パーソナルトレーナーに聞く「ウェーブストレッチリング」を使った腰痛セルフケアの方法

MONO TRAINING<モノトレ>

腰痛は今や現代人に欠かせない習慣病のようになってしまっています。その上、通勤によってかろうじて保たれていた運動量が、リモートワークになって激減してしまったという人も少なくないはず。

運動不足だと、腰痛もいつまでも軽減しませんよね。そんなあなたのために、パーソナルトレーナーの吉見さんにやり方をレクチャーしてもらいつつ、先週も使った「ウェーブストレッチリング」を腰痛ケアに生かすやり方を紹介していきましょう。

*  *  *

「ヨッコラショ……ウ、ウワー!」(編集)

「あ、ぎっくり腰ですか」(吉見)

「何ですぐ分かったんですか! ていうか助けてくださいよ!」(編集)

「いや、痛がり方が典型的でしたからね。では私のマジックハンドで……いや、そんなものはないです! とりあえず横になって休んでてください」(吉見)

「ううー……どうにかならないもんですかね?」(編集)

「“治療”はできませんが、“予防”や“改善”のためのご案内はできます。じゃあ寝たままで、聞いててください」(吉見)

「はい……」(編集)

■計算し尽くされたウェーブで腰やお尻、太ももにもピッタリ!

前回は「ウェーブストレッチリング」を使った肩や首のこりのケアをご紹介しましたが、もともと人間の骨盤や足裏のアーチなどをイメージして作られていることもあって、いろんな部位からアプローチできて下半身のケアにはさらに相性バツグンです。リモートワークによる運動不足であちこちに出ている影響を、これで改善していきましょう。

▲使用ツール「ウェーブストレッチリング」/独特のウェーブは体の各部位にフィットするように設計されている。サイズや素材だけでなくカラーバリエーションも豊富なので、部屋にマッチする色もきっと探せるはず

 

【腰痛ケア編】

▼「横になって左右に揺らす」

長時間イスに座ることで、背中から腰にかけて丸める姿勢が習慣になりがちです。これは腰によくないので、横になってしっかりと伸ばしていきましょう。その際に「ウェーブストレッチリング」はバツグンの働きをしてくれます。

・ウェーブリングを床に置き、腰を当てるように仰向けに寝る
・お腹を伸ばすイメージでリラックスする

・呼吸を止めないようにして左右に軽く揺らす

普段、クセになりがちな姿勢と逆の姿勢を取ることで、お腹にストレッチをかけることも可能となり、腰痛改善におすすめのケアとなります。ゆるく揺らしながら、しっかりと伸ばしていきましょう。

▼お尻セルフケア
「ウェーブリングに座る」

お尻の筋肉は、実は腰痛にかなりの影響を及ぼす部位です。お尻の筋肉をしっかりほぐすことで、股関節のポジションも改善されます。

・ウェーブリングを床に置きその上に体育座りする
・上体を後ろに倒して軽く揺らす

・余裕があれば膝を開いて同様の姿勢を取る

お尻の筋肉は、ふだんそれほど意識することがないので、気付かないうちに張ってしまっています。それが腰痛を悪化させることになってしまいますので、セルフケアでしっかりほぐし、筋肉をリラックスさせるように意識してください。

「吉見さん、この『ウェーブストレッチリング』、すごくいいっすね!」(編集)

「あ、腰の痛みは治まりましたか。ウェーブがフィットして気持ちいいでしょう?」(吉見)

「ホントですよ! 腰痛も軽くなるし、体まで軽くなって、このままブリッジもできそうなぐらいですよ。ほら……ウッ!」(編集)

「……。僕、仕事があるので失礼していいですか?(立ち去る)」(吉見)

▼太ももセルフケア①
「太ももの前部をほぐす」

太ももの筋肉はお尻の筋肉と同様に股関節のポジションに影響を及ぼすため、腰痛と密接な関係にあります。その名の通り太く、様々な筋肉で構成されていますが、「ウェーブストレッチリング」を使うことでまんべんなくほぐしたり、伸ばしたりすることが可能になります。

・両手でウェーブリングを持ち太ももの付け根に当てる

・ウェーブリングを膝方向に流すように筋肉をほぐしていく
・強く力を入れ過ぎないように注意し、さするようなイメージでほぐしていく
・太もも前側と同様に内側、外側もほぐしていく

太もも前部の筋肉は姿勢によってこわばりがちです。器具を使わずストレッチで伸ばすことも可能ですが、「ウェーブストレッチリング」を使うと、より効率的に伸ばし、ほぐすことができます。

▼太腿セルフケア②
「太腿裏の筋肉を伸ばす」

続いて太ももの裏側です。このように引っかけて使うことも可能で、シンプルながら応用範囲の広いアイテムです。

・仰向けに寝て、つま先にウェーブリングをかける
・無理のない範囲で膝を伸ばし太腿裏を伸ばす
・張りを感じたら数秒キープしてしっかり伸ばす

・そのまま足を外側に開き内腿も伸ばしていく
・無理のない範囲で膝を伸ばし数秒キープする
・逆側も同様に行う
・リラックスして呼吸はゆっくり止めないように注意する

「ウェーブストレッチリング」は、ストレッチもほぐしも、両方が可能なアイテムです。お風呂上がりや就寝前のタイミングなど、心も体もケアしていきましょう。

▼お腹セルフケア
「ウェーブリングの上に寝る」

普段、姿勢が悪い自覚のある方は、お腹の筋肉がかなり固まっています。そこで「ウェーブストレッチリング」を当ててほぐすことで、筋肉の緊張が取れ、腰の張りも緩みやすくなります。

・床にウェーブリングを置く
・その上にお腹中央を当てるようにうつ伏せになる

・ゆっくりリラックスして左右に揺らす
・イタ気持ち良い範囲で行い、ほぐしていく
・呼吸を止めないように注意する

器具を使わないストレッチでは、お腹の筋肉をほぐすのはなかなか困難ですが、これなら「上に寝て揺らす」という簡単な動作で可能になります。

「ウェーブストレッチリング」は独特の形状により、体のあらゆる部位のセルフケアを行うことが可能となります。また、前回・今回とご紹介したように、「当てる」「上に座る」「上に寝る」など、使い方が簡単なのも魅力です。特に自宅でのリモートワークがメインの方は、ちょっとした隙間時間にケアすることもできるため、非常にオススメのアイテムです。ぜひ一度お試しください!

>> 連載「MONO TRAINING<モノトレ>」

<文/吉見明浩>

吉見明浩|元ラグビー選手。現在、パーソナルトレーナー都内スポーツクラブを中心に活動中。ダイエットやボディメイクを得意とする。You Tube「ヨシトレチャンネル」

 

 

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