デザインも使い勝手もブラッシュアップした専門キッチン家電6選【GoodsPress Award 2021】

【GoodsPress Award 2021】

オーブンレンジや自動調理鍋など、多機能な調理家電が増える中、一芸に秀でている専門家電も人気だ。そのひとつであるオーブントースターの中では、パナソニックの製品が高い人気をキープしている。

*  *  *

■最高の焼き上がりを手軽に味わえる傑作トースターが完成

ここ数年、高級食パンやアレンジトーストが人気なこともあり、オーブントースターも多彩なモデルが登場している。独自の加熱技術やスチームなどを使い、焼き上がりの良さを競う中、パナソニックの「オーブントースター ビストロ」は全体の完成度の高さが光る1台として注目を集めている。家電+ライフスタイルプロデューサーの神原サリーさんも、味と使い勝手の両面で高く評価している。

「誰でもすぐに使えるようなシンプル操作なのに、トーストをしっかり美味しく焼けるところに驚かされました。ダイヤルでメニューを選んで好みの焼き色に設定したら、あとはスタートボタンを押すだけ。加熱の立ち上がりが速いので、完成までもスピーディーです。それでいて外はサクッとして、中はふんわり熱々の見事な焼き上がり。忙しい朝にも美味しいトーストを簡単に味わえます」

高級生食パン専門店「乃が美」とコラボし、パンシェルジュの試食調査でも高い評価を得るなど、その技術は本格派。それでいてオートメニューを15種類用意し、簡単に操作できる。トーストなら薄切りでも厚切りでもOK、さらに冷凍食パンやクロワッサン、アレンジトーストなども、面倒な設定なしで最適に焼き上げる。トーストと同様に焼きいももオートメニューで調理でき、神原さんはこちらもお気に入りだという。

シンプルなトースターとして見ればやや高価な部類に入るが、オーブン調理にも対応するので多彩なメニューに利用できる。8段階の温度設定が可能で、予熱なしで使える点も便利。絶品のトーストに注目しがちだが、実は幅広いメニューを作れる万能調理家電でもあるのだ。

家電+ライフスタイルプロデューサー 神原サリーさん
新聞社勤務、フリーライターを経て独立。広尾にキッチンを備えた家電アトリエを構える。家電分野を中心に、幅広い媒体での執筆や商品企画、コンサルティングなどを手がける。テレビラジオなどの出演も多数。

 

 

GoodsPress Award 2021
BEST HIT OF THE YEAR
専門家電部門

★最優秀賞★

■外はサクッと中はふんわりの黄金比に仕上がる!

パナソニック
「オーブントースター ビストロ NT-D700」(実勢価格:2万8000円前後)

遠近トリプルヒーターと緻密な温度制御により、厚切りも冷凍パンも中まで熱々に仕上げる2枚焼きモデル。ヒーターの出力を7200通りに調整する技術で、温度や時間の設定をせずにトーストを自動で焼き上げる。グラタンなどのオーブン調理にも対応する。

▲全体をミニマルな雰囲気にまとめていて、キッチンに溶け込むデザイン。操作系もシンプルで、迷うことなく使える

▼緻密な制御で最高の焼き上がり

▲2本の遠赤外線ヒーターと1本の近赤外線ヒーターを緻密に制御し、7200通りの個別プログラムで美味しく焼き上げる

▲薄切り、厚切り、冷凍、フランスパン、アレンジトーストなど、15種類のオートメニューを用意し、簡単に設定できる

▲トーストなどは焼き色を5段階で設定可能。好みの焼き加減に仕上げられ、前回設定した焼き色は自動で本体に記憶される

▼パン以外のメニューでも活躍

▲オートメニューでは焼きいもやチルドピザ、パックもち、フライあたためのメニューも用意する

▲オーブン調理で、グラタンやグリル野菜なども作れる。120〜260°Cまで8段階で温度設定でき、予熱なしで使える

▲「Panasonic Cooking」のHPで、乃が美などとのコラボメニューやオーブン調理のレシピを公開している

■食のサブスクサービスもスタート

キッチン家電と食材を組み合わせたサブスクサービス「foodable」では、NT-D700と冷凍食パンをセットにしたプランを用意。月額3980円(最低利用期限1年間)でNT-D700をレンタルでき、冷凍パンセットが毎月自宅に届く。

■おうち時間がより充実する秀逸家電が続々と登場

調理をサポートしたり、食生活を充実させたりしてくれる専門家電も、多彩な新モデルが登場。神原さんは、2021年の新商品について「特別目新しいものが登場したわけではないが、機能をしっかり磨き上げたものが多い」と振り返る。

「置きやすいサイズ感やお手入れのしやすさなど、細かな使い勝手をよく考えていると感じた商品が多かったと思います。また、低糖質などヘルシーメニューを充実させた家電も目立ちました。コロナ禍の影響で健康を意識する人が増えているので、こうした傾向は今後も続きそうです」

デザイン面でも優れた家電が多かった印象。落ち着いた上質な雰囲気がキッチンを彩ってくれる。

「家にいる時間が長くなると、自然と家電を目にする機会が多くなり、見た目が気になってくるもの。デザインに力を入れた家電が増えたのは、こうした傾向を捉えたのかもしれません。家で過ごす時間を充実させるには、家電のデザインも重要でしょう」

 

GoodsPress Award 2021
BEST HIT OF THE YEAR
専門家電部門

★最良のコーヒー体験賞★

■絵になる美しいデザインでクリアなコーヒーを抽出

開発に6年かけたという雑味を出さない機構で、クリアなコーヒーを楽しめます。円錐形ドリッパーと調和したデザインも見事(神原さん)

バルミューダ
「BALMUDA The Brew」(5万9400円)

力強い味わいとクリアな後味を実現したペーパードリップ式コーヒーメーカー。緻密な温度制御と0.2ml単位の正確なドリップ、独自の注湯方式で、雑味のない理想的な味を目指した。抽出モードはREGULAR、STRONG、ICEDを用意。サーバー容量は500ml。

▲注湯口をふたつ備え、最初にドリップのためにお湯を注いだ後に、コーヒーの濃度や温度を調節するために別の注湯口から仕上げの加水を行う

▲操作系も含めて上質な雰囲気のデザイン。抽出中には天面のランプが点灯し、出来上がると振り子時計のような音が鳴る

 

GoodsPress Award 2021
BEST HIT OF THE YEAR
専門家電部門

★パン生活充実賞★

■生食パンも柔らかな低糖質パンも自宅で簡単に作れる!

低糖質パンをはじめ、多彩なパンを自宅で手軽に作れます。デザインも脚部分を覆ってすっきりまとめてあり、細部までよく考えられています(神原さん)

パナソニック
「ホームベーカリー ビストロ SD-MDX4」(実勢価格:5万円前後)

食パン、生食パン、ヘルシーなパンを作れる1斤タイプのホームベーカリー。立体的な動きで生地を捏ね、室内と庫内の温度を検知しながら発酵工程を調節することで、季節を問わず美味しく焼き上がる。43のオートメニューを搭載し、低糖質パンメニューも用意する。

▲オートメニューのひとつ「リッチパン・ド・ミ」では、しっとりとして、きめ細かくやわらかい食感の生食パンを焼ける

 

GoodsPress Award 2021
BEST HIT OF THE YEAR
専門家電部門

★スマートなのに本格派賞★

■和食器のような外観で肉もたこ焼きも高火力調理

和食器のようなデザインで、テーブル上で映える一台。下部が中空になっていて全体が熱くなりにくいなど、お手入れや安全性にも配慮しています(神原さん)

レコルト
「ホットプレート RHP-1」(1万3200円)

スマートなデザインとムラのない強い加熱を両立。強力なヒーターをプレート(鉄板)に直接埋め込んだ構造で、ヒーター分離型の一般的なホットプレートに比べて、熱伝導がよくムラなくプレート全体を加熱できる。カラーは3色。フラットプレートとタコヤキプレートが付属する。

▲蒸し料理に使える「クリアスチーマー」(3300円)など、オプションのプレートも充実。幅広いメニューに使える

 

GoodsPress Award 2021
BEST HIT OF THE YEAR
専門家電部門

★調理を巧みにサポート賞★

■操作も手入れも簡単な下ごしらえの頼れる味方

操作はスイッチを押すだけと使いやすく、泡立てから微塵切りまでスピーディーにこなせます。ボウルがガラス製なので匂い移りしにくいのも便利です(神原さん)

ラッセルホブス
「4ブレードミニチョッパー」(8800円)

食材を切る、刻む、混ぜるの3種の加工に対応するミニチョッパー。2層構造の4枚刃を搭載し、回転スピードを2段階で切り替えられるので、ナッツなどの硬い食材から卵などの柔らかい食材まで加工できる。ホイップクリーム用のディスクも付属。最大容量500ml。

▲操作は本体上部のスイッチを押すだけと簡単。ボウルはガラス製なので、長く使い続けても傷や匂いがつきにくい

 

GoodsPress Award 2021
BEST HIT OF THE YEAR
専門家電部門

★自分好みにアレンジ賞★

■温度帯切り替え機能で野菜も冷凍食品もたっぷり保存

下2段が温度帯を選べて使い方をアレンジできるところが素晴らしいです。出し入れに便利なまんなか野菜室やマットな質感のドアも高く評価しています(神原さん)

日立
「まんなか野菜室 R-KWC57R」(実勢価格:41万円前後)

冷蔵庫下部にあるふたつの引き出しを、野菜・冷凍・冷蔵に適した温度帯に設定できる冷凍冷蔵庫。保存する食材や暮らしの変化に合わせて、2部屋とも冷凍室、上段を野菜室などレイアウトを変更できる。マットな質感でまとめたデザインも特徴。総容量567L。

▲野菜室向けの温度帯では、冷気を直接当てない間接冷却で乾燥を抑えながら保存。野菜の水分残存率を高く保てる

▲専用アプリでスマホと連携。冷蔵庫の中身を一目でチェックでき、食材ごとの賞味・消費期限も管理できる

>> 【特集】GoodsPress Award 2021

※2021年12月6日発売「GoodsPress」1-2月合併号96-99ページの記事をもとに構成しています

<取材・文/高橋智 写真/湯浅立志(Y2)>

 

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