iPhoneやApple Watchが身分証になる仕組み、Apple役員が語る

WWDC21 デジタル身分証明書
 
iOS15watchOS8では、iPhoneやApple Watchの「Wallet」アプリに運転免許証を格納し、物理的なカードの代わりに使用できるようになります。その仕組みについて、Appleのテクノロジー担当副社長のケビン・リンチ氏がYahoo! Financeに語っています。

iOS15とwatchOS8で実現

Appleは、先日の世界開発者会議(WWDC21)において、iOS15watchOS8の「Wallet」アプリに運転免許証を保存して、空港の保安検査場の本人確認でも利用可能になると発表しました。この機能は、全米50州のうち12の州から順次、利用可能になります。
 
なお、どの州がデジタル運転免許証に対応するかの詳細は、まだ発表されていません。

Apple Payと同様にプライバシーを保護

ケビン・リンチ氏は、デジタル身分証明書について、まだ開発中で未完成の段階であると前置きした上で、「Walletアプリに運転免許証を保存でき、空港の保安検査など、必要な時に選んで表示するだけです」と、Apple Payでカードを選択するのと同様の使い勝手であると説明しています。
 
WWDC21 ケビン・リンチ氏
 
運転免許証の情報は、Apple Payのクレジットカードと同様にパスコードで保護され、ユーザーが身分証明書を提示した場所などの情報には、Appleも運転免許証を発行する州政府当局もアクセスできません。
 
WWDC21 デジタル身分証明書
 

車や家、ホテルのカギとしての利用も拡大

iPhoneやApple Watchが車のキーになる機能は、BMWがすでに提供しており、対応メーカーは今後も増える予定です。
 
Appleは、家の鍵を開閉できるスマートロックシステムや、ホテルのルームキーへの対応も拡大すると発表しています。
 
 
Source:Yahoo! Finance
(hato)


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