担当者は「本サービスは、β版として先行リリースし、今後正式なサービス化を目指してまいります。トライアル利用のご要望など、お問い合わせをお待ち申し上げます」と述べている。
- Original:https://techable.jp/archives/151376
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:takeuchi
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