燃料電池自動車の開発で世界をリードするトヨタ自動車が、新たなマイルストーンを打ち立てました。
北米トヨタは、燃料を追加補給することなく燃料電池自動車の2021年型「MIRAI」を845マイル(1359.9キロ)走行させ、この種の記録としては世界最長とギネス社に認定されたと発表しました。
水素が燃料
燃料電池自動車は電気自動車(EV)の一種で、搭載する燃料電池で水素と酸素を化学反応させて発電し、その電気でモーターを回転させて走行するというものです。地球温暖化の原因となる二酸化炭素を排出しないことから環境に優しい存在です。
従来のガソリンやディーゼルの代わりに水素を燃料としており、つまり定期的に水素を補給する必要がありますが、今回は1回の補給で走行できる距離が世界最長とギネス社に認定されました。
5.65キロの水素を消費
トヨタの燃料電離開発グループが拠点を置くカリフォルニア州で8月23〜24日の2日間にわたって走行し、MIRAIが燃料補給なしで約1360 キロ走行したことをギネス世界記録審査員が確認しました。
発表によると、この走行では5.65キロの水素を消費し、もちろん二酸化炭素は排出していません。同じ距離を従来のガソリン車が走行した場合は、約664ポンド(約301キロ)の二酸化炭素を排出する、と同社は計算しています。
1回の燃料補充で1360キロ走行というのはバッテリー駆動式のEVよりも長く、今回のギネス記録認定は燃料電池自動車の魅力を消費者に広くアピールするのに役立ちそうです。
ちなみに、ギネス世界記録認定の発表文の中でトヨタは、定期的なメンテナンスの実施、タイヤの空気圧のチェック、急な加速の回避などを低燃費運転のコツとして挙げています。
(文・Mizoguchi)
- Original:https://techable.jp/archives/164272
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:mizoguchi
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