NTTドコモが2021〜2022年冬春の新製品を発表しました。スマートフォンはハイスペックが3機種、スタンダードが3機種、シニア向けが2機種で、全機種が5Gに対応。さらに、ドコモ初の5G対応ノートPCも発表されました。10月6日に開催されたメディア向けの展示会で、いち早く実機に触れてきたので、ファーストインプレッションを含めて紹介していきます。
■ハイスペックスマホは3機種をリリース
ハイスペックモデルにラインナップされたのは下記の3機種。いずれも、すでに発表済みのモデルです。
・Galaxy Z Flip3 5G(10月6日発売/14万8896円/「いつでもカエドキプログラム」適用時の実質負担金は8万8176円)
・Galaxy Z Fold3 5G(10月6日発売/23万7600円/「いつでもカエドキプログラム」適用時の実質負担金は14万2560円)
・Xperia 5 III(11月中旬以降発売/11万3256円/「いつでもカエドキプログラム」適用時の実質負担金は6万8376円)
Galaxy Z Flip3 5GとGalaxy Z Fold3 5Gは、ドコモが初めて取り扱うGalaxyのフォルダブルモデル。Flip3はガラケーのようにコンパクトに折り畳めて、開くと約6.7インチの縦長ディスプレイを利用可能。横向きにして卓上に立てて動画を見るなど、フレキシブルな使い方ができそうです。
▲Galaxy Z Flip3 5Gの折りたたみ時は手のひらに収まるほどコンパクト
▲開くと6.7インチの縦長ディスプレイが現れて、ウェブ閲覧にも適している
▲「YouTube」などをフルスクリーンで再生でき、このように卓上に立てることも可能
Galaxy Z Fold3 5Gは横開き型で、クローズ時は約6.2インチ、オープン時は約7.6インチの大画面ディスプレイを利用可能。専用のスタイラス「Sペン」に対応し、手帳のようにメモを書いたりできることも大きな特徴です。
▲閉じたままでも6.2インチのディスプレイを利用でき、一般的なスマホのように使える
▲7.6インチの大画面を分割して3つのアプリを同時に起動でき、さらにもうひとつのアプリをフローティング表示できる
▲Sペンは、アナログのペンに近い書き味だが、ペン先がディスプレイの上を滑りやすいので、きれいな字で書くには慣れが必要。なお、Sペン付きカバーは別売だが、10月18日までに購入した人全員にプレゼントされるキャンペーンが実施中
Xperia 5 IIIは、約6.1インチ画面で、可変式望遠レンズを含む高性能トリプルレンズカメラを搭載したハイエンドモデル。ソニーの立体音響技術「360 Reality Audio」「360 Spatial Sound」などに対応し、音楽を存分に楽しみたい人にもオススメ。
▲横幅が約68mmに抑えられているので、片手で扱いやすい
▲カラバリは4色から選べる。質感の高いデザインも魅力
■スタンダードモデルは2万円台から購入可能
多くのユーザーにとって必要十分な機能を備えつつ、手頃な価格で入手できるスタンダードモデルは3機種。なんと約2万円で買える5Gスマホも用意されました。
・AQUOS sense6(11月中旬以降発売/価格未定)
・arrows We(12月上旬以降発売/2万1450円)
・Galaxy A22 5G(12月中旬以降発売/価格未定)
AQUOS sense6は、シャープ製の売れ筋であるAQUOS senseシリーズの最新モデル。約6.1インチの「IGZO OLED」ディスプレイや、4800万画素のメインとする3眼カメラなど、ハイエンドモデルに引けを取らない性能を備えています。
▲画面サイズは約6.1インチとやや大きめだが、ベゼルが細く、軽量なので、軽やかに操作できそうな印象
▲右のブルーメタリックはドコモオンラインショップ限定カラー
FCNTが10月5日に発表したばかりのarrows Weは、5.7インチ画面のコンパクトモデル。基本スペックを抑えたエントリー仕様で、洗ったり、アルコールで除菌したりできることがメリット。
▲これといった特徴があるわけではないが、フツーのスマホとして快適に使えそうなarrows We
▲背面には広角+マクロのデュアルカメラを搭載。右のレッドはドコモオンラインショップ限定カラー
5.8インチ画面のGalaxy A22 5Gは、シンプルな「かんたんモード」に切り替えて使うこともでき、購入時には「かんたんガイドブック」という、わかりやすい説明書がもらえるとのこと。価格は未定ですが、arrows Weと同じくリーズナブルな価格になりそうです。
▲アイコンや文字が大きく表示される「かんたんモード」に切り替え可能
▲アウトカメラは約1300万画素。防水・おサイフに対応し、バッテリー容量も4000mAhなので十分
■シニア向けのラインナップを強化
ドコモのシニア向けスマホと言えば「らくらくスマートフォン」。2012年の初号機の発売以来、累計700万台を超える人気モデルですが、来年2月以降に9世代目となる新モデルが発売されます。さらに、京セラ製の「あんしんスマホ」が追加され、シニア向けスマホのラインナップが強化されます。
▲FCNT製の「らくらくスマートフォン」の最新モデルは、画面サイズが5.0インチになり、見やすさが向上。ただし、展示はモック(デザイン見本)のみで、実際の使い勝手を試すことはできなかった
▲広角+マクロのデュアルカメラを搭載することも進化ポイント
▲ドコモ向けには初のスマホとなる京セラ製の「あんしんスマホ」。6.1インチの大画面を搭載し、電話とメールの専用ボタンを備えるなど、初めてスマホを使う人が迷わない設計になっている
▲アウトカメラは約4800万画素。パッと見はフツーのスマホなので、「まだ、らくらくスマホは使いたくない」というシニア予備軍に適していそう。発売は来年2月以降で価格は未定
■5G対応の「ThinkPad X1 Nano」をお得に使うには?
5G対応のノートPC「ThinkPad X1 Nano」も発表され、10月6日から発売が開始されました。13型ながら約939gという軽さで、約22.8時間の使用を見込める、持ち歩きに適したモデルです。
▲ドコモの5Gネットワークに対応した「ThinkPad X1 Nano」
▲SIMスロットは背面にある。nanoSIMを1枚挿せて、eSIMには非対応
一般的なノートPCでもスマホやモバイルルーターを介して5Gに接続することはできますが、5G対応モデルなら、ダイレクトに接続して高速で利用でき、スマホやルーターの電池を消耗せずに済みます。
ドコモのスマホを使っていて、「5Gギガホ プレミア」「5Gギガライト」を契約していれば、「5Gデータプラス」(月額1100円)に加入するだけで、利用可能データ量をシェアして使えます(上限は30GB)。ドコモのスマホを使っていない場合は、「ahamo」に加入して使うことも可能。
端末を24回払いで購入し、23回目まで支払った後に端末を返却すると、24回目(高めに設定された残価)の支払いが不要になる「いつでもカエドキプログラム」も利用可能。一括価格は23万9976円ですが、プログラム適用で実質負担金を14万3616円に抑えられます。
▲2年使って返却するのであれば、お得に利用可能
テレワーク用に、どこでも高速でつながるノートパソコンが欲しい人は検討する価値がありそうです。5Gだけでなく4Gにも対応しているので、ほぼ全国どこでもつながるはずです。
>> NTTドコモ
<取材・文/村元正剛(ゴーズ)>
村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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- Original:https://www.goodspress.jp/news/403747/
- Source:&GP
- Author:&GP
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