Wall Street Journalのティム・ヒギンス氏が著した新刊「Power Play: Tesla, Elon Musk and the Bet of the Century(パワープレイ:Tesla、イーロン・マスク、世紀の大賭け)」が物議を醸しています。
笑い話か事実か――買収劇の一コマ
Teslaとその創業者であるイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)を描いた本作によれば、Appleが2016年にTeslaを買収しかけた際、マスク氏がAppleのCEOになることを要求したのだそうです。
AppleのCEOであるティム・クックと、TeslaのCEOであるイーロン・マスクが電話で話している。社運を賭けた「Model 3」の発表が2016年、間近に迫っていたが、Teslaは深刻な財政問題を抱えていたのだ。クックにはアイデアがあった。AppleがTeslaを買収するのだ。
マスクは興味を示した。だが一つ条件がある。「私がCEOだ」
確かに、とクックは答える。AppleがBeatを2014年に買収した時、創業者のジミー・アイオヴィンとDr.Dreは留任したからな。
違うんだ、とマスクは言った。Apple、AppleのCEOだよ。
「いい加減にしろ(F- You)」そう言うなり、クックは電話を切った。
この会話からは、買収後もマスク氏がTeslaのCEOの座に留まりたいという意味だとティム・クックCEOは思っていたものの、実際にはAppleのCEOに成りたがっていたことが分かります。
にわかには信じがたい話で、この逸話を紹介したLA Timesも二次創作の可能性を指摘しています。しかし、これまでのイーロン・マスク氏の大言壮語とも言える数々の発言、そしてスティーブ・ジョブズ氏を始めとしたAppleとの確執を考えれば、あながち嘘とも思えないのが面白いですね。
なお、Appleに買収を持ちかけたものの断られたことはマスク氏本人が認めています(CEOの座を要求した逸話は否定)。提示した金額は明らかにされていませんが、Appleの内部事情に詳しいマーク・ガーマン氏によると600億ドル(6兆5,800億円)ほどとのことです。
Source:LA Times,iMore
Photo:Amazon,Flickr-Daniel Oberhaus
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-386091/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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