Capitolisがa16zが主導する約100億円のシリーズCでフィンテックSaaSプラットフォームを実現

投資銀行や商業銀行などの資本市場関係者向けの技術を提供しているCapitolisは、Andreessen Horowitz(a16z)が主導するシリーズCのラウンドで9000万ドル(約100億円)を調達した。

今回の資金調達は既存の投資家であるIndex Ventures(インデックス・ベンチャーズ)、Sequoia Capital(セコイア・キャピタル)、S Capital、Spark Capital、SVB Capital、Citi(シティ)、J.P.Morgan(J.P.モルガン)、State Streetが参加しており、Capitolisのこれまでの資金調達総額は1億7000万ドル(約190億円)になる。2019年11月にはSVB CapitalとSpark Capitalが共同で、シリーズBラウンドにて4000万ドル(約44億円)を調達した。

CapitolisのCEOでファウンダーのGil Mandelzis(ギル・マンデルジス)氏によると、2017年の創業以来の同社のミッションは、前回の金融危機ととその後に規制当局が取った「大胆な措置」を受けて、 「資本市場の運営方法を根本的に再考する」 ことだという。

Capitolisは高度なワークフロー技術と独自のアルゴリズムにより、銀行、ヘッジファンド、アセットマネージャーは他の金融機関と連携することで、トレーディングポジションを解消、移動、創出できるという。その結果として資本やクレジットラインが開放され、より多くの資金源から資本にアクセスできるようになると同社は主張している。

Capitolisのネットワークソフトウェアは最終的に、金融機関がバランスシートを最適化し、リスクを低減するのを支援するように設計されている。

Capitolisのウェブサイトによると、現在75の金融機関がCapitolisのプラットフォームを利用している。同社によると収益実行率は2020年に 「6倍」に 増加し、2019年以来でCapitolisのプラットフォームのユーザー数は230%増加した。同社によると、これまでのところ名目総残高で9兆ドル(約1000兆円)を最適化したという。

a16zのパートナーであるAlex Rampell(アレックス・ランペル)氏は、Capitolisが他の金融サービス企業と一線を画しているのは「経営陣の野望の規模の大きさと、彼らが達成した才能、技術、資本のマイルストーンです」だと同社は考えていると述べた。

ニューヨークを拠点とするCapitolisは新たな資本を製品開発、カスタマーサポートおよび営業スタッフの増強に充てる予定だと述べている。また現在は90名の従業員を、年末までに150名以上に増やす予定だ。

Capitolisは現在、外国為替商品と株式スワップを対象としている。ただ顧客の需要があれば、他の分野にも拡大できるとしている。

カテゴリー:ソフトウェア
タグ:Capitolis資金調達Andreessen Horowitz

画像クレジット:TechCrunch

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(文:Mary Ann Azevedo、翻訳:塚本直樹 / Twitter


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