Facebookは日に日に勢いを増していくフェイクニュースに対抗するべく、そのようなWebサイトに“いいね”を押そうとすると、警告を出す仕様を新たに導入しました。
ポップアップ警告を表示
暴動事件で死者まで出た米ドナルド・トランプ前政権時代の反省からか、大手SNSプラットフォームは昨今、「何が真実で何が嘘か分からないならば、自分が信じたいものを信じれば良い」という風潮に待ったをかけようと必死です。
Facebookは新たに、フェイクニュースを拡散していると判断されたWebサイトにいいねを押そうとすると警告が出る仕様が追加されました。ポップアップ警告では、該当するWebサイトが繰り返し偽の情報を発信しており、独立したファクトチェック機関がそのような情報は偽であると述べていることを示す内容が表示されます。
また、ポップアップの下部には「もっと詳しく」というリンクが表示され、なぜそのページが警告を出される理由となったのか詳しく確認することができます。
これまでもFacebookでは、3カ月以上前の記事にいいねを押そうとすると警告が出る仕様や、記事を共有する前に読むよう推奨する仕様などを導入していましたが、今回はさらに一歩踏み込んでフェイクニュースWebサイトの排除に乗り出しました。また、誤った情報を繰り返し発信しているアカウントに対しては、他のユーザーがニュースフィードで目にする機会を減らすシャドウバンを導入すると述べています。
テック企業が足並みを揃える
Twitterもフェイクニュースの取り締まりには積極的な動きを見せています。
最も有名なのは、トランプ前大統領のアカウント締め出しでしょう。バイデン政権へ移行するタイミングで、Twitterはトランプ大統領の個人アカウントを永久に停止すると発表しました。これに前後してFacebookも同様の措置を採っています。
また、2021年1月に発生したトランプ支持者による連邦議会選挙事件を受け、AppleやGoogle、Amazonも保守派から高い人気を集めていたSNSアプリ「Parler」の追放に乗り出しました(ただし、その後Parlerはヘイトスピーチ等の取り締まりに前向きな姿勢を示しています)。
テック企業が足並みを揃えてフェイクニュースの温床を潰していくことに対しては言論弾圧と批判する向きもありますが、かといってヘイトスピーチやフェイクニュースを野放しにしていい理由にはならないでしょう。
Source:Mashable
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-371362/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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