WhatsApp、メッセージの自動消去をデフォルト設定可能に

WhatsAppユーザは、送信あるいは受信するすべての新規メッセージを簡単に消すことができるようになった。世界最大のインスタントメッセージングサービスは、同社幹部のいう次のプライバシー標準に向けて、機能を拡張している。

世界で20億人以上が使っているMeta(メタ)傘下のサービスは、ユーザーがすべてのチャットをデフォルトで自動消去させるオプションを米国時間12月6日に提供開始した。これまでユーザーは、新しいチャットごとに手動で自動消去を有効にする必要があった。

またWhatsAppは、メッセージを24時間あるいは90日後に消去させるオプションを、2020年最初に同機能を導入した際の7日間の期間に加えて提供する。

「自動消去によって、より自由で正直な会話が可能になります」とWhatsAppの消費者プロダクト責任者であるZafir Khan(ザファー・カン)氏がTechCrunchのインタビューで語った。全新規メッセージをデフォルトで自動消去させるオプションができることで、ユーザーが友達との気まずさを回避するのに役立つだろうとのことで、新機能の開発中、チームがユーザーからのフィードバックを得たことを付け加えた。

画像クレジット:WhatsApp

メッセージは、会話参加者のいずれかが自動消去オプションを有効にしていれば、一定時間後に消去する、と同氏は説明した。また、グループメッセージ向けにもこのオプションを提供する予定で、グループ作成時に選択できるようにする、と語った。

自動消去はWhatsAppが拡大展開する上での大きな焦点のようだ。「プライバシーは常にWhatsAppの中心にあります。私たちはエンド・ツー・エンド暗号化を提供しており、メッセージングの世界で標準となるずっと前にデフォルトにしました」と同氏はいう。

「自動消去はメッセージングの新たな業界標準だと考えています」とMetaのCEOであるMark Zuckerberg(マーク・ザッカーバーグ)氏はFacebookの投稿で述べ「すべてのメッセージが永遠に残る必要はありません」と付け加えた。

メッセージが消える仕組みは絶対ではないので念の為。

今後もメッセージを転送したりスクリーンショットを取ることで、消去プロセスを回避できる。しかしカン氏は、これは技術の問題ではないことを示唆した。メッセージを送る相手がこちらの要求に従いたくなければ、連絡するのをやめる以外にできることはほとんどない。

画像クレジット:Kirill Kudryavtsev / AFP / Getty Images

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(文:Manish Singh、翻訳:Nob Takahashi / facebook


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